登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

2024年夏 久米島へ その9

久米島のダイビングショップ / JiC久米島

 

この風景、しばらく見れないんだな。

毎日、今日はどんな海だろうってワクワクしながら、桟橋を渡っていました。

また来ます。

必ず。

 

1本目は「エルアプカ」へ。

光が射し込む海の中。

毎日見ているのに、いつまでも見ていられる。

 

シャコガイは、ゴミ(食べ物にならない、貝殻や石など)が入ると、ピッて吐き出していました。

 

水深30mあたりに、ヒオドシベラの幼魚。

赤い水玉のパンツをはいているみたい〜。

ライトが壊れてしまい、赤を出せなかったのが残念です。

どうしても青い写真になってしまう。

まぁ、海の中っぽくていっか〜。

 

水玉パンツの子は、ここが住まいです。

 

クモヒトデの足。

ニョロニョロ動いていました。

ベラの好物なんですって。

へぇ〜。

ガイドさんの教えてくれる、こういう話が大好きで。

全部は覚えていられないのだけれど、新鮮な驚きがたくさんあって本当に楽しい。

 

カニが、サンゴを加工して勝手にマイホームを作っています。

カニコブ、というそうです。

 

ホンソメワケベラの幼魚。

魚をクリーニングする魚です。

ツンツン泳いでいました。

 

ハナゴイの群れ。

 

イラブチャーアオブダイ)の寝床の跡。

柏島ではサンゴに挟まって寝ていましたが、沖縄のアオブダイは粘液繭の中で眠ります。

 

 

ダイオウサンゴ。

このツブツブ、ひとつひとつが独立した生き物なんですって。

夜に粘液を出し合って、違うサンゴと陣地合戦をしているようです。

ここでは、ダイオウサンゴが劣勢のもよう。

 

ここまでのんび〜りダイビングでしたが、5mくらいの距離にゴマモンガラが!

しかも、卵あり。

ガイドさんがくるりと振り返り、私のタンクの底を押しながら一目散に距離をとり始めました。

自分でもフィンキックはしてるんですよ。

でも、ガイドさんの脚力はすごかった。

こんなスピード、海の中で出たことない。

ちょっと楽しくなってしまいました。

 

卵を守っているときのゴマモンガラは、気がたっていて凶暴さがアップしているそう。

普段から、サンゴをバリバリ噛み砕いたり、他の魚を執拗に追い回しているのを見かけます。

でも、そのときツノは立っていない。

今日はピンッと立っていました。

円錐状と言われるテリトリーから離れてから観察。

ツノはずっと立ちっぱなしでした。

昨日のバラクーダより、よっぽど怖いじゃん。

 

 

2本目はラストを飾るにふさわしい、久米島を代表するポイント「ウーマガイ」へ。

 

まずは爆睡しているカメ。

うまいこと挟まってますね。

近づいても全く動きません。

観察タイム〜。

 

目は、ちょっと怖いな。

 

白く飛び出ているのが爪(ピント合ってない…)ですが、大きいのでひっかかると大変らしいです。

 

しっぽが大きければ♂、小さければ♀らしいです。

失礼して、のぞいてみました。

♀だな。

 

クロモンガラの尾がほのかにピンクなの、なんかいい。

 

イシズミの群れ。

「シチューガマ」というポイントがあります。

「シチュー」が沖縄の言葉でイシズミを指し、イシズミがいっぱいいる穴、という意味で「シチューガマ」だそうです。

今はもう穴の中にイシズミはいないけれど、名前だけ残っているんですって。

 

水深30mほどの穴には、オキノスジエビがたくさん。

甘エビ食べたくなってきた。

近くにクダゴンベもいましたが、ピントが全く合いません。

赤の格子模様がかわいい魚です。

柏島ではよく見ますが、沖縄で見たの初めてな気がします。

 

枯れ葉にしか見えない、ハダカハオコゼ。

いろんな方向から撮ってみました。

ライトがあれば、赤くうつります。

 

真っ黄色のギチベラ。

 

ハナビラウツボです。

私は心の中で、水玉ウツボと呼んでいます。

 

毎日出会うキンギョハナダイ、オキナワスズメダイの中に混ざっている、青と黄の魚は、ウメイロモドキ。

 

絶対に全員が身を隠しきれないだろう…

小さなイソギンチャクに、たくさんのミツボシクロスズメダイ

 

カッポレ?

違った。

ナンヨウカイワリだ〜。

海面すぐだから明るくて、すごくきれいに撮れた!

あぁ、終わっちゃったな。

ナンヨウカイワリを見送りながら浮上。

 

明日の午前中の飛行機に乗るので、今日は2ダイブでおしまい。

もっといたくて、でも、どれだけいても最終日は絶対にさみしいのです。

しょんぼり。

泣かないけど、泣きたい気分だ。

 

ランチの前に、器材を洗って干してしまおう。

ここの宿(なんくるないさぁ)を選んだ理由のひとつは、屋上がとても陽当りが良く、ほとんと乾いた状態で器材を持ち帰ることができるからです。

 

 

スリーピースさんで、最後のランチです。

焼きそばにしようっと。

沖縄そばをつかっていて、三枚肉など具だくさんでおいしい〜。

スリーピースのお姉さんや、道を歩いていれば知らない人にまでに声をかけられます。

「日焼け、落ち着いたねぇ〜」

「いい色になったねぇ〜」

沖縄で聞くなら嬉しい褒め言葉ですが、職場で浮きそう…

山の職場なのに、日焼けの理由は海。

お客さんに「どこの山行ったの?」って聞かれたら、正直に海って言う。

だって本州は梅雨じゃないですか。

こんなに焼けるまで何日かかる?

沖縄なら半日ですが。

 

宿へ戻ると、パンの焼けるいい香り〜。

「明日の朝食用のパンですよ」

え!

ここで焼いてたの?

知らなかった。

楽しみだなぁ。

明日だけ、朝食をつけているのです。

ダイビングのときは、ボートに乗るまで食後1時間以上あけたいと思っていて6時前に食べるので、ファミリーマートで買ったもの。

毎朝、みなさんが食べているのを「おいしそう…」と羨ましく思いながら出かけていました。

 

お風呂に入ってサッパリして、今日見た魚を記録して散歩へ。

ガイドさんから聞いた、ドーナツ屋(パンもあり)さんだ。

まだ開いてる。

これは寄れってこと。

1週間以上パンを食べていないので、ちょっと食べたくなってきた。

ショーケースのは甘そうだったので、きなことシナモンにする。

焼きそばを食べたばかりですが、ペロリとお腹の中へおさまりました〜。

 

そして夜は、数日前にも行った「島の猿」さんへ。

私は野菜を食べたい。

いつもなら、お店でサラダなんて頼まないけれど、海ぶどうのフルーツサラダ。

 

車海老の塩焼きは絶対に頼む。

いい香り〜。

パリパリ全部食べます。

 

ふーちゃんぷる。

汗が噴き出してきました。

野菜、おいしかった。

ごちそうさまでした。

 

ファミリーマートでお土産を…

ほかに、定番の味噌クッキー。

 

荷物をつめ、撮った写真を見ているうちにまたさみしくなってきて就寝。

 

 

 

翌朝、待ってました!

おいしかった~!

やっぱり、たまにはトーストを食べたくなります。

 

干していた器材をしまって、少し散歩。

高い建物がないと、開放感があっていいなぁ〜。

 

初日に一度吐いただけで、元気に楽しく潜れました。

酔いやすい私にいつも配慮してくださり、声をかけてくれる、ここのダイビングショップのみなさんが大好きなのです。

次はいつ、来られるだろう。

ずっと変わらない4人でいてほしいなと思いました。

いつもありがとう。

すっごく楽しかったです!

 

 

おしまい。

帰ったら、3kg近く減ってました。

バンザイ!