大潮、新月なのでサンゴの産卵が見られるかも?
と、大阪のご夫婦とこの日程に合わせたのです。
でも、産卵がなくてもナイトダイビングは楽しいよね〜。
行こう行こう。
ってことで、20:00から準備をして、静かに出港です。
いつもの港も、真っ暗だと全然違って見える。
新月なので、星がくっきり。
ポイントに着くまでは星空鑑賞のお時間です。
「後浜1.5」へ。
黒い海へどぼん。
ライトの光で、ブイにつながるロープを探し潜降していきます。
このあと、水深5mのあたりをずっと泳ぎます。
サンゴを傷つけないよう、中性浮力に気をつけて。
サンゴの表面にはピンクの粒がびっしりついていました。
これが卵です。
まもなく産卵すると思われますが、それが今晩なのか、明日なのか…
それこそ、私たちが海から上がった数分後かもしれない。
昨年と違うのは、チョウチョウウオがたくさんいること。
これは期待しちゃう。
チョウチョウウオは、産卵後の卵を食べに来るのです。
昨年はほとんどいなかったので、産卵しないんだろうなぁ〜って思っていたら、やっぱりなかったし。
チョウチョウウオは、なぜわかるのかな。
においかなぁ。
それぞれ写っているのは1匹ですが、視界にはたくさんのチョウチョウウオがいます。
こちらはチョウチョウウオの一種のヤリカタギ。
チョウチョウウオは、産卵前の卵を食べたりはしないのかな。
口が長いし、取れそうだけど。
サンゴに注意をはらいつつも、夜の海を楽しみます。
昼間より動きが鈍い魚も多く、ゆっくり観察できます。
いちばん下は、ナマコにくっついていたナマコマルガザミ。
えんじ色に黄色い点々のカニです。
ナマコのお尻から出入りするんですって~。
検索してみたら、とても詳しく載っている記事がありました。
潜り始めて、1時間以上がたちました。
水深が浅いのでエアは減らないし、まだまだ潜っていられますが、でもどこかでキリをつけなければいけない。
きっともうすぐ浮上です。
見たいなぁ…
漆黒の海に、ぽつりぽつりと濃い桃色の小さな玉が浮かび始めました。
これって…
これって、もしかして…
これが、サンゴの産卵なんだ。
と思った瞬間、無数の玉が一気にサンゴから舞い上がりました。
ずっと見たかった景色が今、目の前にある。
気づいたら泣いていたんだけれど、マスクしてるから拭けないじゃん!
涙なのか、海水が入ったのか分からないけれど、マスクの中がすごく濡れていたので、とりあえずマスククリアをして中の水分を出し、視界をクリアにして卵たちの行方を見つめます。
そういえば生臭くないんだな、と思ったら、生臭さを感じるのはもっと大量に産卵したときだそう。
ガイドさん、サンゴの産卵を見せてくれてありがとう。
忘れられないダイビングになりました。
しかも、ガイド見習いの女性がお子さんを見ていてくださったので、3人で見ることができたんです。
やったね!!
続きます。