5:35
最高の天気です。
間ノ岳へ向けて出発~。
風は少しありますが、登り始めてすぐに暑くなり半袖でちょうどいい感じ。
気温は10℃でした。
これから歩く稜線です。
前も後ろも、左も右も絶景。
いい景色すぎて進まないパターンです~。
好きな山ばかり。
替えのレンズも含めると、1100gにもなる一眼レフ。
美しい朝陽を見るたびに「やっぱり持ってくれば良かった」と、いつも後悔していました。
ザックにパッキング中は片手で持っても何とも思わない重さですが、ずっと背負って歩くには、やはり重さを感じるのです。
カメラマンの方々を心底、尊敬します。
山を歩くための荷物に、カメラだけでなく三脚も含めたら相当な重さになるはず。
もうテント泊の重さすら背負えない私からすると「すごい」しか出てきません。
でも、私には私の歩き方がある。
山に勝ち負けはないので、これからも、そのとき歩きたいスタイルで楽しく歩きたいと思います。
雲の感じもいいなぁ〜。
北岳が、何か言ってそう。
吹き出しみたいです。
今日も、花を気にかけてみよう。
こういう色のウェア、好き。
苔なのか、花なのか…
昨日から職場の先輩が、甲斐駒ヶ岳へ続く標高差2300mの黒戸尾根にいます。
七丈小屋を出て今頃、山頂かなぁ。
左には、富士山。
もうすぐ中白根山の山頂だ。
6:15 中白根山△3055
歩いてきた道を見るだけで嬉しい。
6:45 ピーク
昨年は天気が悪くて歩けなかった稜線を、こんなに天気のいい日に歩けている。
幸せです。
あそこが、間ノ岳の山頂。
遠いと思っても、ちゃんと着くんだ。
7:25 ~ 8:00 間ノ岳△3189.5
山頂から1分、富士山の方へ下っていくと、どこでも特等席です。
標高3位の山から、標高1位(富士山)と2位(北岳)の山を眺めます。
近くの農鳥岳は3051mで15位、仙丈ケ岳は3032mで18位、甲斐駒ヶ岳は2967mで24位だそうです。
農鳥岳のずっと先へも南アルプスは連なっており、3000m以上の山がいくつもあります。
「シルエット入れて写真撮ってもいいですか〜?」
何度も叫んでやっと聞こえたようで、OKをもらって撮った1枚。
間ノ岳の山頂からは、富士山が思いがけない大きさで正面にあります。
スマホで撮ると小さく写ってしまうけれど、実際は「目の前にある」と感じられるような大きさなのです。
私はひとりで歩いているので、誰かを入れて好きなアングルで撮ることはできませんが、今回、この方を入れて撮れたので大きさがよくわかる!
撮らせてくださり、ありがとうございました〜。
15年以上前になります。
初めてこの山頂で富士山に対峙したとき、あまりの大きさと、あまりの美しさとで心が震えました。
そのときと同じ気持ちに、今もなっています。
ほんとうに美しい…
見飽きません。
来てよかった。
登れてよかった。
音楽を聴きながらうとうとし、目を開ければ美しい富士山。
あら、甲斐駒が雲の中に隠れてしまわれた。
昔、甲斐駒へ登るために仙水小屋で泊まったとき、3:00に起きて朝ごはんをいただきました。
こんな時間に用意する小屋の方だって大変でしょうに…
「甲斐駒は8:00には雲が上がってきちゃうから、山頂でいい景色を見られるように」
と、まだ暗いうちに出発させてくださったのです。
今は7:40ですが、その頃と変わらないんだな。
会社の先輩は、いい景色を見られただろうか。
あら、富士山もお隠れになりつつある。
そろそろ、北岳山荘へ戻るか~。
戻る道は、さっき歩いてきた道。
こんなに歩いてこれたんだ。
山を歩くと、1歩は大きいんだな、といつも思います。
雲がおもしろい。
甲斐駒だけでなく、北岳にも雲がかかり始めました。
真ん中の赤い屋根が北岳山荘です。
花を見ながらゆっくり戻ろう。
「水戸の梅」食べたくなった~。
花の下の丸っこいのが、赤い紫蘇に求肥を包んだ和菓子にそっくり。
黄色い花火みたい。
これ、見たことあるぞ。
どこでだっけなぁ?
私、雫をまとっているものが好きみたいです。
なんだか、観葉植物みたい。
花びらが雫でぬれると、咲いたばかりの花びらは、こんなに透き通るもの?
8:35 ピーク
9:00 中白根山
9:30 北岳山荘
ますます、雲が増えてきた~。
あまり汗をかかなかったので600mlほどしか飲みませんでした。
山頂でゆっくりできてよかった。
これから北岳の山頂を越えて、反対側にある北岳肩の小屋を目指します。
続きます。