登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

北アルプス 爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳へ その2

個室って、いい~。

大部屋だったら、起きたら更衣室で着替えて…って考えていたのに。

 

7月の北岳で、汗拭きシートが肌に合わなかったのか、汗をかきすぎたせいなのか、小屋でポリエステルのパンツをはいていたら湿疹がひどくなってしまったので、今回は重くなることを承知で、綿の厚めのレギンスにしました。

上は、無印良品の麻のワンピースをひざ丈にカットしたものです。

冬の高尾山へ行くときにも着ていたり。

かさばったけれど、肌にはとても良かったみたいで湿疹、まったく出ず。

キュレルの汗拭きシートに変えたのもよかったのかも。

1泊ならいいけれど、2泊以上なら小屋で過ごす格好をこれにしようと思います。

気温がもっと下がる季節には、なにか重ねればいいし。

 

ザックのパッキングは済んでいるので、静かに1階の自炊室へ移動。

買っておいたパンを食べます。

ちらし寿司は、あとでいただきます。

 

種池山荘からは、夕陽は見えるのですが、朝陽は見えません。

朝陽は爺ヶ岳まで登って見ます。

 

4:10 出発

厨房では朝食の支度中でした。

 

10分ほどで、広場みたいなところ。

ここもよく来たなー。

前には爺ヶ岳、左には猫の耳のような鹿島槍ヶ岳

ヘッドライトを消せば、月と星がきれい。

 

背丈ほどの笹の道を進みます。

夜露に濡れているので、服やザックの濡れが気になる方はレインウェアやザックカバーを。

 

爺ヶ岳までは、標高差200mほど上がります。

あ、冷池山荘の灯りが見えました。

少し上にあるテント場にも灯りが。

鹿島槍ヶ岳へ登っている人も、数人いる。

振り返ると、種池山荘の灯り。

明日、また戻ってきます~。

 

ヘッドライトを消せるほどではありませんが、少し明るくなってきました。

朝食当番でない日も3:30に起きて、カメラだけ持って南峰へ登りご来光を見ていました。

そして、太陽が昇ったら駆け降りて、配膳に合流。

そのときの、お気に入りの1枚。

このとき初めて「雲がある景色もいいな」と思ったのです。

 

爺ヶ岳は3つの山頂をもつ山です。

北峰は登山道からは外れていますので、南峰か中峰でご来光を見ることになります。

今回、ご来光は中峰で見ようと思うので、南峰への分岐を超えてまき道を進みました。

 

5:05 爺ヶ岳 中峰△2669

 

鹿島槍ヶ岳のふたつの山頂がくっきり見えています。

嬉しいな〜、今から行くね。

 

反対側には、槍ヶ岳が見えました。

槍ヶ岳までずっと、登山道はつながっています。

 

そして、正面には見事な雲海が広がっていました。

富士山や八ヶ岳も見えます。

 

まもなく、夜明け。

どきどきします。

 

立山連峰爺ヶ岳、種池山荘が見えます。

絵のような風景。

 

今頃、あの山頂でも朝陽を見てる人たちがいる。

 

5:35

太陽がお出ましになりました。

 

雲海が美しい。

 

染まります。

夢のような時間。

山に来ると、山から山を見ていると、いつも泣けてきます。

ここまで登ってこられたこと、元気でいられていること、山を登ることに周りの理解があること、山で過ごせる環境を維持してくれている人たちがいること、そして、こんな景色が目の前にあること。

全部がありがたく、感謝の気持ちでいっぱいになります。

すごく幸せだと思うのです。

 

 

種池山荘が、雲にのみこまれそう!

 

景色が良すぎて、のんびりしちゃってる…

そろそろ行かなくちゃ、とは思うのですが。

 

6:20

凍えてきたので出発。

でも歩き始めたらすぐに暑くなり、半そで+アームカバーで。

最近、アームカバーをつけるようになりました。

日焼けすると、顔は黒くなるだけなのに、腕はじんましんみたいになって痒くなるんですもん。

ムヒでおさまるけれど、痒いのイヤ。

 

今日はこんな道が多いです。

 

いや~、ほんっといい景色。

嬉しくてニヤニヤがとまりません。

 

和菓子みたい。

 

冷池山荘が、ずいぶん近くなってきました。

その上の、ちょっと平らになっているところがテント場です。

 

7:15 冷乗越(つべたのっこし)

大谷原方面、とあるのは「赤岩尾根」という登山道ですが、急坂が多いようです。

 

7:25 冷池山荘△2415

 

続きます。