登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

雨飾(あまかざり)山へ その1

白馬岳が載っている山の地図、右上にある雨飾山

あまかざりやま。

すてきな名前だな、と数年前から気になっていました。

白馬より先かぁ…と思うと、なかなか行けなかった。

公共交通機関を利用する私は、前後に宿泊する必要があります。

1つの山に登るのに3日もつかっていいものか…

雨飾山 - Wikipedia

やっぱり今年、行こう。

雪が積もる前に。

 

ちなみに、ほかに名前がかっこいいと思った山は

皇海山(すかいさん)

空木岳(うつぎだけ)

もっとあった気がするけどな。

忘れてしまったものは、しかたない。

 

まず、松本駅へ。

お腹すいた〜。

松本駅舎店|榑木野【公式HP】|信州そばどころ長野のおいしい手打ちのこだわり生そば・生うどん・そばカステラの製造・販売

駅を出てすぐ右のお蕎麦屋さんをチラ見。

いつも並んでいるけど、今はひとりだけ。

じゃあ、ここで!

・くるみそば
・蟹(ソフトシェルクラブ)と季節野菜の天ぷら
・そばがき
を注文。

まずは、くるみそば。

思ったより甘めで、かすかに感じるつぶつぶ感。

おいしい〜。

しまった!

はじめに、くるみを堪能しすぎた。

添えられたつゆを入れすぎると味が濃くなると思ったので、少ししか入れなかった。

そして、蕎麦と贅沢にからめたもんだから…
足りない。

半分以上、フツーのつゆでいただきました。

よし、天ぷらも熱いうちにいただこう。

ソフトシェルクラブは、やわらかめのパリィッのあとに、カニ味噌の風味がふわぁ。

うまい!

季節野菜はピーマンやナスなどでした。

ちょっとつまらないです。

舞茸などきのこ類は別メニューにあるので、出てこないか。

そばがき、ちょっと大きいなぁ。

むちっとしています。

やっぱり、好きじゃないみたい。

もう食べるのやめよう。

長野の善光寺の近くで、父と入ったお蕎麦屋さんのそばがきはすっごくおいしかったんだよな。

あれからおいしいと思うものに出会えないということは、もうやめとけということでしょう。

 

さて、ここからは大糸線南小谷(みなみおたり)駅へ向かいます。

大糸線は、乗っているだけでワクワクする路線なんです。

こんなに展望がいいんですよ〜。

すごくないですか?

ずっと窓から外を見てます。

きれいに染まる山しか目に入らないのですが、写真に撮ろうとすると、どうしても手前に写りこむ建物がゴチャゴチャしていまいち…

 

信濃大町で下車。

9月にも寄った、三俣山荘図書室へ。

落ち着くんですよね、ここ。

スタバなどでは全く落ち着けないのですが。

前回来た時の続きを読みます。

ただ山の説明がされているだけなのですが、古い言葉遣いがなんかおもしろくて。

ジビエサルシッチャのホットドッグプレート」というオシャレなものにしよう。

これくらいなら、お腹いっぱいでも食べられます!

 

あ、この絵本なつかしい…

東山魁夷(ひがしやま かいい)さんが描いた、深い緑色が印象的な池の絵が表紙です。

作品名は「緑響く」

信濃で、東山魁夷の名作『緑響く』を楽しむ。 - 種をまく

モデルになった場所といわれている御射鹿池(みしゃかいけ)は、いい景色のところです。

駐車場の目の前ですので、諏訪湖方面へ行った際はぜひお立ち寄りください。

図書室を出るとき、笑顔がかわいい店員さんに

「明日、晴れるよう祈ってますね」

と、声をかけていただきました。

ザックを見て「どこへ?」と聞かれ、雨飾山だと話したのです。

その前に「寒くないんですか?」と言われましたけどね。

ストーブをつけるほどの気温ということです。

長袖シャツ1枚はおかしいのか。

 

ちょっと遠回りして、信濃大町駅へ戻ります。

いろんなところに、碁盤の目が描かれてる。

 

あぁっ、松本駅で食べたお蕎麦屋さんの立ち食い蕎麦屋版だ。

何回も信濃大町駅を利用しているのに。

なぜ、気づかなかったのだ?

来年食べよう。

 

今日から2泊、長野側(新潟側の登山口は雨飾温泉)の登山口に近い雨飾荘に泊まります。

なかなか行けなかった理由として…

ほぼ新潟という遠さもありますが、ひとりで2泊できるチャンスがなかなかなかったのです。

おそらく、ひとりで泊まる部屋数が決まっているのだと思われます。

直前で空いていれば泊めていただけるかもしれませんが、なにせ遠いのでやっぱり予定をたてて向かいたい。

登る前日はここに泊まり、登った日はもう少し下まで歩いて違う宿という選択肢もありますが、連泊にすれば、登山に不要な荷物も気兼ねなく置いていけますし。

 

雨飾山は、長野県の小谷村と新潟県糸魚川市の県境にあります。

小谷村は、ココです。

小さな谷、と書いて「おたり」

この地名も、なんか好き。

 

南小谷駅から、路線バスで45分。

見慣れたアルピコの大型バスです。

上高地や白馬でよく利用しています。

それが、まさかの通学バスとは…

ランドセルを背負ったまま、ちょこんと座る子どもたちがたくさん乗車していました。

だから、窓のところに手すりがあったり、こんなところに降車ブザーがあったり。

雨中と書いて「うちゅう」

下里瀬は「くだりせ」

馴染みのない地名は、聞くのも漢字を見るのも楽しく酔わずに乗れました。

終点まで乗っていたのは私ひとり。

バスの運転手さんから耳より情報。

7〜9月の雨飾山は、アブやブヨなど虫が多いそうです。

紅葉が終わってさみしい季節だけど、葉っぱが落ちているから見通しよくていいのではないかとのこと。

それにオフシーズンの平日は空いてますもんね!

 

終点の「雨飾高原」から徒歩5分で、雨飾荘に着きます。

 

続きます。

 

 

箱根の山へ その2

楽しく歩き、おいしいご飯をいただき、気持ちいい湯につかる。

山は、けっこう3つそろっちゃうんです。

 

今日、楽しい山歩きができることを約束してくれるような朝でした。

今日は金時山にしよう、やっぱり。

乙女口から登って…

下るのはどこにしよう?

金時山へ続く道ははたくさんあるのです。

箱根湯本までの道が混んでいるときは足柄駅へそのまま歩いていくこともできるけど、温泉に入ってから帰りたいしなぁ。

 

岩波駅の改札を通る前に振り返ったら、大きく富士山。

大きくえぐれている宝永火口が見えます。

ここに住む人には、この景色が日常か。

なんかいいなぁ。

御殿場駅からも富士山。

8月に職場の女の子と富士山に登ったあとに寄ったラーメン屋さんがありました。

懐かしい。

 

御殿場駅から、昨日と同じバスに乗ります。

乙女口から登っても、山頂までトイレはありませんので駅ですませます。

 

御殿場駅のコンビニでお土産を買いました。

中身のお菓子は職場に。

小さなトートバッグは自分用に。

東名高速を走っていて厚木あたりで看板が見えると、ツレと「こっこ」「こっこ」と言い合っています。

音がかわいいんだもん。 

こっことJRのコラボ商品なんですって。

Coccoではなくて、ひらがなで「こっこ」のほうがかわいかったのになぁ。

 

8:45 乙女口

乙女峠からは富士山がよく見えましたが、ここは眺望なし。

標高は740mです。

昨日より55m低いところから出発。

まず、丸岳への分岐があった乙女峠に向かいます。

地図上では、乙女峠まで昨日と同じ40分だけれど、昨日より登山口の標高が低いし、登り始めは意識してゆっくり歩きます。

40分で行かねばならない、ではないですから。

あくまで目安です。

黄葉に見とれながら、息が上がらないペースを守って。

 

木の根っこが元気。

合間を縫って標高を上げていきます。


春は「やっぱり新緑はいいな」と思い、秋は「黄葉、紅葉もいいな」と思うのです。

それにしても、暑い!

太陽をあびて、無風。

メモするためにスマホをひらいたら、画面に汗がぽたぽた落ちました。

汗がとまりません。

頬がジリジリと焼けていくのが分かります。

ジグザグに上がっていくので、どちらの頬も偏りなく焼けてくれるのでヨシとしましょう。

乙女峠バス停から登るより、明るく緩やかな道のような気がします。

さすが人気の金時山

昨日の丸岳では登山道を整備してくださっている方にしか会いませんでしたが、まだ10:00前なのに続々と下ってきます。

金時登山口を歩いている人は、もっと多いことでしょう。

 

9:30 乙女峠△1005

でも、乙女峠バス停からが木に遮られずに全体を見ることができるのでオススメ。

暑いからちょっと休憩。

鳥の声がのどか。

このテーブルに突っ伏して寝てしまいたい。

音楽を聴きながら、うとうとしていたようです。

 

10:00 出発

 

10:15 長尾山△1144

眺望はありません。

 

ここまで1歩が高い階段が続いていたので、平らな道をのんびり歩きます。

しばらくすると下りになりました。

「せっかく登ったのに、下るなんてもったいない〜」

と言う人もいますが、少しのアップダウンは脚が疲れなくていいと思っています。

登りと下り、違う筋肉を使いますからね。

ずーっと同じ筋肉を使うよりいいと思うことにしています。

標高差200m下って300m登り返す、だとさすがに疲れるんでイヤですけどね。

50mほど下って登り返したら、また、いい道でした。

 

大涌谷方面が、昨日と全く違う景色です。

昨日は幻想的だったから…

 

10:55 金時山△1212

さすがに人が多いです。

外国の方も20人ほどいますね。

山頂の賑わいは、以前の金時山といった感じです。

「天下の秀峰 金時山」という山頂標の周りも、記念写真を撮る人で混雑していました。

待つのもだるいので、富士山だけ写真におさめます。

 

おやつタイム。

私は迷っています。

茶屋で売っている金太郎の手ぬぐいを買うか、を。

昨日、箱根神社と龍の柄のを買ったしなぁ…

 

やっぱり買う。

 

11:30 トイレをすませて、神社へ下ります。

山頂で過ごした30分の間に、富士山は半分以上も雲に隠れてしまいました。

眺望を楽しむなら、やっぱり早い時間ですね。

 

下り始めたけれど、登って来る人との行き違いでなかなか進めません。

お腹がすいているだけなので、焦らず待ちます。

 

11:50 分岐

どちらでも仙石原に行けますが、右へ。

山は「金時」ですが、神社は「公時」なんですね~。


12:10 金時宿り石


12:15 舗装路を横断して再び登山道へ

 

夕方になれば雲がとれるでしょう。

山頂で皆既月食を見る、って計画にすればよかったなぁ。


12:25 公時(きんとき)神社

鳥居の先には金時山の山頂が見えました。

 

12:30 登山口

金時山は、地元の小学生がよく遠足していますので、お子さん連れでも楽しめる山だと思います。

 

振り返ると山頂が高く遠くに見えました。

たった1時間で、あそこから下りてきたのか…

 

ここからは舗装路なので、サンダルに履き替えて「かま家」までタラタラ歩きます。

かま家とは、箱根の山に登ったときに何度か寄っている温泉&釜めし屋さんです。

かま家 - 仙石原 [アクアディーナ箱根版]

今は不定休とのこと。

釜飯が炊きあがるまでの約40分の間に、温泉につかってサッパリする。

なんとも合理的です。

「しゃけ親子釜めし」を注文してから、温泉へ。

足をのばせば3人という湯船と、シャワーが2基あるだけのシンプルな浴室。

ここのお湯はなんだかいいのです。

熱いのにずっと入っていたくなる、といいますか…

ほのかに硫黄の香りがします。

たまたま一緒になった常連さんによると、源泉を管理できるのはこの大きさの湯船が限度なので、ご主人はこれ以上広げないって決めてるとか。

 

卓に、釜めしが用意されていました。

タイマーは、あと5分。

鳴りました。

味噌汁も運ばれてきます。

う~ん、おいしい~。

 

バスで小田原へ。

車内も道も、少し混んでいました。

 

来月も箱根のどこかを歩きに行こうと思います。

 

箱根の山へ その1

御殿場駅から「乙女峠」バス停へ向かいます。

この時間のバスはすいていたけれど、紅葉シーズンが始まりましたので日中は混むと思います。

御殿場駅ではきれいに見えていた富士山ですが…

乙女峠に着いたときには、山頂が隠れてしまいました。

以前、乙女峠バス停には茶屋がありました。

早くから営業していたので、トイレをお借りし、山頂で食べる草餅を買って出発していたのです。

さるなしの実(小さなキゥイのような)も売っていて、よく買いました。

今はカフェになっています。

朝は営業していないので、しばらくトイレはありません。

駅などですませてから、バスに乗りましょう。 

8:40 出発

御殿場駅からのバスでしたら、下りたらそのまま直進します。

箱根湯本方面からでしたら、道を渡って来た道を少し戻ります。

すぐに道標が見つかるので道なりに進み、舗装路から登山道へ入ります。

ここですでに標高は795mあります。


9:10 乙女峠△1005

 

金時山へは何度か登っているので、今回は丸岳に登ろうっと。

カヤトの茂る道を歩くと、箱根の山に来たなぁって思います。

金時山~明神ヶ岳が、ずっとカヤトの道なのでそういう印象が強いのかもしれません。

 

彩り鮮やかな道です。

だーれもいません。

歌いながら歩きます。

いい気分!

 

9:45

鉄塔を通過しました。

歩いている途中に振り向くと、この鉄塔が何度も見えて励まされました。

鉄塔が遠ざかるくらい、歩いてこれたということですから。

 

大涌谷から立ち上る噴煙。

秋の色に染まる斜面。

落葉を踏む音。

カヤトを揺らす風。

 

目に入る景色。

耳がとらえる音。

山にいると、全部が気持ちいいのです。

 

歩いていればいつかは富士山も見えるだろうと思っていましたが、どんどん雲が下がってきてるわ〜。

富士山が見えなくても、楽しいですけどね。


9:50 丸岳△

曇天ですが、一気に視界が広がりました。

芦ノ湖には、海賊船が浮かんでいます。

ゴルフ場って大きいんだなぁ…と地図を見たら、3つのゴルフ場が並んでいました。

そんなこと、あるのね〜。

 

いい道です。

 

10:25 長尾峠

湖尻峠方面へ。

 

ここまでも、これからも、小さなアップダウンが続きます。

 

トイレがこの先にあるようです。

箱根スカイラインと接したからですね、きっと。

車の走行音も聞こえます。

 

カヤトの背が高いなぁ、と思っていたら…

カヤトのトンネルです〜。

すてき。

通り抜けたら、トトロに会えそう。

 

振り返ると、ぽんぽん…とスタンプを押したみたい。

 

右から2番目の山に、ちょこんと見えるのがさっきの鉄塔です。

こんなに歩いてこれたんだな…

山を歩き始めてずいぶんたつのに、毎回じーんとくるのです。

ずっと歩いてきた道が見えると本当に嬉しい。

 

11:10 富士見ヶ丘公園

なんてすてきな場所!

しかも富士山の頂が見えてきました。

山の神様、ありがとう!

 

苔も元気でした。

 

これから歩く道も見えています。

芦ノ湖のほとりへ下ります。

 

11:35

お腹すいたし、遠回りせずに湖尻水門へ下りよう。

湖尻水門から15分で桃源台に着きます。


軽快に下っていたら、目の前にどーんと芦ノ湖

 

木漏れ日の道。

曇のち雨の予報は、どこへ?

 

12:00

ここからは舗装路です。

サンダルに履き替えようっと。

湖尻水門です。

 

右にちょんと見える鉄塔の、もっと先から歩いてきたんですよ。

人の1歩は、本当にすごい!

 

きれい…しか言葉が出てこないです。

12:20 桃源台

海賊船やロープウェイが発着するところ。

湖面がキラキラ。


あ、ワカサギののぼりだ。

湖畔の「網元おおば」です。

並んでるか…

昼どきだもんな。

でも…

すでに、頭の中も胃袋もワカサギ。

並ぶ!

網元おおば | 箱根 芦ノ湖 漁師のお店

ワカサギ釣りHACK|ワカサギ釣り専門WEBマガジン

ワカサギって「公魚」って書くんですね〜。

1時間近く並びました…

自分自身、並んだ最長記録かもしれません。

天ぷら、フライ、バター焼き、南蛮漬け、甘露煮が少量ずつの豪華「わかさぎ御膳」にします。

ちょっと足りない。

天ぷらを追加!

 

窓の外を海賊船が行き来してます。

いつか乗ることがあるだろうか。

 

天気崩れる気配がまだないので、芦ノ湖を散歩します。

散歩してよかった!

とてもいい景色でした。

黄の葉、赤の葉、緑の葉が重なり合い、陽の光を透かしています。

やっぱり晴れは最高だ〜。

 

箱根神社の鳥居が鮮やかな龍の柄の手ぬぐいを買い、御殿場駅へ向かうバスに乗りました。

車窓からは仙石原のすすきが見えました。

 

今夜は、御殿場駅の3つ隣の岩波駅に泊まります。

御殿場IC付近のホテルにすれば良かった…

登山口までのバスは、必ずそこを通るし。

JR御殿場線は本数が少なく、もちろんバスと接続してないので朝の時間がもったいないなぁ、と。

 

岩波駅は、なんていうか…

駅に見えません。

 

クーネルインって名前がいいなぁ。

食う寝る、ですよね。

1階にはローソン、イタリアンのお店がありました。

わかさぎでお腹いっぱいだな…

ローソンにしよう。

胡瓜の漬物、うの花、納豆巻き、たらこのおにぎり、黒酢ドリンクなどを買い込みます。

 

部屋に入ったら、山から月が昇るところでした。

皆既月食の前日です。

ほとんど、まんまるの月。

 

定員4名に制限されている、気持ちのいい温泉大浴場でサッパリしました。

 

明日は晴れの予報。

どこを歩こうか。

山を歩くのはもちろんですが、地図を見るのもとっても楽しい!

 

続きます。

 

 

穴場です、草戸山

うわぁぁぁぁぁ…

予報は昼前から快晴ですが、今は曇天。

でも、さすが土曜日です。

すごい人人人。

高尾駅からバスに乗り、景信山か陣馬山と思っていましたが、京王線高尾駅を下車した人数に圧倒されました。

JR高尾駅へ通り抜けできる改札を通りバスロータリーへ行くと、7:12の始発バスを待つ長蛇の列。

中央線に乗り換える人ももちろんいましたが、大勢がバスロータリーへ流れていきます。

こりゃだめだ。

京王線へ戻り、終点の「高尾山口」駅で下車。

高尾山だって混んでるに決まってる。

でも、いい季節だから、少しでいいから山を歩きたいんです。

トイレも長蛇の列。

登山口へ向かう参道も人人人。

草戸山にしーよう。

人波と別れます。

「あの人、どこ行くんだろう」

こっちを見て不思議そうな声も聞こえました。

絶対すいてる、穴場の山に行くんですよ~。

町田市の最高峰 草戸山/町田市ホームページ

住宅街の中にひっそりとある登山口。

あやうく、おせっかいババァになりそうでした。

登る前にお互いの装備をチェックし合う2人。

上から下まで真新しい装備です。

この秋に山を始めたんだなぁ~、鮮やかな色のウェアがすてきです。

でもそれじゃすぐ汗かいちゃうよ?

と思っていたら、防風のジャケットの下に、さらに薄いダウンも着てる!

気温は12℃ほどです。

じっとしていれば寒いこともあるかもしれないけれど…

登れば1分もたたずに汗が出ると思います。

保温して、外からの冷気も防いだら、温室になっちゃう。

でも自分で体感して覚えてくんです。

少し寒いくらいでスタートした方がいいって。

命の危険がないなら、周りが口を出すことじゃありません。

男の子が女の子のザックを調整してあげていて、ほほえましかったです。

 

7:15

出発~。

山頂まで4km弱。

歩き始めの登山道は、民家に沿ってつけられています。

ここではお静かに。

陽が射してきました。

黄葉がきれい。

 

12月にレースがあるようですね。

 

高尾山と違って、こまかいアップダウンが山頂まで続きます。

ということは、下りも同じ。

 

7:55

この手作りっぽい道標が好きです。

 

途中、左側に有刺鉄線。

引っかけるほど近くにはありませんが、お気をつけください。

 

あの先はどんな景色?

どこの山でも、このときがいちばんワクワクします。

 

8:25

標高364mの山頂に到着。

599mの高尾山には及びませんが、山頂までかかる時間は同じくらい

富士山は見えなくても、のんびり休憩できるいいところだと思います。

トイレがないんですけどね~。

だからピストンになっちゃうんです。

 

今日の山ごはんはホットサンド。

朝、ベーコンエッグを2つ焼きました。

食パンに、ベーコンエッグを2段(ボリュームあります)に重ねてチーズとはさみ、ホットサンドメーカーに入れた状態で持ってきています。

デザートには、あんことクリームチーズをはさんだもの。

これはラップに包んで持参。

できることは家でやって、山ではサッとたべられるようにしています。

ヒンヤリした空気の中で、温かいものは本当においしい。

9:20に下山開始し、1時間後に高尾山ケーブルカー乗り場へ到着。

どのくらいの混み具合なのか偵察しに行く。

…すんごいや。

いつになったらケーブカー乗れるの? ってくらいの列でした。

登った方が絶対に早い。

 

草戸山で出会った人数は50人に満たなかったと思います。

半分はトレランしてました。

混んでたら走れませんもんね。

トレランの方たちにとっても穴場の山なのでしょう。

ほとんど、自分の息遣いと足音、鳥の声しか聞こえない静かな山歩きができました。

道をはさんですぐの高尾山のように知られていないけれど、いい山です。

 

 

お台場へ 第2弾

東京テレポート駅から、ゆりかもめの「台場」駅へ歩きます。

 

デックス東京ビーチ | お台場(DECKS Tokyo Beach)

入口すぐにいらっしゃいました。

そっくりというか、ヒトそのものにしか見えません…

とても精巧です。

「たこ焼きミュージアムってなに?」

と寄ったのですが、そっちはどうでもよくなっちゃいました。

たくさんの駄菓子に興奮。

フロアガイド|デックス東京ビーチ | お台場(DECKS Tokyo Beach)

お~、似顔絵だ!

台場一丁目商店街の中に「爆笑似顔絵商店」がありました。

修学旅行っぽい中学生の男の子たちが、友達同士で描いてもらっていて微笑ましかった。

私たちも描いてもらおうよ!

並んでいるから似顔絵はあとにして、まずは昼ごはんだ。

 

 

お台場のホテル グランドニッコー東京 台場【公式】

オリーブオイルで揚げた天ぷらですって。

栗の天ぷらなんて、初めて食べました。

シメは、かき揚げ丼。

あっという間にお腹に消えました。

 

自由の女神の先、砂浜を散歩します。

驚きました。

けっこう水がきれいなんですね。

エイがいます〜。

 

チェックインしたあとは、レインボーブリッジを見ながらゴロゴロ。

お台場が開発されて30年近くになるようですし、羽田空港に行くときなど何度も見ていますが、現実感のない景色だといつも思います。

映画の中の世界というか…

夜になったらどんなにきれいだろう。

 

夕暮れが早くなりました。

暗い時間に出勤して暗くなってから帰るのは、なんだかさみしくてイヤです。

 

さて、似顔絵を描いてもらいに行きましょう。

お台場のフォーマットの中から選びます。

「たこ焼きも描けますよ」

と言われましたが、ピンとこないなぁ。

たこ焼き、そんなに食べないし。

ツレも私も好きなカレーを描いてもらえませんか?

「最後の晩餐はバーモントカレーの甘口がいいなぁ」

おしゃべりしながら、ちゃっちゃと描いていきます。

すげー。

 

隣には、でかい駄菓子屋さんがありました。

なつかしい~。

小学生低学年の頃、よく買いました。

食後のおやつにしようよ。

みつあんず、さくら大根などカゴに入れていきます。

わたパチくんはもうないから、パチパチパニックにしました。

 

向かいのスペースには、ゲームが並んでいます。

私はゲーセンに3回くらいしか行ったことがないので、初めて見るようなものばかりでした。

おもしろかったー。

 

夜ごはんは「ラーメン国技館」で。

ラーメン文化の伝承地 東京ラーメン国技館 舞|アクアシティお台場

前回は「ひるがお」でした。

せっかくですから違うお店で…

今回は「手打ち中華 玉」にします。

シンプルでおいしかった。

チャーシューが好み。

 

部屋に戻ると、東京タワー、スカイツリー、レインボーブリッジ、フジテレビ、高層ビル、屋形船…

これぞ「東京の夜景」がパノラマで広がっていました。

信じられないくらいキラキラです。

 

描いてもらった絵を窓辺に飾って、駄菓子でおやつタイム。

ツレが、パチパチパニックを初体験。

「口の中じゃなくて、頭の中でパチパチしてる〜」

 

改めて絵をよく見ると、本当によく特徴をとらえてます。

おにぎりみたいな眉毛と、垂れている目に爆笑。

描いている途中、

「キリリと描いて」

とお願いしても、

「もう三角に描いちゃいました」

と言われていた眉毛…

ふたりでカレー皿を抱えてるのも、なんかいい。

カレーにしてもらってよかった!

 

部屋の明かりを全て消し、ベッドから夜景を眺めます。

光が点滅、点灯しているだけなのに…

なぜ、きれいだと思うのだろう。

以前は、都会の夜景に興味はなかったのに。

何年か前に1週間ほど山にいた夜、寝る前に外に出たら、突然、雲海の切れ間から街の灯りが広がりました。

そのとき猛烈に、

「家に帰りたい」

と思ったのです。

私は山が好きだけれど、帰る場所がある。

それまでは、 

「あと何日しか山にいられない…」

下山の日がせまるのがイヤだったのに。

「元気に下山するのを大切な人が待っていてくれるから、楽しく登れるんだ」

山にいると、当たり前のことがストンと分かる瞬間があります。

今、目の前に広がる信じられないくらいの光の瞬きを見ながらそんなことを思い出していたら、いつの間にか眠りに落ちていました。

 

さて、朝ごはん。

寿司も和食もありますが、洋食!

卵料理やベーコンは調理方法を選びますが、サラダやパン、飲み物はビュッフェ形式。

メロンジュースがおいしいです。

お腹いっぱい〜。

 

家へ帰って、部屋の一等地に似顔絵を飾りました。

またいつか、どこかで描いてもらおうよ。