登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

焼岳へ その3

9:35 焼岳小屋 △2079.1

ヘルメットのレンタルもあります。

焼岳小屋 | 松本市 上高地 | 上高地観光施設事業公式サイト

ヘルメット着用奨励山域/長野県

このあたりも熊の目撃情報は多いようです。

さて、ここから山頂まで1時間ちょっと。

お腹がぐぅぐぅいっていますが、雲が多くなってきていますので早く山頂へ着きたい。

行けるとこまで行こう。

 

いい景色~。

 

笠ヶ岳だ~。

先月登りました。

 

あちらこちらから噴気が出ています。

硫黄の匂いはあまりしません。

 

あったけぇ…

 

行く先も噴気だらけ。

 

9:50 中尾峠 △2100

 

笠ヶ岳で見た花だ~。

なんだっけ?

ブログを見返すと、山母子(ヤマハハコ)という変わった名前でした。

あのときはくるんと丸まっていたけれど、これは開いています。

 

山肌をはうように噴気が上がっていました。

 

雲と一体となるかのような噴気。

 

私たちの鼓動のように、山も生きているのだと感じます。

この景色を見ることができる上高地側からのルート、すっごくいい!

 

温泉成分がたっぷりこびりついてます。

硫黄の匂いが強くなってきました。

平湯温泉やこのあたりにあるたくさんの温泉は、焼岳の火山活動の恩恵にあずかっているのです。

 

振り返れば、西穂高岳方面が見えます。

左には槍ヶ岳

眼下には焼岳小屋、上高地も。

 

見上げていた岩が、すぐ近くに。

 

雲なのか、噴気なのか。

 

山頂はすぐそこ。

 

10:45 焼岳北峰 △2393

穂高の稜線には雲がかかりましたが、360°ぐるり絶景。

中の湯から続々と登山者が登ってきます。

山頂には20人ほどの登山者がいましたが、17人は外国からの方々でした。

異国だわ…

上高地に泊まって、今日は天気がいいから登ろうよってなるのかしら。

日帰りで行くとなると、焼岳か蝶ヶ岳か岳沢かですかねぇ。

 

火口湖の正賀池(しょうがいけ)です。

なんともいえない深い色。

 

いい岩に座れました。

予定より早く着けたし、ちょっとゆっくりします。

柏島で買ったビスケットをおやつに。

 

11:20 

さて、下山しますか。

 

まず、中尾峠へ下ります。

 

何度も振り返ります。

 

12:10 中尾峠 △2100

この時間、まだまだ登ってくる方は多い。

 

尾登山口へ。

平湯温泉新穂高ロープウェイを結んでいる路線の途中にあるバス停へ、これから下山します。

標高差は1500m近くあるので長いなー。

 

足元の直径3cmほどの穴に、こんな美しい雫が隠れていました。

 

火山だけど緑がいっぱいです。

日陰ですが、無風なので蒸し暑いです。

 

12:40 焼岳雨量観測所

 

苔の森。

眺望はありませんが、静かに歩けます。

 

ピストンではなく、いろんな道を歩いてみたいので選んだルートです。

薄々気づいていましたが、樹林帯なので眺望はこのときだけでした。

でも、歩かずに「つまらなさそう」と思うのは失礼ですから。

 

13:20 鍋助横手ってなんです?

 

火山ということを改めて認識します。

 

ザックを背負ったままだとくぐれない倒木が2本。

 

くぐってビックリ。

その先は、倒木で登山道がふさがれていました。

先に登山道が見えていたから、自信をもって進んだけど…

 

振り返って見ても、すごい。

5mほどふさいでいました。

 

明るい森。

気持ちがいい~。

焼岳の山頂を目的にするのではなく、紅葉の森を散歩するなんてのも楽しいかも。

 

13:45 白水の滝

落差45mあるそうです。

 

ふさふさしてる。

 

Google先生に聞いてみたら、ヤマブシタケですって。

枯れたブナやミズナラなどの広葉樹の倒木や幹に発生する、とありました。

へぇ、英語圏では「ライオンのたてがみキノコ」と呼ばれてるんだ。

 

近道?

ほかに道が見つけられないけど、直進します。

 

14:10

橋を渡れば、すぐ登山口です。

 

焼岳登山口 △1250

 

ここからは舗装路歩きです。

 

地熱発電所ですって。

 

14:25 焼岳登山駐車場 △1150

 

ありがとう。

 

あったかい。

 

すぐにこのバス停に着きますが、平湯温泉行きの路線バスに乗れるのは1日2便だけです。

もともと乗れると思っていなかったので、次のバス停へ。

 

奥に見えている岩の山が焼岳です。

あそこから下ってきたんだー。

 

バッシャンバッシャン、噴き出てる。

これ、温泉なのでしょうか。

あったかいんです。

14:50 中尾高原口バス停 △970

急ぎ足で来た甲斐がありました。

予定より2本も早いバス(14:59)に乗れるではないか。

 

14:59→まさか、これには乗れないだろう

15:55→これに乗れたら温泉に入れるので目指す

16:55→これに乗れなければ高速バスに乗れない

 

路線バスが来るまでに、高速バスを1本早い便に変更できました。

温泉にはチャポンと入るだけになるけれど、汗を流して着替えられればそれでいい。

 

ここまでで約2リットル飲みましたが、足りてない。

平湯温泉に着いたらたくさん飲まないと。

 

15:30、平湯温泉バスターミナルに着きました。

昨夜、食事をした平湯民俗館の敷地に露天風呂があります。

入ってみたかったんだ〜。

コインロッカーに預けた着替えなどを持ち、今日いちばんの早歩きで向かいます。

 

300円を料金箱にチャリン。

 

脱衣場もシンプル。

 

洗い場はなく、湯船のみ。

8分くらいですが、サッパリできました。

ありがとう。

 

売店で山椒粉を買います。

山椒の香りが好きで、味噌汁にパラリします。

 

16:05の高速バスに乗れました。

宴会~。

チョコモナカジャンボのおいしいこと!

 

諏訪湖SAに謎のパンがありました。

まだお腹が空いてるからなんか食べようと思って見に来たんだけど、これはちょっとすごいボリューム。

ツレに写真を見せたら「今度食べてみようよ~」

あ、そうなんだ。

前向きな感じで意外でした。

 

渋滞に備えて、という名目で宴会、第2弾。

やっぱり米だ、米。

 

21:00過ぎに自宅へ着けました。

鹿の角キーホルダーを作ったあとにアンケートに答えたらいただけた湯の花を湯船に入れます。

 

次に焼岳へ行くなら、登りは今回と同じで田代橋からにしよう。

噴煙を上げる焼岳を見ながら山頂へ行けるのがいい。

下山は中の湯にして、温泉で1泊!

考えただけで最高~。

 

おしまい。