登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

2024年秋 久米島へ その5

明け方に雨降るって予報だったな〜。

夜にしまうのを忘れており、5時前に目が覚めたときに慌てて屋上へウェットスーツなどを取りこみに行くと、星空が広がっていました。

あぁ…

宇宙だなぁ。

 

今日も最高気温が29℃まで上がる久米島です。

野菜ジュース、納豆巻き、味噌汁の朝ごはん後に、いつもの散歩コースへ。

宿で洗濯させてもらえるので、荷物は少なめですみます。

1回200円。

器材が重いので、ほかはコンパクトにしないと飛行機にのるとき追加料金になるので…

あの明るい空が、こちらへこないかな…

いつもは釣りをしている方がいるので下りたことがなかったのですが、今日はいない。

下りてみよう。

いい景色です。

音楽を聴いて、ぽけ〜っと。

 

久米島のダイビングショップ / JiC久米島

今日はどんな海かなぁ。

あ、晴れてきたじゃないの。

やった!

1本目「ウーマガイ」

ポイントに着くまで、すごい波でした。

いつ、酔いメーターが振り切れるか心配でしたが、自分でも信じられないくらい酔いません。

酔い止めメガネのおかげだ、本当に。

プレゼントしてくれた友達に、心からありがとうを言いたいです。

 

大きな根に沿って、深度を下げていきます。

見上げるとキンギョハナダイなどがたくさん群れていました。

 

水深30mあたりに、サロンパスを貼ったようなスミレナガハナダイ(オス)がいます。

見るたびに思う。

なぜ、こんな柄になったのでしょうか。

 

そのすぐ横、ぽかりとあいた穴にはフチドリハナダイの幼魚が。

 

あ、成魚もいた。

 

ハナゴイ、きれいだなぁ〜。

 

今日もカスミチョウチョウウオは舞っていました。

 

ユキヤマウミウシだ〜。

久米島で覚えたウミウシです。

 

ボネリムシっていうの、これ?

海の掃除屋さんなんですって。

刺激があると、しゅるる〜と引っ込んでいきます。

日本語と思えない、と調べたら学名そのままの名前でした。

ボネリムシ(Bonellia)・川崎悟司イラスト集

 

青のガイコツパンダホヤ。

体はガイコツ、顔はパンダ。

 

サンゴの中に、カスリフサカサゴが2匹。

カニのハサミが、目に刺さってないか?

死んでしまったサンゴが多いので、元気なサンゴには魚が密集しています。

 

カメが3匹もいました〜。

右に2匹、左に1匹、と視界にいっぺんに入る近さです。

それぞれ、お気に入りの場所があるんだろうなぁ。

頭だけ隠しているカメも。

 

寝てるのかな。

近寄っても微動だにしないので、ズームで撮らせていただきます〜。

 

途中で、海の中が明るくなってきたなと思っていたのです。

潜る前より、晴れていました。

やっぱり明るい海がいい。

 

2本目「ムーチーグー」

次はどこのポイントへ行こっか〜。

相談していたときに、港へ戻ってきた他のお店のガイドさんに、こちらのガイドさんが

「今、どこ行ってきました?」

「ムーチーグー」

「うねり、どうでした?」

「静かだったよ」

そこ!

そこ!

そこがいい!

名前もかわいい。

なんなの、ムーチーグーって。

呪文みたいじゃん。

うねりがないなら、なおいいわ。

ポイントは、久米島の観光スポット「ハテの浜」の近くでした。

港から、ハテの浜行きのツアー船が出ています。

もちろん行ったことない。

きれいな浜なんだねぇ〜。

でも、なーんにもないけど…

ここでみなさんどのくらいの時間過ごすの?

シュノーケルとか?

 

さて、ダイビングです。

ドボンと海に落ちると…

なんともいえない青と白の世界が広がっていました。

うわぁ〜、ここ好きだ!

この色を見ただけで、一気にテンションが上がります。

 

船の影が、砂地にうつっていました。

 

砂地に、ぽつんぽつんといくつも盛り上がっているコレ。

なんだと思います?

私、勝手にナマコの排泄物だと決めつけていました。

ナマコくらいのサイズでないと、この量にならないと思ったし。

そしたら違った!

ガイドさんによると、これはギボシムシの排泄物だそう。

ギボシムシ

砂地に落とされた排泄物ではなく、砂地の中からもりもりと盛り上がってくるんです。

見ているうちに、中からニョロニョロと増えて高さが増していくのが分かる…

 

フタスジリュウキュウスズメダイ

絵がヘタな私が描く、人間の目みたいな目になっている。

目の部分に、縦に黒ラインが入っています。

 

タツノオトシゴの仲間だそうです。

クチナガイシヨウジ。

 

下が白いせいか、カマクラに見える。

 

シロブチハタの幼魚。

少し濁っていたせいか、あまり色が出ない写真になってしまった。

 

ミズイリショウジョウガイ。

すぐにパカンと閉じてしまいます。

2分ほど待つと…

そろそろ〜と開きました。

 

ヒメダテハゼとコシジロテッポウエビ

お行儀がいいのではなく、ブルドーザーのように砂をかき出しているのです。

エビのヒゲは常にハゼの体に触れていて、危険を察知できるようになってるんですって。

 

違う個体のヒメダテハゼは、穴から体を全部出して、石に引っかかっています。

これもやはり、見張りをしてるんですって。

懸垂してるみたい〜。

 

ヨツメトラギス。

トラギスは珍しくないんじゃない?

そう思ったけれど、ガイドさんがわざわざ「ヨツメトラギス」と教えてくれたくらいだから…

四ツ目ってこと?

ほんとだ!

上から見ると、ボディの黒い点が目に見えるね!

よく知ってるなぁ…

知識の多さに、ただただ感心するばかりです。

 

真っ白のイソギンチャク。

幻想的です。

でも、これも海水温が高くて白化してるんだよなぁ…

きれいだけど。

 

以前、一緒に潜ったダイビング経験が割とあるご夫婦が、キングダムの装甲車ばりに砂を巻き上げて爆進していた(中性浮力がとれていない)のを思い出して、この真っ白な砂地で装甲車ごっこをしました。

周りに他のお客さんがいたら、できないわ。

贅沢な遊び〜。

でも、なかなか姿が見えなくなるまで砂を巻き上げることはできなかった。

ほふく前進をしながら、フィンをバタつかせるという、ヒジョーに疲れることを10秒ほどやったら、やっと…

 

あぁ、ボートへ上がるのがさみしい…

ほんとうに美しい、青と白の世界でした。

 

ランチはいつもの「スリーピース」で、冷たいソースのタコライスを。

中の溶けたチーズと混ぜ混ぜして、いただきました。

 

 

3本目「ナングチモドキ」

昨年の秋以来、2度目のポイントです。

ここも砂地ね、いいね〜。

 

2本目のムーチーグーで見たのは、フタスジリュウキュウスズメダイ

こちらは、ミスジリュウキュウスズメダイ

 

スカシテンジクダイ。

体が透けてます。

 

カスミヤライイシモチ。

横から見ても上から見ても、透け透けだ〜。

 

デバスズメダイ

薄いブルーがきれいです。

小さいサイズが群れているので、かわいらしい。

 

ヨスジフエダイ

沖縄では、身がベタつくから「ビタロー」と呼ばれているそうです。

 

カクレクマノミと、クマノミがご近所さんでした。

マンションの1階と2階、のような位置関係。

この組み合わせは、珍しいそうですよ。

え、クマノミ寝た?

見ているうちに、まったく動かなくなりました。

その布団、気持ちよさそうだもんね。

 

2階のイソギンチャクをよく見ると…

ナデシコカクレエビがいました。

 

ヨコシマクロダイ

黒と白、はっきり分かれているのではなく、ふんわりとした色合い。

きれいだなぁ。

 

首を自切して体が再生するという、コノハミドリガイ。

奈良女,光合成ウミウシの大規模自切と再生を発見 | OPTRONICS ONLINE オプトロニクスオンライン

 

 

あ〜、明日はダイビング最終日。

初日に潜ったトンバラが、遠くに見えます。

潜れてよかったな。

ギンガメアジの群れすごかった。

 

今日はスタートが遅めだったので、港へ着いたのは17時前でした。

まもなく夕暮れ、厚い雲がダイナミック!

 

夜ごはんは「島の猿」へ。

チビ車海老の唐揚げ、ふーちゃんぷる、島らっきょうの天ぷらを。

 

 

続きます。