パッキングをし直して、パンを食べ、トイレをすませました。
北岳山荘を予定通り、10:00に出発。
間ノ岳から標高差300m近くを下ってきて、これから北岳へ300m登ります。
北岳山荘は、2座の間の低くなったところに建っているのです。
昼前にはすでに雲の中で真っ白け~、ということが夏は多いので、1日は間ノ岳、もう1日は北岳からいい景色が見られるように、贅沢ですが稜線で泊まる計画にしています。
間ノ岳へ2:00くらいに出発すれば1泊2日でもゆっくり景色を楽しんで下山できると思うのですが、暗いときに歩くのつまらないんですもん。
すっごくいい景色なんですから、見ながら歩きたいじゃないですか!
それに2日とっていれば、例えば最終日は天気が悪い、となれば間ノ岳と北岳の山頂を2日目に楽しんで、最終日は稜線を通らずにトラバース道で下山することにできる。
天気が良ければ、山頂でゆっくりしたりすればいいのですから。
花なのか、葉なのか…
天使がいる…
なんですか、このかわいさ。
先っぽまで手を抜かない芸術品。
10:35 分岐
ここを下れば、昨日はしごがたくさんあった八本歯のコルへ。
ますます、ガスってきたな~。
でも天気予報どおり。
このあたりのハイマツに、ライチョウいるっぽいなぁ。
「グェー」というつぶれたような特徴のある声は聞こえるけれど姿は見えず。
ここくると、あと少しだ〜と思います。
けっこう疲れてきたなぁ。
農鳥岳まで行かなくてよかった。
天気よかったら、行くつもりでした。
11:10 吊尾根分岐
夏は、こんなにたくさんの花が咲いてるんだ…
昨日から驚きっぱなしです。
トリカブトの中へ蜂が出たり入ったり。
昨日見たのと同じのかなぁ?
とても小さな花です。
薄紫✕白のカラー、淡くていいですね〜。
花びらの中の黄色い斑点がきれいです。
すてきな花!
花の中に、また花があるよう。
これに執着して、10分以上撮っていました。
昨日よりは弱いけれど、風で揺れてピントが合わないんですもん。
急いでも山頂から景色は見られそうもないので、焦ることないですから。
11:35 ~ 12:10 北岳△3192.5
真っ白けっけなので、明日の朝また登って来よう。
そのまま北岳肩の小屋へ行ってしまおうと思いましたが、またお腹が空いてきちゃった。
先日、銀座に海の写真展を見に行ったときに、広島県のアンテナショップで見たことのない「もみじ饅頭 おとなのもみじ」を買ったので、それを食べよう。
カレーパン、好みじゃなかった。
もみじ饅頭は抹茶がおいしいし、もちっとして好き。
さて、ここからの下りも注意です。
危険個所があるわけではありませんが、小屋が近づいてくると気が抜けてきますから。
北岳の山頂手前で年配のご夫婦と少し話しました。
男性の顔には大きなガーゼ。
ガーゼにかなり血がにじんでるし、目の周りもくぼんでいて紫に腫れている。
汗を拭くためにヘルメットをとったら、ガーゼのほかにも絆創膏だらけ。
どうしちゃったのだろう?
「もうここからはいいだろう、とヘルメットをとったら、なんともない場所で転倒してしまって」
とのことでした。
危ないところはみんな気が張っていて、意外と事故は起きない。
そこを通過して、ふぅっとなったときが危ないことを改めて気づかされました。
花の先っぽに、さらにつぼみがあるみたい。
なんて可憐なんだろう。
小さなヒマワリのよう。
黄色い花って、夏らしい感じがします。
後ろにはチングルマ。
12:25 両俣小屋への分岐
もう少しだ、気を抜くな。
12:40 北岳肩の小屋△3000
なんだ?
ずいぶんきれいになってるぞ。
続きます。