登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

鳥取と兵庫の県境 氷ノ山(ひょうのせん)へ その3

舗装路歩きが長いのはつまらないので、自然探勝路へ。

これが失敗でした。

工事をしていなければ、自然探勝路でよかったのだけれど。

 

足元には…

ジャゴケだっけ?

蛇みたいな柄です。

青木ヶ原樹海ツアーのとき、教えてもらいました。

このときのガイドさん、すごくよかったなー。

 

倒れてるんじゃなく、こう生えてるんだよね?


△935あたりまで下ってきました。

ここから少し、登ります。

 

工事中の広場に出ました。

「まわり道」とありますが、どう迂回すればいいの?

看板の向きも、いまいち。

よくわからない。

「仙谷コース合流」へは、行ってもいいのか。

ダメって書いてないもんな。

 

だって普通、工事車両の方へは行かないよね?

 

そう判断し、苔ロードを登ります。

 

どう見ても、その先が道ですが…

でも仕方ない。

斜面を登ってショートカットして、再び登山道へ。

 

14:15

△920から△1020まで登ってきました。

あと少しで仙谷コース合流の地点というところまで歩いていくと、工事関係者に「落石のため通れない」と…

この網を、苔ロードの下に張ってくれればよかったと思いますよ…?

でも、落石で通行止めなら仕方ない。

登ってきた道を下ります。

 

下ってきたら、ちょっとイラッときました。

間違えたのは私だけかもしれない。

でも…でも…

苔ロードの入口に立入禁止の看板をたててよ!

仙谷コースが歩けないのは事前に調べて知っていたけれど「自然探勝路は通れる」って言われたら、通行止めなのは自然探勝路と仙谷コースが合流するところより上なんだって思うじゃん。

 

手前に「まわり道」看板を置かれたって、どう迂回していいのかわからない。

こんなことなら三ノ丸登山口へ素直に下ればよかった。

舗装路なの、どっちも変わらないし。

時間のロスが腹立たしい。

工事車両の方へ歩き、そのまま柵に沿って下りました。

 

14:35    登山口

 

下りは、ひとりも会いませんでした。

どうやら氷ノ山は、兵庫からの方がメジャールートのようです。

 

 

ここからは上り坂だよねぇ。

なんか、もう疲れた。

でも、今歩いている車道は朝、車で通ってきた道。

だから、確信があるので気持ちはラクです。

 

15:05    駐車場

振り返ると、さっき下ってきた階段が急なゲレンデが見えました。

あそこから歩いてきたんだ。

しばらくトボトボ歩いて車が見えたとき、すごく嬉しかったです。

 

さて、岡山まで運転がんばろ。

謎の道を示すナビに翻弄され、高速道路優先にしたら時間かかっちゃった。

1時間半かけて登山口へいき、氷ノ山を5時間かけて歩いて、岡山まで5時間半。

車線変更できなくて遠回りしちゃったり、ガソリンの残量が心配になって途中で高速おりたり。

ツレに

「なぜ、そんなところに…」

と言われた、真庭のパーキングエリアで休憩。

私も、そう思ったもん。

初日に蒜山へ行くときに「真庭市」を地図かなんかで見たと記憶していたので、パーキングでこの名前が見えたとき、気が遠くなりかけました。

でも、食べてみたかったホルモンうどんを食べられました。

おいしかった〜。

 

下山して駐車場に着いてから、6時間(休憩もしましたが)かかって岡山国際ホテルにやっと到着。

あぁ、なんかステキだわ。

 

私にとっては、ちょっとお高めのホテル。

ではなぜ、選んだか。

岡山ICから近いところで、駐車場が広かったから!

玄関から遠ざかれば、絶対に空いていそうだと思ったからです。

せっかくホテルへ着いても

「どこにも駐車できない…」

となったら大変です。

後ろ向き駐車が技術的に不安で、両側に車があればとめられないのですから。

 

翌朝、お腹がぐぅぐぅで目覚めました。

山でパンと和菓子、パーキングエリアでホルモンうどんを食べただけで、お腹が空いていたけれど、くたくたでお風呂に入ってすぐ寝たのです。

うめぇ、うめぇ!

国際ホテルの名のとおり、日本語がほとんど聞こえない朝食会場でした。

 

さて、車を返しに空港へ行きましょう。

岡山市内の朝のラッシュにドキドキしながら走りました。

577km…

よく走りました。

そのうちの300kmが昨日ですけどね。

 

岡山桃太郎空港に着き、お土産を選ぶ時間がとても楽しかった。

ままかり、きびだんご…

パッケージもかわいい!

 

飛行機に乗り込んだら、ぐったりでした。

でも景色を見る。

寝ない。

雲の間を切り裂くように、青空が面積を広げたり。

 

飛行機の中から飛行機を見たり。

 

飛行機へ預ける荷物は20kgまでですが、本なども入っているのでけっこう重くなっていて。

片手で持ち上げて、ちょっと重いか〜? と思うと、だいたいそれくらいなのですが、オーバーしてしまって空港でスーツケース開けて中身をちょっと取る、とか面倒じゃないですか。

羽田空港で、いいもの見つけました。

50kgまで量れます。

帰ってから、重さ当てっこをしています。

けっこう当たるのが楽しい。

このあと行くダイビング器材を量り、「これは20kgいかないなぁ〜」と思ったら18.9kgでした。

山のザックも毎回、まず体重計に空身で乗り、その後ザックを抱えて乗って引き算していましたが、これからは簡単に量れるぞ〜。

 

この山旅は疲れました。

でも寝たら、楽しかったのとおいしかった思い出だけが残っていました。

行ってよかった。

最初で最後かもしれないけれど。

 

おしまい。