登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

北アルプス 種池山荘

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種池山荘の名物、ピザ!

ピザを楽しみに登ってくるなら、時間を合わせてくださいね。

小屋に宿泊の方は、遅い時間でも受け付けてもらえることもあります。

 

小屋の脇にある池です。

サンショウウオは、1匹しか見つかりませんでした。

 

まずは、受付をすませよう。

こんにちは〜。

ガラガラと引き戸を開けると、懐かしいお顔が!

「宿泊者名簿を見て気づいてたよ〜。お待ちしてました!」と出迎えてくださいました。

6年も前に、しかも短期間だったのに。

覚えてくれてたんだ。

まかないの蕎麦を、分量間違えて大量に茹でてしまったからだろうか?

いろいろやらかした。

失敗は数知れず。

 

ピザを注文しました。

外のベンチで、蓮華岳を見ながら焼き上がりを待ちます。

あぁ、やっぱりここはいいなぁ。

登山口から4時間かからずに、こんな景色が見られちゃう。

明日行くのになんなんですが、鹿島槍ヶ岳まで行かずとも、爺ヶ岳まで行けたらそれでもいいと思っているくらいです。

そのくらい、いい景色ですから。

 

ピザ、カリッカリでうまい!

「ピザにはコーラだろ」

と、社長がごちそうしてくださいました。

最高の組み合わせです。

 

40歳以上だと山小屋の募集は少ないのです。

働かせてくださって、本当にありがとうございました。

改めてお礼も言えたので、今日会えてよかった。

 

小屋への差し入れはチョコレートと、これから寒くなるので温まってほしいと思い、はちみつ紅茶のティーバッグにしました。

喜んでもらえて、私も嬉しい!

 

さて、お腹も満たされたので部屋へ。

この日は空いていたようで、グループごとの部屋割りでした。

嬉しい、ひとりだ〜。

 

窓の外は、絵のよう。

 

山小屋も、コロナ対策で大きな経費がかかっています。

定員も減らし、今までになかった仕事も増え、不織布のカバーを用意して。

インナーシーツかシュラフの持参、マスクの着用くらいしか協力できませんが、お互いが気持ちよく、山での時間を過ごせるようにしたいものです。

山の上で働く人たちは、具合が悪くなってもすぐに病院へ行くことができないのですから。

お願いされていることを聞きたくないなら、山小屋は一切利用せず、テント泊で籠っていればいいと思います。

 

両側の柄は持っていますが、真ん中のライチョウ柄は新作です。

ライチョウの親子だ、かわいー!

爺ヶ岳」と入った手ぬぐい、今までなかったし。

友達へのお土産と、自分用に購入。

ここでは売り切れていた色もありましたが、冷池山荘では全色揃っていました。

 

ロビーではストーブがついています。

私は正直、寒くないのですが、みなさんフリースやダウン着てるのでね…

もしかしたら寒いのかもしれません。

明日の朝の気温は、予報では6℃でした。

 

充電できるってありがたいですよね。

発電機がまわっている時間に、利用させていただきましょう。

 

トイレが、トイレが…

洋式になっている。

しかも、個室の数が減っている。

掃除、少しはラクになっただろうなぁ。

スリッパを下(汚物の海)へ落とす人もいないし、スマホを落として「拾ってください」という人もいないだろうし。

拾ってどうするのだろう?

耳にあてる気になります?

 

働いているときによく頭をぶつけた場所    その1。

 

働いているときによく頭をぶつけた場所    その2。

屋根裏部屋へいくとき、毎回。

 

まだあるか、確かめたい場所がありました。

爺ヶ岳への道へ。

 

3分もかかりません。

 

あったー!

この石を探していました。

働いていたとき、夕食の片付けを終えて解散するのは20:00〜21:00になっていました。

お客さまの夕食の片付けを終え、自分たちの夕食と片付け、お渡しするお弁当の準備などでそのくらいの時間になります。

翌朝は、朝食当番なら3:30頃には起きるので、本当は早く寝たほうがいい。

でも、1日の間で自由になれる時間は少なく、この寝るまでの時間が何より好きでした。

遠く松本市街の上空で雷が光っていたり、種池山荘の屋根からのびているかのような天の川、満天の星、黒々とそびえたつ蓮華岳爺ヶ岳

飽きることなく寝る前の1時間、外で贅沢な景色を眺めていました。

あのときと同じように、あのとき聴いていた曲とともに、2時間…

座りっぱなしは腰に悪い。

いてて、一度戻ろう。

ストレッチしよう。

 

厨房や食堂から見える、この景色も好きでした。

 

談話室です。

山の雑誌でも読むか~。

ひとりだからスクワットしながら。

 

宿泊者は水1リットル券をもらえます。

足りない分は有料で。

写真、肝心なところがきれてますね。

確か、水は200円だったかな…

湯も有料(いくらだったっけ…? 500mlで150円かな)でもらえますので、温かい紅茶をいれて外へ行こう。

 

景色がいいのに外にいないのはもったいないので、再び石に座ります。

雲って、ずっと見てても飽きない。

 

17:00〜、夕食です。

やっぱり皿の数は多いままだ。

働いていた頃、本当にすごい洗い物の量でした。

用意した炊事手袋(けっこういいやつ)はすぐに全て破れ、手が荒れて指紋が消え、スマホの認証ができなくなっちゃって焦りました。

山の上で、これだけの量を自分で用意したら…

温かい食事ができるって、幸せです。

 

連泊するとエビフライみたいですね。

種池山荘にザックを置いたまま鹿島槍ヶ岳を往復して、また種池山荘に泊まって翌日に下山という方もいます。

重たい荷物を背負わずに長い距離を歩けるので、これがいちばんラクだと思います。

前のテーブルの方たちがどこかへ出かけてしまっていたのか、しばらく来なかったのでズームして撮らせてもらっちゃいました。

 

夕食後、また石に座りに。

 

テント場へも行ってみました。

そっか、7月に登山道の途中で熊が出たっけ。

明日、夜明け前に出発だから気をつけないとな〜。

 

暮れゆく空をただ見てるだけ。

いい時間です。

今まで、山で何時間もこうしているけれど飽きません。

陽が落ちたら寒くなってきた。

ダウンを取りに戻るついでに…

小屋の裏は、スタッフ以外立ち入り禁止なのでロビーから。

鹿島槍ヶ岳の山頂は雲の中でした。

明日は見れますように。

 

夜明け前に出発なので、朝食ではなくお弁当にしています。

これを包むのも苦手で。

でも毎日いくつもいくつも包んでいたら、うまくなれました。

あの頃は100個以上の日もあったけれど、今日は3個だけですって。

中はちらし寿司です。

紙の箱なので、食べ終えたらたためます。

 

松本市街の灯りが瞬き始めました。

 

種池山荘にも灯りが。

 

山小屋の灯りがくれる安心感って、すごいと思います。

 

おやすみなさい。

続きます。