種池山荘の正面に見て左、テント場へ向かいます。

テント場入口、すぐ右に針ノ木方面への道が。

標高差60mほど下ります。

数日前までは秋の気配だったそうですけど、また夏に戻ったと小屋番さんが言っていました。

振り返ると種池山荘と爺ヶ岳が見えました。

見通し悪いところでは、手前から鈴を大きく鳴らして手を叩く。
熊と出会い頭にぶつかるのは、お互い不幸だと思うので。

モミジカラマツ。
白いのは花びらでなく雄しべだそうですよ。

あるある、こういうところ。
陽が当たるのに不思議とぬかるんだまま。
木の上を歩きます。

暑いけれど、気持ちのいい稜線歩きです。

トリカブトの色ってきれいですよね。

タカネナデシコ。

左に双耳峰(山頂がほぼ同じ標高で並んでいること)の鹿島槍ヶ岳がも見えます。
昨日も疲労による救助要請があったそう。
長野県の新聞には、そういう情報も載るんです。
山頂のひとつである南峰までは危険な道でないけれど、登山口からの歩行時間は8時間を超えますからね。
普段歩いていない人が1日で行こうとすると、暑い日はとくにキツイと思います。

この先、どんな景色が見えるんだろうとワクワクする。

でも、木陰に入ると涼しくて出たくないとも思う。

こんなに標高が高くても暑いので、熱中症対策は必要です。
登山前に0.5リットルは飲んでトイレへ行き、体内に水がめぐったことを確認してから歩き始める。
できるだけ気温の低い時間に動き出すようにする。
行動中は水分だけでなく、塩分補給も心がける。
脱水量 = 体重 ✕ 行動時間 ✕ 5ミリリットル
暑くなくてもこれだけ出ていくんですから、今日飲んだ水分じゃ全然足りてない。
新越山荘に着いたらいっぱい飲まなくちゃ。
チングルマの綿毛が水滴をまとうと、宝石のようなんです。
雨のあとなんて、ほんっとうにきれいですから。

あれが、岩小屋沢岳かな?

前から来たおじちゃんが
「すぐそこに熊がいたよ」
すぐそこですか?
「あ、けっこうむこうだ」
……。
どっちだよ、と心の中で突っ込む。
「人間様が通る登山道に居座ってるから、なんとか砲をぶっ放してやったら行っちゃったけど」
人間様の道かぁ。
「居座った」と言うけれど、熊にとっては自分が生きているところだ。
人が通る道なんて知ったこっちゃないだろう。
住宅地に出てきて人を傷つけたり命を奪った熊と、山にいる熊は同じじゃない。
だって、彼らがもともと生きているところに登山者が入っているのではないか。
住宅街で熊が異物なように、山で生きている熊にとっては私たちが侵入者。
私たちが「おじゃまします」の気持ちでいなくちゃというのはおかしいか。
熊がそこにいることは意識していても、攻撃し合わずに、お互いが山に存在することはできないのか。
熊だけでなく、そこで暮らす動植物、すべてに登山者は影響を与えているから、オレサマじゃだめだと思うのです。
例えば、ストックの先で突かれて崩壊しつつある登山道。
そこに生えている植物にとっては私たちはいらぬ存在だと思う。
そのあと、ずっと考え込んでしまいました。
立山や剱もきれいに見える~。

ここだけ、ちょっと細い道。

こんなに天気のいい日に歩ける幸せ。
ほんとにありがとうって思います。

コゴメグサ。

11:35 岩小屋沢岳 △2630.5

次の山頂は巻くのね。

新越山荘が見えました。

行かなーい。

明日は鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳を歩きます。

12:20 新越山荘

続きます。