登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

滋賀県 武奈ヶ岳(ぶながたけ)へ その1

武奈ヶ岳|比良山地の最高峰!多彩なコース設定で何度でも楽しめる二百名山 | YAMA HACK[ヤマハック]

鯖街道を車で走ってきました。

宿から約40分。

坊村登山口と、川をはさんだ葛川市民センターの駐車場に車をとめます。

坊村登山口 △305

トイレがあります。

もう15℃もある〜

今日は26℃まで上がるんですって。

暑いなぁ…

9:25

地主神社におまいりして、左の赤い橋から明王院へ。

その先が登山道です。

 

ブナがたくさんあるから武奈ヶ岳だと聞いたことがあります。

【武奈ヶ岳|滋賀県】比良山系の最高峰!美しい稜線歩き~初心者向け登山コースとアクセス情報 - YAMAIKOKA

「武奈へ」って書いてあるのが、なんかいい。


コースタイム2時間で、約800m上がりますからねぇ。

高尾山ふたつ分とタイムも標高差も同じですが、距離は約5kmなのでちょっと短いか。

すぐに、つづら折りの急坂が始まります。

あえてゆっくり。

ここでゆっくり歩いても、トータルではほとんど変わりませんって。

体が慣れてくるまでは、歩幅は小さく、鼻歌が歌えるくらいで歩きます。

 

新緑、きれいだなぁ。


汗の出がすごい。

早めに梅干しの粒で塩分補給、麦茶も。

ペースはまぁまぁか。

体力の衰えを感じているので、地図のコースタイムはあまり気にしていません。

衰えや斜度も含めて計画をたて、それが守られればいい。

競争ではなく、私が安全に楽しめればいいのです。


体重が5kgも増えていたのに、15分で100mのペースで登れている自分を褒め、体重を簡単に増やす自分を叱る。

2つの気持ちをエンドレスに繰り返しながら、黙々と歩を進めます。

そしてこのときは誓うんです。

「ご飯は1杯まで」とか「大盛にしない」とか「チョコミントアイスやめる」とか…

「早く起きて走ろっかな〜」とか。

でも、下山したあと、米おかわりしないなんてあります?


陽を透かした緑の色、ほんとに好き。

 

10:00

下から見上げてた倒木まで、やっと来たぞ〜。

ここで△600くらい。

麦茶を飲んで休憩していたら、登ってきた人が

「この道は、どこへ行くんですか?」

ん?

聞き間違いか?

きっと、私がどこの山へ行くか、って聞いたんだよね。

武奈ヶ岳から先にも、ツルベ岳、地蔵岳へと登山道は続いてるから。

武奈ヶ岳です」と答えると

「この道は武奈ヶ岳へ行くんですか?」

は?

やっぱり聞き間違いじゃなかった。

「どこに行こうとして、この道を登ってきたんですか?」

え〜と、と言いながらスマホを操作し始めます。

「僕、ここ初めてなんですよね」

私だって初めてですけど。

1分経過…

「あの、もういいです(別に知りたいわけじゃないんで)」

「ここが武奈ヶ岳への道って分かってよかったです」と去っていきました。

こわ…

意味不明。

しばらく時間をおいてから私も歩き始めました。

 

倒木が登山道を度々ふさいでいますが、またげないような木はありません。


風を感じ、鳥の声がたくさん聞こえます。

少しなだらかになりますが、すぐに再び急坂〜。

 

10:30

道標 △790くらい


陽射しがたっぷり。

暑いよ〜。


斜度が緩やかになってきました。

いいベンチ発見。

登山道と平行に倒木がありました。

高さもちょうどいいじゃないの。

梅干しと麦茶タイムにします。

のどかだなぁ。


10:45 分岐


こんなに緩やかじゃ、山頂に着かないのではないかと心配になります。

 

あ、心配することなかったわ。


視界いっぱい、新緑でうめつくされます。

いい季節。


平日ですが、けっこう登山者がいます。

後ろに気配を感じたら抜いてもらって、静かな時間を楽しむ。

登山口の標高が低いので、暑くなったら登るの大変だろうから、私には今くらいがベストかも。

この山は、紅葉もきれいだろうなぁ。

 

私が死んで、それからたくさんの年月がたつ頃に、この苔は、この森でどんなふうに育っているのだろう。

 

10:20

御殿山(おてんやま)△1097


あれが武奈ヶ岳かぁ。

絵のように、かわいい山です。

葉祥明さんの描く森みたい。

葉祥明美術館

 

11:30

標高差40mほど下ると、ワサビ峠でした。


「金糞」の文字が…

琵琶湖を挟んで反対側に、金糞山があります。

金糞岳 | 滋賀県観光情報[公式観光サイト]滋賀・びわ湖のすべてがわかる!

今回の計画をたてるとき、武奈ヶ岳と金勝アルプスは決めていましたが、ほかにどの山を登ろうかと地図を眺めていたときに見つけたのです。

インパクトすごくて、登りたかったんだけど…

でも、登山口までの道を調べてみたら、こぶし大の石がゴロゴロしている道とあります。

運転、自信ない。

それにレンタカーだしね…

やめとく。


山のいい香りがしています。

いい道だ〜。

あと1時間かからないのだから、ゆっくり香りを楽しみながら歩こう。

 

 

続きます。