登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

熊、怖くないの?

一昨日の金曜日まで、八ヶ岳を歩いてきました。

最終日以外は天気に恵まれ、いい景色にたくさん出会えて幸せです。

とても暑かったけれど。

来週からブログを出せるよう、歩いたときに感じたことを思い出しながら少しずつ書いています。

 

私が八ヶ岳を歩いていた頃、職場の先輩は鹿島槍ヶ岳へ行っていました。

種池山荘のピザおいしいよねぇ、ライチョウの手ぬぐいかわいいねぇ、という話題のあとに

「種池山荘からテント場に向かったところに、親子の熊がいた」と。

 

親子?

そりゃ怖い…

休憩してた人たち、パニックになりませんでした?

柏原新道はやっぱり熊、出ますねぇ。

「それが、みんな、かわいーとか言って寄ってって…」

 

え。

なに、その反応。

遠くにいたって怖いのに。

熊に襲われて命を落とした新聞配達の方の報道があったばかりではないですか。

 

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5年前のことです。

双六小屋から槍ヶ岳へ向かう稜線(西鎌尾根)で、50mくらい下に熊を見つけて怖かった。

ライチョウを食べていたのだろうか。

ハイマツにダイブし続けていました。

 

前にも後ろにも、誰もいないし。

気づかれたらどうしよう、一瞬で距離をつめられてしまうかもしれない、とすごく怖くて。

行ってしまうまで、稜線に腹ばいになって顔だけ出していました。

 

わざわざ、熊に寄っていくって…

謎すぎる。

どうしてそんなことができるのだろう。

その距離感が、熊に人間慣れさせてしまうということはないのだろうか。

 

 

8/16追記:

鹿島槍ヶ岳の山頂で熊の親子が現れて、驚いて登山者が逃げたあとに残ったお弁当を食べてしまったとのこと。

何度も報道されていますが、人間の食べ物の味を知った熊は、人間と食べ物を結びつけて覚えてしまう。

人間を襲えば食べ物が手に入る、と。

熊は1日に10km以上移動できるそうなので、職場の先輩方が出会った親子だったのかもしれません。

だけどもし同じ個体だとして、そのときと、お弁当を食べてしまった今とでは、きっと違ってしまっているのだろうと思います。

 

羅臼岳でヒグマに襲われて亡くなった男性の引きずられていくときの恐怖、苦痛。

目の前で友達を連れ去られてしまった絶望。

どちらも恐ろしくてたまらなかっただろうな。

 

今までだって「熊はいて当たり前」で、こちらが先に気づいて静かに離れて何事もないようにしたい、とは思ってきたけれど一気に変わってしまったように思います。

山は楽しみたい、でも…

少し怖くなっています。