登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

大山の宿坊 山楽荘

よしことまひるに見送られ、参道を車でゆっくり進み、山楽荘へ到着。

もう、薄暗くなっていました。

宿坊・観證院 山楽荘【公式サイト】

今日も、ひとりには広い部屋。

洗面台はありますが、トイレはありません。

 

早く汗を流したい!

大山で、半袖は私しかいませんでした…

レインウェア着て登ってる人もいた。

みなさん、なぜ、汗をかかないのですむのでしょうか?

麦飯石人工温泉だそうです。

短時間の入浴でも、ぽっかぽかが続きます。

シャンプーや化粧水などは、オーガニックのいいものが置かれていました。


食事は、普通とデラックスがありました。

もちろん、デラックスプランで!

登山後でお腹空いてるだろうし、精進料理ならきっと太らないよね!

ってことで。

ブナハリタケなど、キノコはすべて天然ものだそうです。

他のキノコも説明してもらったのに、ひとつしか覚えられません…

どれも、食感も味もおいしかったです。

 

豆乳の茶碗蒸しは山芋入り。

イカの刺身に似せた葛、どうがんばっても…

目をつぶってみても…

イカにはなりえませんでした。

 

黒米餅のあんかけは、香ばしくておいしい。

 

鰻の蒲焼きは、何で作られているでしょう?

山芋と豆腐でした〜。


ナラタケ、ヒラタケ、ナメコなどのキノコと、鳥取砂丘の長芋、梨の天ぷら。

衣が薄くてサックリ。

うま〜。

梨の天ぷら!

なんだ、この味?

食べたことある。

でも、梨の天ぷらではないはず。

初めて食べるもん。

なんだっけ、なんだっけ〜?

ま、いっか。

おいしいし。

 

おこわとお吸い物で、お腹いっぱい。


ナッツや白餡の入った最中がデザートでした。

とじて、パクッといただきます。

 

大山からの景色を思いながら、眠りました。

朝の座禅体験は、ここで。

この日は、私ひとりでした。

7時から座禅を45分、そのあとに朝ごはんです。

座禅は宗派によって違うそう。

大山寺は天台宗です。

あぐらをかいて、半眼で1m先の畳を見つめ、右手を下にして両手を丸く組みます。

何度か、肩をピシッとしていただきました。

座禅は25分くらいで、あとはお話を聴きます。

「止観(しかん)」

心を止めて、心にひっついた思い込み(これはこうだ)を取り去って、観ることが大切と。

10円玉はほんとうに丸いのか?

横からみたら四角だ。

京の都と太陽では、どちらが近いか?

京都から来た人はいるが、太陽から来た人はいない。

でも、京都は木に登っても見えないが、太陽は見える。

 

心と体を調える。

ととのえる。

調和させる。

 

長いような短いような、いい時間でした。

 

朝ごはん。

なめこ粕汁、おいしかった。

 

続きます。