登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

八ヶ岳 硫黄岳へ その3

すごいエビのしっぽ!

八ヶ岳・自然散策-エビの尻尾

11月に八ヶ岳へ登ったときにもっと短いものを見たことがありますが、こんな密度のものは雑誌でだけ。

やっぱり自分の目で見ると、驚きが全然違う。

 

9:15 硫黄岳 △2760

ついたー!

あれ?

なんで無風なんだろ。

硫黄岳って、いつも風が強いイメージなのに。

 

ロープの先、ぽっかりとあいた穴が爆裂火口です。

爆裂火口 - Wikipedia

ここは水蒸気爆発なんですって。

 

左奥に、団体さんが見えます。

深さがより、分かりますね~。

 

夏の爆裂火口は、こんなです。

どっちもすごい景色。

 

火口に沿って歩いていくと…

雪でぼんやりとしか見えないせいか、幻想的。

異世界のようです。

 

ガイドさんの奥さま手作り、米粉とかぼちゃのケーキがおいしかったなぁ。

キットカットの甘さもしみます。

チャイも入れてくださり、乾杯。

みんなで、山頂についた嬉しさと爆裂火口を見れたことを喜び合いました。

 

9:45 下山開始

岩についた細かな雪の模様も美しい。

ずっと観察していたいくらい。

そんなふうに思えるほど、寒くなくて…

私だけ?

 

この岩をまわりこむところだけは、道幅が少し狭いです。

 

ガイドさんに雪の急斜面の下り方を教わり、かかとを蹴りこんでズボズボと下ってショートカットをしたおかげで、1時間15分で赤岳鉱泉へ着きました。

富士山の御殿場口へ大砂走をかけ下るのと似ています。

 

赤岳鉱泉まであと10分、のあたりから焼肉のいい匂いが漂ってきていました。

2/2はアイスクライミングのイベントが行われており、焼肉がふるまわれていたのです。

アイスキャンディフェスティバル2025 REAL │ 赤岳鉱泉・行者小屋

間に合うか!

 

11:00 赤岳鉱泉

アイゼンを外し、イベント会場へダッシュ

肉の列に並びます。

 

味噌味のシリアルバー?

試しに買ってみるか。

ダウンを貸してくれた先輩にも、お土産で買おう。

 

肉! 肉! 肉!

間に合った~。

 

米も欲しいので、麓の蕎麦屋さんがつくったという恵方巻を買いました

恵方巻、知っているけれど食べるのは初めてです。

おしゃべりしないで食べなきゃいけないんですよね。

みなさんからちょっと離れよう。

イスクライミングをしている人たちを眺めながら、ひとり静かにいただきました。

 

ザックの脇のポケットに入れておいた水筒は、少し凍っている。

きれい。

テルモスはザックの中なので、下山したあとも温かいはちみつ紅茶を飲めました。

 

LEKIのストックやMILLETのザック、その他いろいろなものが当たる抽選会は盛り上がり、みんな揃ってドローンでの写真撮影、そして閉会式が終わりました。

 

12:50 美濃戸口へ向かって出発~。

 

13:30 広場

後ろを歩いていたガイドさんに「パッキングが美しい」とほめられていい気分!

 

奥に見える氷の壁も登れるそうですが、陽当たりがよく、天気のいい午後には消えてしまうんですって。

 

もう、こんな雪山へ来ることはおそらくない。

最初で最後の雪山です。

雪がつくる繊細な景色を忘れずにいたいと思います。

 

15:00 美濃戸口

 

八ヶ岳PAで、舞茸天丼と山菜そばのセットをいただきました。

あったか、うま~。

売店で買ったスイートポテトもおいしい。

そして、ソフトクリームが絶品!

寒いのにおいしくて、なぜか外で震えながらペロリでした。

 

研修をしてくれた職場に感謝です。

ひとりだったら、絶対に登ることなかった。

必ず、接客にいかします。