登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

双六岳 ~ 笠ヶ岳へ その4

双六小屋から笠ヶ岳へは6時間くらい。

黒部五郎岳もまた行きたい〜。

 

山の天気予報なんて、昔はなかったように思います。

あったのかもしれないけれど私は知らず、テレビの天気予報だけを見て、山へ向かっていました。

台風でなければ「山の上は晴れてるかも~」と、勝手な期待を込めて。

電波が入らないところにあってテレビがある山小屋では、NHKdボタンの情報が参考になります。

気象庁|天気予報

その頃の方が、気持ち的には山へ行きやすかったかもしれない。

午後から、などではなく1日雨のマークがついている予報を見てしまうと、そこがどうしても晴れてほしかった日だったとき「変更しようかな…」という気持ちになることも多く、雨量が多ければさらにトーンダウン。

知らないとまずいこともありますが、知らないほうが行きやすい。

 

5:50 出発

水は明日の分も含めて、5リットル持ちました。

天気は曇り、強風です。

 

昨日、双六岳に行けてよかったー。

これじゃなんも見えない。

 

花に興味がないくせに、おもしろい形だったり、すてきな配色だと撮りたくなります。

 

たっぷりの雫をまとったチングルマの綿毛は、ほんとにきれい。

白い花が咲いたあと綿毛になります。

こんなに小さいけれど、木なんですよ。

チングルマ - Wikipedia

 

6:50

昨日の砂地、今朝はこんなに暗くなってる〜。

視界が悪い日は、赤と黄テープをたどっていきます。

 

7:00 弓折乗越 △2560

雨の匂いはしないけれど一応、ザックカバーかけとくか。

空気がしっとりしてる。

昨日より水が重いせいか、寝不足のせいか、歩みがのろいような気がしたけれど、コースタイムを見たら、そんなに遅すぎるわけではないのか。

ここは電波が入るので、天気予報を確認します。

このあと晴れるってなってる。

ほんと?

 

10分くらい休んで歩きだします。

笠ヶ岳に行くと、天気が良くないことが多いような気がするなぁ。

なんでだ?

あ、わかったー。

いつも最後だからだ。

富山県の折立から入山して薬師岳黒部五郎岳~三俣蓮華岳と歩いてきたり、燕岳~大天井岳~東鎌尾根~槍ヶ岳~西鎌尾根と歩いてきたりして、5日目くらいに笠ヶ岳へ向かうようになります。

そうするともう、入山前に見た天気予報とは全く違っていることも多いわけで。

山に長くいたいから、大荒れにならなければ曇りや小雨だと行っていました。

今日は行く前に調べた予報より、ちょっと悪くなってます。

そういうご縁の山もありますが、今回は晴れてほしいなぁ。

 

7:20

弓折岳(ゆみおれだけ)には行かないので、直進します。

 

大ノマ乗越へ200mほど下っていく。

登り返す道が見えてるのにどんどん下るとき、ふくらはぎと太ももに

「申し訳ないが、がんばってくれ」

と声をかけたくなります。

 

ヤマハハコというらしいです。

漢字で「山母子」

いったい、どういう意味なのだろう。

 

なんでこんな形になったの?

 

7:40 大ノマ乗越 △2372.8

 

再び登ります。

蒸し暑い。

遅くても1歩1歩、足を前に出せば必ず着く。

ちゃんとここまで来たんだもん。

 

雪の結晶みたい。

 

よく言えば幻想的な景色の中を、のろのろと進みます。

曇ってるから、水の減りが遅くて助かるわー。

ライチョウを見つけるのを楽しみに歩こう。

 

8:25 

大ノマ岳の下からは、なだらかになりました。

 

 

この花、見とれる〜。

雫とガクがとてもきれいです。

 

お、くっきりと見えるようになってきたのでは?

 

そうでもなかったわ。

その先は、やっぱり墨絵の世界でした。

 

オヤマリンドウですって。

すれ違ったおじさまが教えてくれました。

 

おぉぉ。

 

薬局で新たな日焼け止めを見つけて買ってまました。

手で塗らずに、リップクリームみたいに繰り出して塗るタイプです。

顔のくぼみにもフィットしていい。

でもやっぱり焼けた。

汗かいて、ゴシゴシ顔を拭いちゃうからなぁ。

そして塗り直すことはないのだから、当たり前か。

 

9:15 秩父

これからの登りに備えて、パンを食べます。

9:35 出発

 

肉眼で見るより、撮って見たら余計に美しさがわかる。

細かいものにピントが合いづらくなってくるお年頃なもので…

白と黄緑の組み合わせがやっぱり好きです。

 

繊細なもようだよなぁ。

 

石仏のよう。

 

歩いてきた道が見えます。

双六小屋も見えるんだ!

 

まもなく稜線。

ハイマツの海を登ります。

 

10:00 

標高差80m上がってきました。

ライチョウはいねが~。

秋田のナマハゲ風に呟きながら歩きます。

 

10:50 抜戸岳(ぬけどだけ)分岐

もちろん行きません。

 

10:55 笠新道分岐

 

笠ヶ岳は雲の中。

 

ライチョウはいないけど、ホシガラスはいる。

 

景色が目まぐるしく変わります。

 

笠ヶ岳山荘がガスっていて見えないことで「まだあんなに遠い〜」と思わずにすんでいます。

幻想的な景色をただ楽しみながら歩いている。

 

11:40 

この岩、なつかしいなぁ。

 

あ、笠ヶ岳を隠していた雲がとれた。

 

たぶん、あと30~40分なんだけどお腹空いた。

やっぱりこの羊羹が、山ではいちばんです。

一口で食べれて、手も汚れない。

サイズもちょうどいい、何よりおいしい。

 

笠ヶ岳山荘が見えたー。

 

12:10

テント場の手前です。

いつも励ましてくれてありがとう。

 

なげぇ…

 

12:20

着いたー。

 

続きます。