登山口からすぐの山小屋に泊まるのなんて、もったいない。
私は価値があると思います、特に夏は!
気温が上がる前に、標高をできるだけ上げたい。
この先の小池新道は陽当たりがよくて、じりじり太陽にあたためられる登山道なので!
笠ヶ岳へのきつい登り、笠新道も同様です。
昔は、いちばん遅いバスで新穂高温泉へ来て、夜に歩いたっけなぁ。
宿泊費も浮くし、暑くないから。
若かったから。
お互い「誰もいない」と思って歩いていて、かなり近づくまで気づかずに「うわぁ!」なんて驚き合ったこともありました。
仕事を終えて登山口へ車で行って仮眠をとり、夜中から登り始めて朝に槍ヶ岳へ登頂、なんて知人もいました。
これからは、暗い時間に歩くことは絶対にしない。
熊は夜行性ですもん。
あの頃も「熊と会わないといいな」と思いながら歩いていましたが、今とは状況が全然違います。

新穂高温泉へは、新宿から出ている高速バスが「平湯温泉」を通ります。
高速バスのハイウェイバスドットコム 全国の高速バスを簡単予約
一応、5時間弱で行けることになっているのですが、バスなのでね…
高速道路の混雑状況によっては大幅に遅れることもあるでしょう。
でも、ダイレクトに平湯(このあとは「温泉」を略します)へアクセスできるのは本当に便利でして。
平湯で路線バスに乗り換えて1時間弱で、新穂高温泉登山口(ロープウェイ乗り場)に到着です。
高山・平湯温泉から新穂高ロープウェイへ | 濃飛バス公式サイト
平湯からは「上高地」行きのバスも出ているので、この路線は登山シーズンはよく利用しています。
ただ、上高地から平湯へ戻るバスの混雑がよめないんですよ。
上高地で並んでいても目の前にいるバスに補助席を使っても乗りきれないこともあるので、そのあとの平湯から新宿へ戻る高速バスを予約していると気が気じゃない。
帰りの高速バスの時間は、余裕をもった方がいいです。
思ったより早く着いたら、温泉につかっていればいいのですから。

さて、朝イチの高速バスで平湯へ向かいました。
天気予報どおり、雨が降っています。

バスターミナルにはお店があるので、飲み物や食べ物を忘れてないか、最後の確認をします。
忘れてなかったけど、クロワッサンの中にあんこが入っているパン(好き)がお安くなっていたので購入。

高速道路では工事渋滞、松本ICで一般道に入った後のトンネルでは事故渋滞がありましたが、予定していた12:40の路線バスに乗れました。
普段ならわさび平までサンダルで歩きますが、雨なので登山靴に履き替えてレインウェアを準備(バスがとまるのは屋根のないところ)しておきます。
バスの乗車券は、乗車前に販売機と対面で購入します。
往復乗車券は2日間有効で対面のみの販売です。
私が戻るのは3日後なので、販売機で片道切符910円をポチッ。

下りるバス停が近づくにつれて、雨脚がどんどん強くなりました。
雷も鳴ってる。
折りたたみ傘を持ってこようかと思ったのですが、持ってこなくてよかった。
とてもとても、防ぎきれない雨だもの。
バスの車内で、後ろに座った女の子2人組の会話が聞こえてきます。
いや、会話ではないか。
一方的に話してる。
1人の子が99.9%喋っていて、もう1人の子が発したのはたった一言。
「そんなに無理してまわらなくていいよ」だけ。
計画しているスケジュールが、過密すぎました。
このバスで終点までいってロープウェイに乗って、平湯へ戻ってバスを乗り換えて上高地へ。
所要時間が全く分かってないぞ、この子たち。
上高地のおいしいお店を調べるのもいいけれど、こんな雨だからロープウェイはやめて上高地だけにするとかしたらよかったのに。
と、心の中で叫ぶ。
だって、お店を調べたって食べる時間が含まれてないじゃないの!
それに、上高地から平湯へ戻るバスの時間は17:30が最終だけど知ってるのかな。
と、心配になっていると、さらに驚愕の発言が。
20:30に名古屋で海鮮がおいしい店を予約しているという…
バスから降りるのがイヤになるくらいのどしゃ降りを目の前に、すっかりその子たちのことは頭から飛びました。
ザックにはザックカバーをかけ、レインウェアをはおり、屋根のあるところへダッシュします。
今回は、登山道の状況を確認しておきたかったので、ひとつ前の「新穂高温泉」という、登山センターがあるバス停で下車しました。
終点の「新穂高ロープウェイ」からでも、もちろん歩けます。


登山届(アナログなので書いてます)を出したり、トイレをすませます。
標高は1090m、気温は20℃。
雨だからって、いつまでもここにいてもしょーがない。
行くか~。

6月の初旬に通行止めとなり、約1ヶ月で復旧された左俣林道を歩きます。

登山口へ続くこういうゲートを通るとき、気が引き締まります。

レインウェア、暑いです。
20分で小雨になりました。
着替えあるし濡れてもいいからレインウェアを脱ごうかな~、などと思いながら歩いていると10分もしないうちにやみました。

崩れないんですよねぇ、風が吹いても。

14:20
懐かしい。
この看板、ずーっとあります。

14:30
笠新道の入口です。
3日後、元気にここへ下りてこられますように。
いつも冷たい水がホースからジャアジャア出ているのに、今日は枯れていました。
やっぱり…

笠ヶ岳山荘へ予約の電話を入れたとき、このことを知らされました。
今シーズンは特に、稜線の山小屋は水不足が深刻なようです。

テント泊だと調理用の水も必要ですから、さらに重くなりますね…

雫のついた植物が好きです。

14:40
新穂高温泉からほとんど平らと思える道なのに、標高差300mほど上がってきているです。
わさび平小屋へ到着~。

続きます。