登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

清里駅から飯盛(めしもり)山へ

飯盛山 (めしもりやま):1,643m - 山と溪谷オンライン

う~ん、いい名前です。

八ヶ岳の地図を見ていて、右下に見つけました。

飯を盛るんですよ!

山盛りに盛られた白メシ…

しかも「360度の展望」とある。

これは登らねば。

 

ちなみに、白虎隊が自決した飯盛山は「いいもりやま」と読みます。

福島県です。

 

ペンションの方に車で、清里駅まで送っていただきました。

コインロッカーに登山に不要な荷物を預けるつもりでしたが、コインロッカーがなくなっていました。

無人駅になったので、管理できなくなったからだそう。

駅前の観光案内所で9時から預かってくださるそうですが、電車で登山や観光をすることが多い私にとって、コインロッカーはよく利用します。

登山口にもほしいくらい。

下山後のお風呂セットや、帰りの電車で読む本、サンダルなどなど、それなりに重さがあるものばかり。

コインロッカーがなければ背負っていけばいいだけのことなのですが、ちょっとでもラクに登りたいのです。

観光案内所で荷物を預けて、出発〜。

目の前がタクシー乗り場だったので「獅子岩(ししいわ)まで」とお願いしました。

そこは駐車場というか、展望台になっている「平沢峠」で、そこが登山口です。

 

なんだ、こりゃ〜。

八ヶ岳が正面にどーん。

 

獅子は、どこじゃ〜?

あ、いた。

伏せてるようにも見えるけど、顔だけの方がライオンっぽいかも。

 

ピストンではなく、周回ルートが好きです。

清里駅から登山口の平沢峠まで、タクシー料金は2200円でした。

レンタカーを借りるより安いし、私の場合はタクシーが良かったけれど、レンタカーにすれば、帰りに温泉などにも寄れて行動範囲が広がりますよね。

タクシーじゃなくて、清里駅からすべて歩きにすると、歩行時間はプラス1時間ちょいです。

 

9:30 △1450

トイレをすませて、行きましょうか。

登山口ですでに絶景でした。

登らなくてもいいくらいですが、登りましょう。

あ!

夜明け前から登って、山頂で日の出を迎えたいな〜。

いい道なので、暗くても登れる。

 

登山口から15分で標高差100m登るので、傾斜はそこそこあります。

そういうところは、あえてゆっくり歩く。

息が上がらなければ疲れず、元気に歩き続けられます。

 

20分で景色がひらけました。

 

前日の朝まで雪が降ってたと聞いたのでぬかるんでないか心配でしたが、ほぼ乾いていました。

いい道。

 

10:05

分岐を「平沢山」へ直進。

ほんの少しの寄り道なので、お急ぎでなければこちらへ。


大して登ってなくても、もう少しで山頂!

と思うとワクワク。

 

10:10

平沢山 △1653


最高の天気です。

風が気持ちいい〜。

40分前に平沢峠から見たばかりの八ヶ岳ですが、やっぱり歩いてきて見ると嬉しいのです。


北岳は、まだ真っ白。

甲斐駒など、南アルプスもどーん。

北アルプス八ヶ岳の後ろなので見えません。

 

これから向かう飯盛山もきれいに見えています。

真ん中の三角の山がそうです。

その後ろには富士山も。

 

ここ、最高!

飯盛山でなく、平沢山がゴールでもいいなぁ。

 

10:20

風が葉を鳴らす音しか聞こえない静かな山頂を満喫し、出発。


飯盛山へは少し下って、登ります。

振り返ると、こんな丸い山だったのだなぁと分かります。

 

いい道〜。

 

大盛山…

こちらもすてきな名前です。

地図では「平盛山」なんだけど、改名したのかな?

見た目は平らなので、以前のお名前の方が合っているような。

 

10:35

飯盛山 △1643

いいなぁ〜。

片道1時間、標高差たったの200mでこの絶景?

高尾山の半分ですよ。

平沢峠からの往復なら危険なところもないし、親子ハイクにもオススメです。

 

昨日、中村農場で買ったカステラがおやつ。

鮮やかな黄色がそそりましたが、いつものセブンイレブンのカステラがいいや。

音楽を聴きながら、山々を眺めているだけ。

気づいたら30分たっていました。

タクシーで平沢峠まで来たおかげで、山頂でのんびりできた。

清里駅からの電車は、ほぼ2時間に1本なのです。

タクシーでなかった場合、電車の時間が気になって、こんなにのんびりできなかったかも。


11:05

もっといたいけれど、下山します。

下りは清里駅まで歩くので「平沢登山口」へ。

まだ花粉症の症状は出ていますが、強い薬をのめば、マスクをしなくても平気になったので、思いっきり、山のいい香りを吸い込みます。

こちらのルートは下りにしたい。

下の土が流れていて丸太だけ残っている階段は疲れます。

 

何度も振り返ります。

また来るね〜。


11:30

東屋もある登山口に到着。


ここから清里駅まで3.5kmです。

まだ少し登山道なのが嬉しい。

舗装路が長いの、イヤー。

 

12:05

あと2km。

すでに舗装路になっています。

 

カッコいい鯉のぼり!

畑仕事していたおばあちゃんに聞いてみたら、撮っていいとのこと。

 

この舗装路を歩いてきて、飯盛山へ登る予定だったんだよなぁ…

退屈。

よかった、タクシーにして。


時間に余裕できたから山頂でゆっくりできたし、清里駅でランチもできて、14:02の電車に乗れる。

タクシーじゃなければ、ワシワシ歩いてもこの1本あと、15:46だったかもしれないもんなぁ。

 

さてさて、どこでランチにしようかな〜。

今朝、タクシーに乗ってすぐ「グラタン アミ」って看板が見えた。

グラタン専門店って見たことない。

やってたら、そこでランチにしよう。

上り坂をトボトボ歩いていましたが、ランチのことを考えたら元気出てきた。

千ヶ滝?

う〜ん、グラタンの勝ち!

寄らない。


上から生えている木は、このまま成長していくのだろうか。

屋久杉は倒れた木から成長して、倒れた木がいつしか腐って空洞になり、脚のように股があいた木がたくさんあったけれど、これはいったいどうなっていくのだろう?

 


12:40

グラタンアミに着きました。

ぶどうジュース飲む!

赤にしよう。

うまい!

ぶどうジュースって、口の中にエグみみたいのが残るのもあるけれど、これはスッキリさわやか。

いくらでも飲める。

1杯にしとくけど。

甲州鶏のマカロニグラタンと、別にパンを注文。

残ったホワイトソースにつけていただきました。

電車の時間まで30分以上あるし、もうちょっとゆっくりしたいから、デザートも頼もう。

食べたかったクリームブリュレもコーヒーゼリーもないなら、やめておけばよかった…

レアチーズケーキを頼んだら、お歳暮とかでもらったりする、缶からパカッと出すだけのだった。

缶の底の跡がくっきりついてるし。

まん丸だったから、出てきた瞬間にそうじゃないかと思ったらやっぱり…

グラタンがおいしかったのに、デザートでガクンと残念な気持ちになっちゃいました。

これなら、ぶどうジュースの白にすればよかったよ。

 

清里駅から、さっきまでいた飯盛山が見えました。

赤い建物の先に写っています。

 

次はツレと登ろう。

今回の遠足、おしまい。