きっとパフェが名物なんだと思うんです。

ですが、パフェは生クリームが多すぎる。
生クリームいっぱい食べられないからなぁ。
フレンチトーストとカフェオレにしました。
まぁ、おいしかったです。

でも、次からは「かじか」に行くなー。
ここは私にとって居心地悪かった。
フレンチトーストができるまで、本を読んでいました。

トレイを持ってこちらに来たので、本をとじて横に置いたリュックの上に置きました。
ですので、テーブルの上には水の入ったグラスしかないのに「ここ置いていいの?」と何度も聞かれて。
その言い方も、なんかきつい。
というか、もともと本をテーブルに置いてないし。
なんで?
あとから入店してきた、いかつい男性がパフェを注文しました。
全然、応対が違うの!
パフェ頼まなかったから、つっけんどんな言い方された?
こういうお店で長居する気は全くないので、さっさとお店を出て駅前のベンチで本を読んで過ごします。
本当にそのとおりです。
北アルプスで雨雲がとめられて、今いる信濃大町駅前はこんなに晴れています。

気温は30℃くらいありそうなのですが、風が心地よい。
陽が動いて暑くなれば、ベンチを移動します。

お尻も痛くなってきたし、あのフレンチトーストの店で、この旅を終えたくなかった。
なんとなく。
そんなにお腹空いてないけれど、肉なら食べられそう。
駅から10分以内のエリアを歩きます。
ここもおいしそう。


時間が…
17:30開店だと18:02のバスは無理だろう。
次に来たときに行けたらいいな。

17:00からでした。
ここにするー。

さっき、フレンチトーストを食べたときにサラダついてきたから単品にしよう。
ソースをつけたくなるかもしれないから、米じゃなくパンにして。
揚げ物は量が食べられないので、ミニにしたけれど…

それでも手を広げたのと同じくらいの大きさ!
衣は薄く、カリッと。
ソースはたっぷりかかっていて味がかなり濃いので、私はナイフの背でこそげていただきました。
肉はしっとりしていて、歯がなめらかにとおります。
隣の席に運ばれてきたレギュラーサイズを見て、ミニにしてよかったと思いました。

さて、帰ろ。
高速バスに乗ったあとも、雲をずっと見ていました。
進行方向右は、稜線にたくさんの雲をまとった北アルプス。

対して左は、夕暮れ前の美しい青空。
走っているバスの上で空がわかれている感じです。

北アルプスを乗り越えた黒い雲も少しはありますが、風がないせいか右に留まったままです。
晴れと曇りの境をバスは走っていて、フロントガラスに雨がうちつけるときもあれば、ワイパーが全く動かないときもある。

双葉サービスエリアで、ツレへのお土産に桃を買いました。
みずみずしくて、本当においしい桃!

新宿に22:30頃着くバスなので、ガラガラでした。
「これから山に向かう、ワクワク!」みたいな興奮状態のとき(夜行バスで多かった)を除き、夜の高速バスが好きです。
照明を落とした少し暗い車内。
窓には車内がうつり、その先の闇には月と対向車のライト、ポツポツと灯りが見えるだけの静かな時間。
今までのことがいろいろ思い出されます。
良かったことも、悪かったことも、記憶が飛び飛びに出てくる。
あのときはどうしていればよかったのか、と胸がギュッとなることもある。
でも後悔しているのではないんです。
景色が後ろへ飛ぶように、出てきた記憶も次々と流れていく。
こうなるのは、夜の高速バスだけなんだよなぁ。
外が明るいと、こうならないんです。
夜でも、都心に近づいて光が騒がしくなるとこの時間は終わってしまう。
これからのことにも思いは飛ぶ。
今、47歳。
もしかしたら、今まで生きてきた年月と同じくらい、このあと生きるのかもしれない。
この先も、ちゃんと道はあるのだろうか。
北アルプスの岩稜帯のように、爪先しかのせられないような道のときもあるのだろうか。
そんな道を、そのときの私は通過できるのか。
毎日、災害や事故、異常気象、戦争のなくならない世界のニュースと接していると怖くなるのです。
今、世界には、広島に落とされた原爆の14万発分の原爆が存在しています。
遠くで想像するたけで怖くてたまらないのに、爆撃などにさらされ、その日を生きて終えられないかもしれない国にいる人たちの恐怖が日常になってしまうことの悲惨さを思います。
祈ることしかできない。
でも、祈っても何も変わらない現実を思うと無力です。
なんだか泣きたくなって、でもそれをこらえると喉の奥がとても痛くなることを、今日初めて知りました。
湊かなえさんの本を昨日と今日読んだからだ、きっと。
前作の「山女日記」と同じで、これから何度も読み返す本になりそうです。
帰って、シャワーをあびようと服を脱いだら温泉たまごの匂いがふわあっ。
山に登るときしか行かないところだったけど、そうでない時間も楽しめました。
布団に入って寝つく前、高速バスでいろいろなことを思い出した時間がすぅっと横切りました。
おしまい。
