登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

琵琶湖が目の前! 湖魚料理を食べに漁師旅館「舟倉(ふなそう)」へ

車で約400km走って、滋賀の山をめぐりました。

レンタカーは返したので、長浜駅まで送迎をお願いしてあります。

ご家族でやっている小さなお宿です。

落ち着く。

部屋、すてき〜。

3年前に改装したばかり。

畳の部屋で、椅子とベッドが最高だと思っています。

 

お風呂も広々〜。

窓からの光が気持ちいい。

これは、CMかなにかで見たことある!

肩のとこにお湯出てくる浴槽だ~。

麦茶を持ち込み、目をつぶって湯につかる。

なんて贅沢なんだろう。

 

黄砂で、こんなに白く霞んでいるんですって。

 

宿は、琵琶湖の目の前に建ってます。

漁師旅館 舟倉 | 滋賀県長浜市湖北町にて、天然ビワマスや郷土料理「ふなずし」などの湖魚料理を提供しています。

ガイドブックを見ても、こういう料理は高い。

私は「松竹梅」では「松」を選びたいのです。

そもそも人は、全く手が出ない金額のものを欲しくはならないようになっていると聞いたことがあります。

「竹」を選ぶ人が多いそうなのですが、例えば「竹」の鰻を食べてイマイチと感じたときに「松にしていたらどうだったか」と思うのが絶対に嫌なんです。

「松」を食べておいしくなかったのなら、自分の見る目がなかったということですから、それはそれ。

 

最終日だけは、琵琶湖ならではの料理を堪能しようとこの宿に決めました。

部屋にあった冊子を読んで、夕食の時間を待ちます。

お昼ごはん、伊吹山で食べなかった(薬草ソフトクリームのみ)のでお腹が空いてる〜。

 

読んでいたら、竹生島へいくときの船内で流れていた映像にあった漁をしているご夫婦の写真もありました。

あれで、アユの稚魚をとっているんだ。

 

さぁ、湖魚フルコースの始まりです。

どんなものが出てくるのだろう。

 

前菜は左から

ホンモロコの南蛮漬け

ビワマスの昆布巻き

ビワマスの燻製

・こけらずし(ビワマスを麹と生姜につけたもの)

・鮒ずし

 

刺身はニゴイ。

コリコリプリプリうまー。

酢味噌が辛かったので、焼き魚に添えられていたレモンを軽く絞っていただきました。

これも合うと思う。

 

焼き魚は、スゴモロコ(上3匹)とホンモロコ

苦みもおいしい。

 

鮒の煮付けには、子がギッシリです。

白いご飯、ほしかった〜。

 

ぐつぐつ煮えているときから、いい匂いがしてたんです。

スッポン鍋はおいしくて無限にいける。

でも、スッポンからとった出汁はとても濃くて、そのままではとても飲めないそうです。

甲羅をはがすとプルンプルンのところがあるそうで、それも入っていました。

 

小鮎の天ぷらは、ほろ苦でおいしい。

これも無限にいける。

 

白メシでなく、鰻ごはんでした。

最近は、鰻をとろうとしてスッポンがかかることが多いそうです。

 

鮒のあら汁。

味噌は自家製ですって。

骨のまわりは、ぷるぷるの身。

 

デザートは「なぁんだ、バニラアイスかぁ」と思ったら、自家製のアイスでした。

これが絶品!

鮒寿しをつけるとき、エラなどにもぎっしり米をつめて、さらに米で覆います。

桶の中に、米、鮒、米、鮒…と重ねていくそうなのですが、そのときの米をアイスに混ぜこんだものなんですって。

確かに少し塩っぽい、でもチーズケーキのような味にも思える。

そうだ、チーズも発酵食品じゃん!

工夫してるなぁ。

言われてみれば、米の粒も残ってます。

かといって、鮒寿しの香りはまったくしません。

鮒寿しをつけたときに使った米は捨ててしまうそうなのですが、鮒の味と塩がうつっているので、ツマミになると食べ始めたそう。

今ではパックでも売ってるとか。

さっきの煮付けにあった骨はすごく堅かった。

それが約半年つけると、その存在を感じさせないくらいに柔らかくなるんですって。

 

 

このブログを書きながら、夕暮れの琵琶湖を眺めています。

たくさん山を歩いたな。

琵琶湖に浮かぶ白鬚神社の鳥居、神聖な感じがした。

竹生島のお寺も、圧倒された。

琵琶湖の美しい景色もたくさん見ることができて、ほんとによかった。

 

今夜もぐっすりでした。

 

朝の散歩へ。

 

曇っていても、なんかいい。


初日に登った賎ヶ岳(しずがたけ)まで、ここから11km。


空と琵琶湖がとけています。

奥に見えるのは竹生島

 

朝ごはん。

小鉢左はえび豆。

琵琶湖でとれるスジエビを煮たときの汁で炊いたもち豆だそうです。

ふわぁっと香るのがいい。

 

真ん中の小鉢は、小鮎の佃煮。

ごはんがすすむ。

 

だし巻き玉子の右下は、ビワマスの味噌漬けです。

おいしい脂、皮もカリカリうまい

小さめ…

最後の一口に、ごはんと食べたい。

 

琵琶湖でとれるイシガイの味噌汁。

ツルンとなめらかな身、おいしい〜。

 

 

米原駅から新幹線に乗って新横浜へ。

 

新横浜まで迎えに来てくれたツレと、滋賀県にいる間は食べることのなかったパスタとピザを食べに。

メニュー - 【公式】アマルフィイノベッロ

前菜は一口サイズでしたが、どれももっと食べたかった〜。

グリンピースのムースと玉ねぎのスープ、カルパッチョです。

パスタ2皿では足りなさそうだったので、シラスのピザも単品で。

デザートの盛り合わせも、プラス300円なので頼んだ方がいいです。

満足度が増します。

ほうじ茶のムース、紅茶のシフォン、オレンジのシャーベット。

 

 

来年は、九州の山旅をしたいです。

おしまい。