北アルプス左俣林道の入林禁止について | 岐阜県中部山岳国立公園
新穂高温泉から、笠新道登山口、わさび平小屋、鏡平山荘、双六小屋へ向かうときに通る左俣林道。
雪崩の影響で倒木や土砂が堆積していて通行が困難になっているとのことです。
崩れやすそうだったあの斜面、きっと落石なども多くあるのだろうな、と思います。
復旧時期は未定とのこと。
南アルプスの林道も広河原から北沢峠までが通行止めになって、もう6年になります。
それだけ、道を安全に歩ける(南アルプスの場合はバスを通行させる)ように復旧させるというのは大変なことなのでしょう。
登山道やそこへ至る道路を整備してくれる人がいるからこそ、山を歩ける。
忘れてはいけない、と改めて思いました。
新着情報 | 双六小屋グループ(双六小屋、黒部五郎小舎、鏡平山荘、わさび平小屋)
夏山シーズン前の復旧をお願いしていると双六小屋のHPにありましたが、あと1ヶ月ほどしかありません。
このルートを検討されている方は、要確認です。
昨日もお客さまから「双六岳、行けるかな…」と。
上高地から入山して、槍ヶ岳から西鎌尾根を歩いて双六岳というルートもありますが、新穂高温泉から歩くのと比べて、日数が1日多くなります。
クリヤ谷から笠ヶ岳を経て双六岳も考えられるけれど、クリヤ谷から笠ヶ岳までは9時間以上のコースタイム。
水場もない健脚者向けのルートだし、私は歩いたことがないけれど、昨年お客さまから、藪漕ぎ(草刈りされてない)だったと聞きました。
2023年と2024年は登山道が未整備です。
限りある休日、行く山域の変更も検討しておいたほうがいいのかもしれません。
こちらも現在、通行止めです。
島々宿登山口から徳本峠を経て明神に至るルートのうち、土砂崩落のため、徳本峠までが通れなくなっています。
島々明神線歩道の 「通行止め」 のお知らせ - 松本市ホームページ
アルプス入門の山として人気の燕岳ですが、こちらは登山口へマイカーで行くことができません。
お盆のころまで、バスまたはタクシーで移動してから10~15分歩き、無料送迎車で登山口まで向かうようになっています。
【中房線最新情報】定期バス・タクシー、観音峠から登山口間無料送迎継続 | 北アルプス表銀座 燕岳(つばくろだけ)の山小屋 燕山荘グループ
同じく、常念岳への林道も車両は通行止めです。
崩落個所までタクシーで移動し、そこからは徒歩となっています。
北アルプス登山(林道一の沢線・中房線通行止め) - 安曇野市公式ホームページ
ほかに、登山道ではないのですが、白馬大雪渓の入口となる猿倉への県道「白馬岳線(二股〜猿倉間)」の冬期通行規制(冬期閉鎖)が路面崩落のおそれがあるとのことで、解除延期のままです。
さらに、昨年秋からですが猿倉駐車場は亀裂による利用禁止となっており、マイカーでの登山ができるのかどうか。
私は白馬駅からバスやタクシー(平日はバスがない日もあったので)を利用していますが、県道が通れなければもちろん行けません。
バスのHPでは「7月以降の運行は後日お知らせ」となっていました。
6/14 追記:
6/16より、一部解除とのことです。
5月末に行われる予定だった白馬の開山祭は、ガイドさんや地元の方のみで行われました。
私の働いている会社でも参加予定者はいましたが、今年は参加できず。
第59回貞逸祭・白馬連峰開山祭記念登山及びトレッキング中止のお知らせ - 白馬村公式観光サイト
昨年の夏は大雪渓の雪が少なかったため、7月で大雪渓ルートが通行止めになっています。
今のところ、雪は豊富だそうですが、猿倉への道が通行不可なら、そもそも大雪渓へ行けないし…
猿倉がダメなら白馬鑓温泉へも行けない。
栂池からピストンになるのかなぁ。
唐松岳からの不帰ノ嶮(かえらずのけん)は岩場の続く難ルートのため、天候の見極めや岩場の歩行技術が必須です。
登山道の状態もですが、登山口までのアクセス自体ができなくなっていることも調べる必要がありそうです。