登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

河口湖 御坂山〜黒岳へ その2

下り始めて数分。

ここも展望台じゃないかー。

 

これから、河口湖のほとりまで下りていきます。

標高差850m、約2時間。

ってことは…

急坂の連続〜。

急坂がちゃんと急坂に見えるような写真って、どうやれば撮れるんでしょうか?

帰ったらすぐに、地図へ「けっこう急坂」って書き込んどこ。

目立つように。


下りはほぼ、展望ナシだなぁ…

と思っていたら!

夕暮れ感が少しずつ出始めた頃、富士山がまた姿を見せてくれました。

 

15:15

ピンクリボンは左にたくさんありますが、私が下山する「広瀬」は右。

左は、出発地点の天下茶屋の先、御坂トンネル方面へ至る道です。

 

△1500mあたりから、まだ急坂は続きますが、たまにいい道になるので立ち休憩をしたり。

下りが苦手なので、ずっと緊張しっぱなしにしないようにします。

△1300mあたりからは、傾斜も緩やかになってきたような?

 

秋の山は、やさしい色をしています。

 

日没まで30分ありますが、私の歩いている登山道からは、まもなく太陽は見えなくなります。

 

最後の最後、落ち葉がふかふかして滑って怖かった。

尻もちはつかなかったけれど、2回、手をつきました。

 

16:20    登山口

 

登山口の近くに、すてきなホテルがありました。

「ふふ」だって。

ちょいと調べてみたら、とても泊まれないお高いホテルでした…

 

久保田一竹さん?

って、誰なんだろう?

無知ですみません。

「くぼたいっちく」さんという、染色工芸家の美術館のようです。

すてき。

久保田一竹美術館 ITCHIKU KUBOTA ART MUSEUM

 

登山口から10分ほどで、河口湖のほとりでした。

スニーカーに履き替えて、富士山を眺めながら歩きます。

ちょうど、夕暮れでした。

空の色が、ほんっときれい。


暗くなってきたし、バスに乗ろうっと。

ありゃあ…

バス待ちの列が長い…

20人は並んでる。

来たバスもすでに満員じゃん。

数人乗せて、ドアがしまっていってしまう。

ドアを開けることなく、いってしまうバスも。

それが4台続き、40分待ってやっと乗れました…

じっとしてると、ほんとに寒かった。

バスを増便しているそうですが、この時間だけなのかもしれないけれど、全然足りていない。

ツアーではなく、個人旅行の人も多いのだと改めて感じました。

 

やっと、河口湖駅に着きました。

ホテルまでは、歩いて約20分。

チェックイン前に夕食すませよう。

寒くて、出る気しないだろうから。

それくらい、久々に冷えましたね〜。

ほうとうの歩成は、いつも混んでるからな…

あ、焼肉!

ここにする。

最近、家で焼肉しています。

ヤングコーン、エビ、ホタテ、そして肉と米をお腹いっぱい食べても、2人で4000円いかない。

充分おいしいので、外で焼肉がもったいない気がしてきて…

でも、今は冷えた体を温めるために焼肉!

言い訳できる。

網越しの炎、なんてあったかいんだろう…

焚火のように手をかざしてました。


家の焼肉では食べれない、近江牛のミックスホルモン(大腸、ハチノス)にしよう。

あとは、味付けうずら、ハラミ。

石焼ビビンバでしめました。

 

今夜の宿は、焼肉屋さんの目の前。

「登り坂ホテル」というんです。

登り坂ホテル | 山梨県 河口湖インター・富士吉田インターより車で4分 河口湖駅より車で5分

山がのってるロゴマーク、かわいい〜。

 

へぇ~、パンケーキなどをいただけるのね。

 

部屋もすてき。

机が長いと、作業がしやすいです。


このホテルにも、大浴場がありました。

昨日、とてもイヤな気分になったから部屋のお風呂にしようかとも思いましたが、手足の先までちゃんと温めたくて大浴場にしよう、と。

私が脱衣場へ入ると同時に、中国語を話す2人が入ってきました。

脱衣場にある「お風呂の入り方」をじっくり読んでいます。

私がシャンプーして体を洗って湯につかった頃、2人が入ってきました。

まだ読んでたの!

もちろん裸だし、タオルも持っています。

洗い場へ向かい、おそらく体を洗ってでしょう、湯船につかりました。

たまにボソボソ言葉を交わすくらいで、静か。

誰もいないのかと思うくらい。

そして、私より先に、体をちゃんと拭いてから脱衣場へ入っていきました。

なんか、すごく嬉しくなりました。

昨日のような子たちばかりじゃない、と理解していても、なんかモヤモヤしていた。

それをこの2人がきれいに上書きしてくれました。

大浴場には露天風呂もありましたが、44℃と高めで入っていられず、42℃の内湯へ戻りました。

は〜、あったまった〜。

脱衣場へ入ると、館内着に着替えた2人が体重を計っていました。

後にのった女性が、ん? みたいな顔をしてティッシュを取りに行き、足をのせる部分を拭いています。

濡れたのに気づいたのでしょう。

なんか、ありがとうございますって思いました。

私も自分のマナーが恥ずかしくないか見直さなければ。

 

部屋へ戻り、山の地図を広げて明日のルートを確認。

早めの下山にしなきゃ。

日が暮れるのが早いというのもありますが、のんびりし過ぎて夕方に下りてきて、またバスに乗れない、という事態は避けたい。

しかも明日乗るバスは、今日のと違って1時間に1本しかないし…

 

明日は、10年ぶりくらいかなぁ。

河口湖と西湖の間にある毛無山から歩きます。

 

続きます。