登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

1年中、半袖希望

先月、本沢温泉に泊まったとき、2024年7月にK2で亡くなったおふたりの写真が飾ってありました。

平出和也と中島健郎、K2西壁への軌跡をたどる - 山と溪谷オンライン

出発する前に泊まったようです。

TVでよく見た、優しい笑顔でした。

図書館で借りたばかりの「山の渓谷」で中島健郎さんの特集が組まれていたこともあり、おふたりの最後の山の写真を見たいと思いました。

石川直樹さんの写真集があったので、借りてきて。

現実味を感じられない急峻な頂が、ギザギザと突き上げていました。

ここを登るのも信じられないけれど、ベースキャンプで数週間過ごすというのも、全く想像がつきません。

すごすぎて、私には一生わからないままの世界であることは間違いないのだけれど、この世界を目指すたくさんの人がいるということは、ちゃんと知っていたいです。

 

毎年恒例(?)、店長との攻防の季節がやってまいりました。

売り場に半袖がなくなったら、長袖を着て勤務しなさいとのことですが、暑がりなのでちょっと大目に見てくれているのです。

 

「最高気温20℃きったから、明日から長袖ね」

私の見ている天気予報は明日も23℃ってなってた。

「そんなわけないでしょ、どこのを見てるの。七分袖もダメだからね」

ちっ。

「ほら、これ見て。AIに聞いても、半袖は25℃くらいだって」

AIに何聞いてるのよ。

あ!

そのAI、北海道出身なんじゃないかね?

「気温で区切ってるんだから、北海道とか関係ないでしょ!」

20℃だとしても、ちょっと説明しただけで汗ばむの。

だから15℃にして?

「ダーメ!」

去年は12月からでいいって言った(ほんとは言ってない、11月)じゃん。

「言うわけないでしょ、ダメです!」

 

というわけで長袖勤務になりました。

仕事ではあまり叱られないのに、この件に関しては何度も「ダメ」と言われる。

 

そして「山と渓谷」の10月号、こんなにいい特集で来年以降の参考にしたいけれど、熊がね…

この先、どうなるだろう。

登りたい山に登れたらいいな、と思っているけれど、まずは、人の住んでいる地域に熊が出没していることが解決されるのが先。

山の中で出会うのは驚くくらいですんでいましたが、日常生活で接してしまうことを想像したらすごく恐怖だと思うのです。

そこへ行かない、という選択ができる私たちはいい。

でも、そこに暮らす人が何人も亡くなっている。

運が悪かった、ではすまされない。