登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

冬の美ヶ原へ その1

昨年の夏に美ヶ原を訪れて、雪の季節にも来たいと思いました。

いちばん雪が多いのではないか、と3月にしてみたけれど…

 

新宿発「岡谷」行きの高速バスで向かいます。

韮崎(にらさき)バス停あたりで見えてきたのは、鳳凰三山甲斐駒ヶ岳

雪の白さよりも岩肌が目立っています。

その奥、北岳などの白峰三山はこの写真を撮る手前で見えていましたが、雪で真っ白でした。

左にこれらの山が見えている頃、右前方には八ヶ岳が見えます。

2月のあたまに硫黄岳へ登ったときよりは、ガッチリと白かった。

あのときが雪なさすぎたんだよなぁ。

 

うとうとしていたら、上諏訪駅でした。

ランチはどうしようかなー。

養命酒の会社がやっている「くらすわ」もおいしいけれど、北アルプスや長野県の山へ行くときに諏訪や松本で下車すると、けっこう寄ってるからなぁ…

上諏訪駅から宿まで送迎バスになるので、上諏訪駅あたりでおいしいお店あるかな~。

検索。

イール亭おおいし

ここにする。

店名の「イール」は英語で「鰻」だそうです。

蒸さずに、焼いている途中に温泉に入れるという鰻を食べてみたい。

あら、馬刺しや馬もつ煮もあるんだ!

 

でも営業時間まで1時間もある。

ただいま、10:30です。

コインロッカーに預けて諏訪湖の方へ散歩するか、駅前のカフェか…

でも、カフェで甘いもの食べたり飲んだりしたらお腹ふくれちゃうし、そもそもすぐ食べ終えちゃうから1時間も過ごせない。

あ、足湯しよう。

初めて電車の「入場券」というものを買いました。

足湯は無料なので、電車を利用するのであれば入場券も不要です。

ホームはガランとしており、足湯にも誰もいない。

ラッキー!

けっこう混んでることもあるのよね。

 

温泉卵もつくれます。

 

ちょうどいい温度。

本を読みながら、開店時間を待ちます。

 

開店したと同時に入店。

半身の蒲焼きを頼もうと思ったら、100円プラスすれば味噌汁と卵焼きがつくと教えてくれたので、錦弁当にしました。

香ばしく焼かれ、ふっくらとしていて…

お酒のような甘やかな香りがわずかに鼻を抜けていく。

おいしくいただきました。

 

馬のもつ煮。

もつ、好きです。

 

ワカサギの天ぷら、やっと今シーズン食べれた。

ほろ苦、サクッ、おいしいなぁ〜。

でも、フライのほうが好き。

 

上諏訪駅の西口のベンチで、ひなたぼっこをしながら送迎バスを待ちます。

 

それにしても…

先月の硫黄岳も、今回の美ヶ原もなんですけど。

ついでに、25年くらい前にオーロラを見たくて2年間お金を貯めて行ったフィンランドもです。

私は寒さを体験しに行きたいのに、私が行くときは寒くないのはなぜ?

先月の硫黄岳(周りの人がどんなレイヤリングをしているか見てきなさい、と言われていた)は例年より15℃も高くて0℃あり、美ヶ原は今は10℃以上だけれど帰る日の午後から雪で氷点下、さらに強風という予報。

1月下旬から2月中旬くらいに来れればよかったのですが、空きがあまりなくて3月中旬になってしまいました。

 

フィンランドでは、いちばん冷えた日でも−15℃くらいまでしか下がらず、帰った翌日からしばらく、−40℃以下になったとガイドさんが手紙をくれました。

なぜ、わざわざ手紙をくれたか。

まだ携帯電話が普及し始めたばかりで、会ってすぐにメールの交換などはしていなかった時代です。

私が「鼻水を凍らせたりしたかった」って話したから「帰るのが1日遅ければできたねぇ〜」とお手紙をくれたのでした。

 

でも、氷点下で暴風では美ヶ原で散歩できないしなぁ。

文句言っちゃいけなかった。

天気がいいのがいちばん恵まれている。

ごめんなさい!

 

続きます。