登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

北岳 ~ 間ノ岳へ その3

パッキングをし直して、パンを食べ、トイレをすませました。

北岳山荘を予定通り、10:00に出発。

間ノ岳から標高差300m近くを下ってきて、これから北岳へ300m登ります。

北岳山荘は、2座の間の低くなったところに建っているのです。

 

昼前にはすでに雲の中で真っ白け~、ということが夏は多いので、1日は間ノ岳、もう1日は北岳からいい景色が見られるように、贅沢ですが稜線で泊まる計画にしています。

 

間ノ岳へ2:00くらいに出発すれば1泊2日でもゆっくり景色を楽しんで下山できると思うのですが、暗いときに歩くのつまらないんですもん。

すっごくいい景色なんですから、見ながら歩きたいじゃないですか!

それに2日とっていれば、例えば最終日は天気が悪い、となれば間ノ岳北岳の山頂を2日目に楽しんで、最終日は稜線を通らずにトラバース道で下山することにできる。

天気が良ければ、山頂でゆっくりしたりすればいいのですから。 

 

花なのか、葉なのか…

 

天使がいる…

なんですか、このかわいさ。

 

先っぽまで手を抜かない芸術品。

 

10:35 分岐

ここを下れば、昨日はしごがたくさんあった八本歯のコルへ。

 

ますます、ガスってきたな~。

でも天気予報どおり。

 

このあたりのハイマツに、ライチョウいるっぽいなぁ。

「グェー」というつぶれたような特徴のある声は聞こえるけれど姿は見えず。

 

ここくると、あと少しだ〜と思います。

けっこう疲れてきたなぁ。

農鳥岳まで行かなくてよかった。

天気よかったら、行くつもりでした。

 

11:10 吊尾根分岐

 

夏は、こんなにたくさんの花が咲いてるんだ…

昨日から驚きっぱなしです。

トリカブトの中へ蜂が出たり入ったり。

 

昨日見たのと同じのかなぁ?

 

とても小さな花です。

 

薄紫✕白のカラー、淡くていいですね〜。

 

花びらの中の黄色い斑点がきれいです。

 

すてきな花!

花の中に、また花があるよう。

これに執着して、10分以上撮っていました。

昨日よりは弱いけれど、風で揺れてピントが合わないんですもん。

急いでも山頂から景色は見られそうもないので、焦ることないですから。

 

11:35 ~ 12:10 北岳△3192.5

真っ白けっけなので、明日の朝また登って来よう。

そのまま北岳肩の小屋へ行ってしまおうと思いましたが、またお腹が空いてきちゃった。

先日、銀座に海の写真展を見に行ったときに、広島県のアンテナショップで見たことのない「もみじ饅頭 おとなのもみじ」を買ったので、それを食べよう。

カレーパン、好みじゃなかった。

もみじ饅頭は抹茶がおいしいし、もちっとして好き。

 

さて、ここからの下りも注意です。

危険個所があるわけではありませんが、小屋が近づいてくると気が抜けてきますから。

 

北岳の山頂手前で年配のご夫婦と少し話しました。

男性の顔には大きなガーゼ。

ガーゼにかなり血がにじんでるし、目の周りもくぼんでいて紫に腫れている。

汗を拭くためにヘルメットをとったら、ガーゼのほかにも絆創膏だらけ。

どうしちゃったのだろう?

「もうここからはいいだろう、とヘルメットをとったら、なんともない場所で転倒してしまって」

とのことでした。

危ないところはみんな気が張っていて、意外と事故は起きない。

そこを通過して、ふぅっとなったときが危ないことを改めて気づかされました。

 

花の先っぽに、さらにつぼみがあるみたい。

なんて可憐なんだろう。

 

小さなヒマワリのよう。

黄色い花って、夏らしい感じがします。

後ろにはチングルマ

 

12:25 両俣小屋への分岐

もう少しだ、気を抜くな。

 

12:40 北岳肩の小屋△3000

なんだ?

ずいぶんきれいになってるぞ。

 

続きます。