登山を始めた頃からずっとお世話になっている「山と渓谷」
この号では、山道具を特集していました。
私が山歩きを始めた20年前から、全部の道具が考えられない進化の数々をとげています。
前から山を歩いている方は、もっともっと驚いているのだろうなぁ。
軽くなったのは当たり前、どれだけ快適に山で過ごせるか。
ザックは至るところに工夫がほどこされ、考えられたザックは同じ重さを背負っても差は歴然。
レインウェアだって、蒸れを放出させる機能や着心地をメーカーが工夫しています。
正直、金額の差は快適の差につながります。
67ページ、レインウェアの記事で、覚えておかなければならないと思ったことがありました。
レインウェアの撥水性について、です。
「デュポンの不正とテフロンの害に唖然! だが弁護士と映画人の良心に勇気づけられる」ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男 高森 郁哉さんの映画レビュー(感想・評価) - 映画.com
テフロンは、有機フッ素化合物と呼ばれる化学合成物質です。
テフロンで加工されているフライパンは、油をひかずに目玉焼きを焼いても焦げ付くことなく、スルッとお皿へすべるのです。
この物質、アウトドア用品の防水加工にもつかわれています。
完全にこの物質を使用しなくなった場合、今までのような撥水性は期待できなくなるそうです。
レインウェアの表面を雫がコロコロすべるのと、フライパンのくっつかなさが同じだったなんて。
でもこの物質の一部が、自然界では分解されずに長期間残留して、食物連鎖にも影響を与えてきたことがわかったそうです。
これで加工ができないとなると、これからはレインウェアの撥水性が低下していくのかもしれない。
撥水性を保つには、表面の汚れをきちんと落とし、撥水スプレーで機能を維持させること。
一度もレインウェアを洗ったことがないという話も聞きますが、雨が降らなくても手で触るだけで皮脂汚れがつくのです。
着る頻度にもよりますが、水の弾きが悪くなったと感じたらすぐ中性洗剤で洗うようにしています。
洗濯機だと脱水しきれず、生地に水がたまるので、面倒くさがりの私でもレインウェアとダウンだけは手洗い派。
意図しなくても、自然に負荷をかけてしまっている。
そのことを忘れずに、また山で遊ばせてもらおうと思います。