このブログは「登って潜って、月をみて」ですが、ツレが
「月の話なんて、全然出てこないじゃんかー」と。
確かに山と食べ物が拮抗しているかもしれない。
もしかしたら、山が負けているかもしれない。
でもでも、話題に出さなくたって、山でも街でも月を見上げてるもん。
「やっぱり『登って潜って、いっぱい食べて』にしたほうがいいと思う」
うっさいので、今回は月の話題にします。
数年前からやってみたかったこと。
満月の夜に、ただ月を眺めるために山へ行く。
満月に合わせて仕事を休めるのか。
その夜、天気はいいのか。
山までのアクセスが長いと、休みも長くないといけないので…
いちばんアクセスがいい3000m峰って、富士山なんですよね。
富士山の登山ルートは4つあります。
登山者の多くが利用する「吉田口」のほかに
・砂に足をズボズボうずめながら駆け下りるのが楽しい大砂走がある「御殿場口」
・森の中も歩ける「須走口」
・登り始めの標高が高いため山頂までの時間は短いが、ほかの3ルートに比べやや傾斜がある「富士宮口」
最後にあげた富士宮ルートだけ、まだ歩いたことがないのです。
2年前に大砂走を職場の若い子と下り始める前、宝永山への分岐があってそっちへ行ってみたいな〜、と思ったんです。
五合目までかかる時間はほとんど同じですが、大砂走を下ってみたいと言っているその子の希望を叶えるのがいちばんなので、ほのときは「また今度~」って思いながら分岐を通り過ぎました。
なので今回はひとり、富士山の頂を目指さない富士山歩きをしてみよう、と。
富士山で月を見上げるだけなら1泊2日でいいので、日程も合わせやすいし。
7月、8月、9月の3回か~。
どこかでチャンスはあるでしょう!
と思っていたけれど…
富士宮口の六合目には山小屋が2つありますが、どちらも営業が9月の満月の前に終了のため、チャンスは2回。
7月の満月は日曜日のため、仕事でした。
夏山シーズンですからね、働かねば。
8月にしよう。
御殿場ルートと富士宮ルートの間に、遠くからでもハッキリとわかるほど大きな穴があります。
これは1707年の大噴火でできた火口で、3つ連なっています。
月のクレーターって、こんな感じなのだろうか。
第一火口は底まで下ることができるので、そこに寝転がって夜空を眺めたら最高なんじゃないかと思う。
宝永山は標高2693m、第一火口の底から山頂までの標高差は300m。
月を眺めたあとに登ろうかな~。
ん?
星を見るなら満月の日じゃない方がいいではないか?
でもなぁ…
「月の砂漠」という歌が好き。
月の砂漠を、はるばると~♪
情景が目に浮かぶ。
砂漠といえば鳥取砂丘ですが、宝永火口だってきっと砂漠のような、いや、それ以上に異世界かもしれないと思うのです。
富士山の形を変えてしまうほどの大噴火だった1707年の「宝永噴火」って、どんなだったんでしょうね。
この世の終わりだと思った人も、たくさんいたんじゃなかろうか。
けっこう楽しみにしていましたが、月を眺める今夜から明日の明け方にかけてが雨予報じゃ行っても仕方ない。
昨日の夜も、激しい雨と雷の警戒情報がヤマテンから届きました。
不安定な天気ですね。
山荘が、以前はもう少し長く営業していたそうなので、天気が安定してくる秋まで営業するようになってほしいなぁ…と願いつつ、またの楽しみにとっておこうと思います。
9月下旬や10月に五合目まで車で行けるのだけれど、季節がぐんと進んで冷え込むから夜中に寝転んでのお月見は寒そうだし。
これからも行きたい山がすでにたくさんだー。
地図を見てるだけで楽しい。