登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

山の日没は早いんです

この秋に登山を始めたばかりというご夫婦が来店されました。

今の時代ならではですが、情報は誰かのYouTubeからのみ。

そういうお客さまも増えてきたと感じます。

その誰かの歩くスピードや歩行技術が、自分と同じなら参考になると思うのですが、知らない人だから分からないですよね?

私はいつも「この人すごいなー」と思うだけ。

参考には絶対にしません。

 

話は戻って、冒頭のお客さま。

高尾山に2回行ったそうですが、次に選んだ山は雲取山でした。

なんで!

どうしていきなり、そこへ!

 

途中か、山頂の山小屋にお泊りですか?

「日帰りです」

それは…

往復でどのくらい時間がかかるか、地図を見てみましたか?

「大丈夫だと思います」

(答えになってないです。何時間かかるか知らないってことだろうか)

来年にしませんか?

もう日没が早くなっていますし、山では太陽が見えなくなったと思ったらすぐに真っ暗なんですよ。

時間がかかるのであれば朝早くから歩こうとしても、今は熊の心配もあるので、暗いうちから歩くのはちょっと怖いですよ?

それに山を歩くのに慣れていないうちは、暗い登山道を歩くのは、一度登ったことのある山にしたほうがいいです。

「じゃあ、金峰山にしようか(2人で顔を見合わせて)」

 

次の選択肢、金峰山なんですか?

なぜ、そんな標高の高い山をチョイス?

今日見たYouTubeには雪が降っていなくても、明日には積もっているかもしれない季節です。

 

高尾山から、そんなに急いでステップアップしなくていい。

2人とも初めてなら、なおさらです。

秋や冬は葉が落ちて、低山でも眺望が良くなるし、暑くないから歩きやすいので、登山を始めるのにいい季節なのは間違いありません。

だけど、夏とは違う怖さもあるんです。

明るい時間が短い。

レイヤリング(重ねる服の選び方)が難しい。

 

レイヤリングについては、働いているときよく質問されます。

登山を始めて数年たつお客さまからもされます。

暑がりか寒がりか、で答えは全然違いますので私にとっても難しい季節です。

初めての山なら、遅くとも15:00には登山口あたりまで下山できているような計画をたてるほうが安心だと思うのですが…

そして近くの温泉で温まって、おいしいもの食べて。

で、楽しかったねーって1日を終える。

秋冬の日帰り登山は、それがいちばん!