登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

母とふたり旅 その2

お酒好きだったら、たまらないんでしょうね。

母は迷いに迷って、3つチョイス。

妹や弟がいればいろいろ頼めたんだけど…

家族の中で、私だけ飲めないんです。

 

こうやって出てくるんだ。

かっこいい名前ばかりです。

私なら①④⑧を選ぶ。

 

いちばん上の緑の菜っ葉は、ツルムラサキですって。

ぬめりがおいしい〜。

天ぷらも揚げたてです。

 

ネタを選んで、握りたてをいただけます。

「全部」って言いましたけどね。

醤油を刷毛でサッと。

 

できたてのロールキャベツや牛肉炒めなどを、テーブルをまわって提供してくれました。

浪江焼きそばも出てきた〜。

 

米もうまい。

二本松市の郷土料理「ざくざく汁」もうまい。

ご当地グルメが食べられるので、取りに行くのめんどくさいけどビュッフェは楽しいです。

 

栗のロールケーキ、焼き立てレモンパイ…

普段はこんなにデザート食べないんだけどなぁ。

一口おはぎ、ドラゴンフルーツ、梨も食べちゃった。

 

湯治に来たのに、もう温泉には入らんのか?

男女入れ替えがあったので、夕方のお風呂とは違います。

くかーくかー眠る母を見ていてもしょうがないので、私は庭園露天風呂めぐりへ行きますか〜。

夕方のよりも湯船の数がさらに多そう。

温泉 | ホテル華の湯

私が気に入ったのは「立ちっぱなしの湯」です。

身長140cm未満は入れない、名前の通り立って入る深い湯船。

プールサイドに上がる時のようなハシゴで湯船に入り、手すりを握って背をあずけたら、ふわぁっと足が上がりました。

なに、これ!

気持ちいい〜。

 

作務衣(浴衣より作務衣がいい)に着替えて、ぐっすり眠りました。

朝風呂へ。

昨夜は眠いこともあり、立ちっぱなしの湯だけで出てきたのですが、全部を見たらすごい広い!

一体、いくつ湯船があるの? 

温度が違うので、母といろいろ入っておしゃべり(広すぎて周りに全然、人がいないんです)をして。

湯上がりに、シートパックを顔に貼ってあげたらなんかすごく喜んでて。

一緒に来てよかった、と思いました。

 

おにぎり、具を選んで握りたてをいただける。

この味噌汁、好き。

 

メヒカリの一夜干し、うまい!

おかわり!

 

見たことないジャムばかりです。

枝豆のと、生姜のを味見。

お取り寄せしよう。

 

おにぎりの具にしてくれた「かけるあおさ」も、おいしかったから買ってく。

 

部屋へ戻り、母が「羽鳥さんの番組みる」と言うので、チャンネルを合わせて1分後…

母の様子をうかがうと、もう寝てる!

どういうこと?

私は再び、風呂へ。

おもしろかったのが「アルキメデスの湯」です。

ふちまでお湯がたまっているのを確認してから、体を沈めます。

あふれた湯が、隣にある空っぽの湯船へと流れ込み、その体積で頭以外のおおよその体重がわかるというもの。

ワクワクして入ると、どんどん湯があふれて隣へたまっていきます。

アルキメデスは私の体重を当てられるんだ、すごいや! と待っていると、湯の移動が終わりました。

頭って確か、体重の10%だったよな。

それを、この数値に足せばいいんだな?

ん?

私の頭の重さは30kg超えなのだろうか。

目盛りは、とてつもなく軽い、理想の体重を示しています。

ちょっと楽しい気分になって湯から上がり部屋へ戻ると、母はまだ寝ていました。

 

起こして、おやつタイム。

昨日買った柏屋のまんじゅうと、桃の紅茶。

足ツボで、逆に体のあちこちが痛くなっちゃったんだって。

悪いことした…

 

そして、シュークリーム。

食欲爆発しているなぁ。

 

さて、私は岩盤浴へ。

岩盤浴って、床に寝転ぶのしか知りません。

こんなゴージャスな岩盤浴あるんですね〜。

しかも個室。

寝転ぶよりもラクチン。

うつぶせ(お腹が温まるから好き)ができないけれど、眠っても「腰いてて…」にならなくていい。

クッションが壁に立て掛けてあり、敷いてもいいそうです。

じんわり汗をかいて、スッキリ。

岩盤浴でかく汗ってベタつかないので、タオルで拭き取ると肌がサラッとします。

 

ロビーの飾り付けが、中秋の名月からハロウィンになっていました。

 

部屋へ戻ると、母はまた寝てた…

温泉につかっているより、朝寝、昼寝、夕寝の方があきらかに長い!

ま、いっか。

ゆっくりできてるなら。

しばらくすると起きてきて「ここ、また来たい」

そうなんだ、よかった。

 

今夜は網焼きです。

 

サーロインは脂たっぷりで、ギブアップ。

母が食べてくれました。

 

「ごはんのお供」の漬物が4種ともおいしくて。

肉はやっとやっと食べたけど、米はおかわり!

 

父へのお土産は、かわはぎの山椒漬と、郡山駅で柏屋のできたて薄皮まんじゅうを買っていこうと思います。

 

「なんで2kgも増えてるんだろう? 減ったと思ったのに」

と、摩訶不思議なことを言いながら、朝のビュッフェでパクパク食べる母。

減ってると思ったのは、なぜですか?

食べて温泉につかって寝てるだけですけど。

私は旅行中、絶対に体重計のりません。

だって、いいことないじゃないですか!

おいしく食べたいもん。

気に入ったメヒカリの一夜干しを、今朝もおかわり〜。

 

お腹が落ち着いたのを見計らって、今回最後の入浴。

母が「私も、立って入るのに入りたい」

垂直の梯子に脛をぶつけつつ、湯船に体を沈めました。

「気持ちいい~。ありがとね、一緒に来てくれて」

うん、またどこかへ湯治に行こう。

 

郡山から高速バスで新宿へ戻って、自宅へ。

とぼけた母と過ごす苦労が分かっている父に「おつかれさま」と労われ、2泊3日の磐梯熱海温泉での湯治(?)は終了しました。

 

高齢の両親と何かするときは

「これが最後かもしれない」

大切な時間だと思うようにしています。