登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

鳥取県 大山(だいせん)へ その1

富士山がやっと初冠雪したようです。

130年の観測史上、最も遅いとのこと。

そして、富士市からは雪が見えたけれど、甲府市からは目視できておらず、まだ「初冠雪」の発表はないそうですね。

大山登山 | 鳥取大山観光ガイド

大山は、中国地方最高峰の山です。

ユートピアコースと夏山登山コースがあるみたい。

ユートピアコースは中・上級向けとなっているし、道が崩落してるところも。

私は、難しいコースを歩きたいのではなく、眺めのいい道を楽しく歩きたいだけ。

大山に登るのは初めてなので、まずは王道の夏山登山コースにします。

途中までほぼ階段というのが、ちょっとイヤですが…

どうも階段だと、一定のリズムで脚を上げてしまって疲れるんですよね。

意識しても、いつか無意識にそうなってる。

今日の課題です。

 


朝ごはんをいただき、出発。

一般道でも行けますが、地図を見ると苦手なクネクネ道。

大山へ着く前に疲れたくないので、高速道路で。

昨日は雨で霞んでいた遊園地らしきものが見えました。

「真庭シシ」という、真庭市で出されたゴミで作ったオブジェだそうです。

 

こういう規則正しい感じ、好き。

自分がだらしないからでしょうか。

 

大山無料駐車場へ。

登山口に近い有料駐車場もあります。

あら、思ったより晴れ間が広がってるじゃないの!

 

9:40

トイレをすませて出発〜。

 

mont-bellがありました。

帰りに寄ろう。

mont-bellは、ご当地グッズがありますからね。

買う買わないは別として、見てみたい。

こんなマンホールがあるってことは、この柄のもなんかあるに違いない。

 

橋を渡った先に、有料駐車場があります。

紅葉だ。

 

9:50

夏山登山道 入口 △780


山頂までは3kmほどです。

 

今日は、延々と続く階段を、いつもより疲れずに登ることを目標に。

階段に対して十というか、体を垂直にトントンと最短距離で上るのでなく、人がいないときは、日光のいろは坂のようなヘアピンカーブのよう(ジグザグ)に上っていこうと思います。

階段を1歩ではなく、斜めに横断していくので1段に1〜3歩かかりますが、山形の羽黒山神社でそうしたらラクだったので。

1歩の高さが毎回同じではなくランダムになることで、階段を上がり続けてる感がやわらぐのかもしれません。

膝の真下に、同じ向きで爪先があることだけ気をつけます。

おヘソと膝と爪先の向きが揃っていないと、膝や股関節を痛めてしまうので。

先週の笹子雁ヶ腹摺山、先々週の乾徳山と、続けて登っていますから、いつもよりは体も山に慣れているでしょう。

 

足元も乾いてきている。

よかった〜。


大山や、丹沢の塔ノ岳を初めての登山に選ぶと
「山登りって、階段の連続なのか〜」
って思われそう。


根っこって、すごいなぁ。

 

「二合目」や「標高1000m」は励みになりますよね。

どれだけ上がってこれたか分かるし、山頂までの標高差が約1000mなので、およそ100mごとなのかな、とか。

あら、そうでもなかった。
三合目は、1070mでした。


汗がすごい…

1段1段が高くなってきました。


標高1200m。

よく言えば幻想的。

 

10:50     五合目

山の神さんが見守り続けてくれているのでしょう。

 

「行者谷分かれ」です。

距離も標高も、半分まできました。

 

幻想的 第二弾。

 

雲がきれいだなぁ〜。

 

11:05     六合目

 

まだまだ、こんな道。

階段が続きます。

 

山肌を染める紅葉、稜線へ駆け上がってゆくかのような雲…

青空ではなかったけれど、雨で登れないかもと思っていた大山で、こんな景色に出会うことができました。

遠く、岡山と鳥取まで来てよかった。

登ってよかった。

やっと、階段オンリーは終了か?

少し涼しくなってきたので、汗の出が減ってきました。

 

八合目を過ぎたあたり    △1600

この景色、いいなぁ〜。

弥山(大山の夏山ルートの山頂:みせん)の直下、荒々しい山肌。

 

稜線を彩る紅葉と雲…

なんて景色だろう。

今日でよかった、ほんとよかった。

 

あっちは日本海だよね…?

どこなんだろう、あのぐわーんとカーブしてる浜は?

若い女性が下山してきて、声をかけてくださいました。

「こんなに雲があるのに、◯◯が見えてるなんて珍しいですね〜」

え、そうなの?

◯◯をもう一度、教えてください。

「ゆみがはま」だそうです。

伊豆の弓ヶ浜と同じかな。

弓のようだし。

「こんな雲と弓ヶ浜が同時に見れるなんて珍しい景色ですよ、ほんとに」

やった!

[第34回]美しい曲線を描く弓ヶ浜半島の成り立ち | 大山開山1300年祭

少し立ち話。

明後日、氷ノ山へ登ることを話すと

「いい山ですよ〜。でも熊が出るから気をつけて」と。

 

九合目手前から、ずっと木道です。
吹きさらしなので、さすがに半袖は寒いな。

 

もうすぐ山頂だ。

 

 

続きます。