登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

山小屋の客人たち

山で出会った強烈キャラの客人たち。 ★いくら好きだからって…食事は「さきいか大袋と水4リットルのみ」 20代前半女性「私は、これさえあれば大丈夫なんで!」 確かに声は大きいし、元気そう。 1泊2日なら、主食がなくても問題ないのだろうか。 それにして…

山小屋に到着、まずやっていること

まず時間です。 山では、早立ち早着が基本です。 18時を過ぎる方が本当に多いんですよ。こちらがご飯と歯磨きを済ませて、外で涼んでいるときにハァハァ登ってくる…予約をしている場合、山小屋の方も遭難を心配します。 予約していない場合、夕食が済んでい…

山小屋泊 持ちものリスト

基本的には、日帰りの持ちものにプラスして何を持つかです。 ザックの大きさは30リットルほどが一般的。 「山頂で豪華なご飯を食べるのだ!」「カメラはいいものを!」 そんな方は迷ったら40リットルで。 カメラも悪天候のときは収納した方がいいですし、往…

北アルプス 冷池(つめたいけ)山荘

昨日ご紹介した種池山荘と同系列の山小屋です。 名物はチョコレートケーキでした。 オススメポイントは…山小屋の前からの景色ですね。 雲海とご来光も堪能できます。 ベンチは少ないですが、ここはいい場所です! 立山連峰も絶景。 https://kasimayari.jp/an…

北アルプス 種池山荘

夜、山小屋の屋根からは北斗七星がのび、その近くには大きな天の川、山小屋を背にして左斜め前方には街の灯り…いつまでも飽きない眺めです。 体が冷え切るまで、ぼんやり眺めます。 山小屋前のベンチも開放的でいいですが、左に30メートルくらい歩いた場所が…

北アルプス 船窪小屋

おとうさん、おかあさんと呼びかけたくなるような温かさのあるご夫婦でした。 出発時には心のこもった声をかけていただき、1人で歩く私を心配してくださり、鐘を鳴らしてくれました。 振り返るといつまでも手を振ってくれていて、じーんときてしまいました…

上高地 徳澤園

避暑地ですよ、リゾート地ですよ。 山に登らないのに、上高地周辺じゃなくてここで泊まる人なんているの~?と思ってたら…けっこういました。 登山者は相部屋利用が多いですが、個室にいる方々は優雅(?)な服でした。 偏見じゃないですよ、リッチな感じが…

北アルプス 常念小屋

初めてここ、常念岳に来たときは妹夫婦とのテント泊でした。 このとき妹(旦那さんは体調が悪く、テントで休んでいました)と、常念小屋から30分ほど登ったところからみた朝陽が登山を続けるきっかけになりました。 「みてしまった」「この景色に出会ってし…

北アルプス 蝶ヶ岳ヒュッテ

徳澤からも横尾からも、同じような樹林帯を歩きます。 初心者でも歩きやすいコースを行けば絶景を楽しむことができる、オススメの山小屋です。 ただ、トイレの臭気が部屋まで流れてきてしまうんですよね~。 これだけがマイナス点。 すごくきれいなのに、な…

北アルプス 西穂山荘

昨日、靖国神社の桜の標本木で5輪以上の開花が確認され、開花宣言がなされました。 私は東京で育ち、今も東京に住んでいます。35年前、小学校の入学式で撮った写真には満開の桜が写っています。 今の子どもたちの写真では葉桜になるのでしょうか。樹木医の…

北アルプス 涸沢ヒュッテ

ここの小屋番さんたちは、いつも気持ちがいいです。 涸沢は特に若い方が多いような気がしますが、涸沢ヒュッテは元気でよく気がつく子が多いなぁ、という印象を受けました。 行き届いている、という表現がしっくりきます。 例えばお湯をもらいに行きます。 …

北アルプス 涸沢小屋

涸沢カールの底にある2つの山小屋。 あ~、やっと着いた~ こちらは雪崩が頭上を飛んでいくように計算した場所に建てられているそうです。 崖を背にしているのはそのためとのこと。 小屋の前のテラス、最高。 ずっと太陽があたってぽかぽかと暖かく、5月の…

北アルプス 穂高岳山荘

足場はしっかりしていますので、奥穂高岳から穂高岳山荘への下りも慎重に 受付すぐのストーブがある太陽の光いっぱいのスペースが、本当に心地いいです。 暖かすぎてここで眠りたい。 こんな家に住みたいなぁ。 飛騨名物「朴葉(ほおば)味噌」。 これを山小…

北アルプス 槍沢ロッヂ

水が豊富な山小屋です。 宿泊せずに通過するときも、必ずここで水を補給させてもらっています。 いつもありがとうございます。 槍沢ロッヂ | 槍ヶ岳山荘グループ そして、なんとお風呂にも入れるんですよ。 夏場でなければ大して汗もかきませんが、絶対に入…

北アルプス 槍ヶ岳山荘

槍ヶ岳が頭だとすると、肩の部分にどーんと建っています。 槍ヶ岳山頂から見ると小屋のデカさが分かります。 650人収容ですって。 ピーク時には何人なのでしょうね。 こんな道や梯子で山頂へ向かいます。 登りと下りで一方通行になる箇所もあります。 混雑し…

北アルプス ヒュッテ西岳

台風が通過する予定の翌日に宿泊する予約を入れるため、電話をしました。 私1人で泊まる旨をお伝えすると、どこから登るか聞かれたので「上高地です」。 この山域を登るとき、いつも新宿を22時30分頃に出発する夜行バスを利用して上高地へ向かっています。 …

北アルプス ヒュッテ大槍

ここのランチのつけめん、おいしかったなぁ… 山でこんなおいしい麺が食べられるなんて。 夜行バスで上高地に到着した場合は、このランチタイムに間に合うにはがんばらないといけないかもしれません。 私はお酒を飲めないので残念ですが、夕食時には乾杯ワイ…

北アルプス 大天荘(だいてんそう)

10分ほどで山頂という恵まれたロケーション。 大天井岳(おってんしょうだけ)の標高は3000メートルにわずかに届かない2992メートルですが、その山頂は標高3000メートルを超える山々を近くに感じられる展望台です。 360度絶景ですので、朝に夕に、染まる山々…

北アルプス 燕山荘(えんざんそう)

初めて見たとき、ホテルかと思いましたよ。 しかもオシャレなホテル。 4時間近く歩いてきたくせに、ここが山の上ってこと一瞬忘れます。 こげ茶と白と赤なんて、かわいすぎる…周囲の風景と相まって、非日常感がすごい。 オーナーのホルン演奏が名物ですが、…

南アルプス 北岳肩の小屋

標高3000メートルを超えているこんな場所でご飯が炊けるんだ…というのが初めて泊まったときの感想でした。 山歩きを始めて1年くらいで登っているんです。 技術が必要な山は、たくさん登って慣れてからにしようと思いましたが、歩き続ける体力がつけば登れる…

南アルプス 北岳山荘

広河原から7時間弱、北岳山頂からは1時間。 到着したその日に、荷物を置いて空身でおとなりの間ノ岳(この山頂がいいんですよ~。広くて目の前が富士山で、お昼寝にぴったり!)まで歩く方が多いですが、午後遅くなるほどガスってしまっていることが多いの…

南アルプス 南御室(みなみおむろ)小屋

なんといっても「南アルプス天然水♪」と歌いながら、冷たいおいしい水が飲める! ここから先に水場はありませんので、宿泊者だけでなく通過者にとってもありがたい水なのです。 テント場で自炊するにも、ここでランチにするにも、水を背負って登らなくていい…

南アルプス 薬師岳小屋

キレイに建て替えらえれて、2017年の秋に再び営業開始となりました。 鳳凰三山を縦走するとき、甲府駅を9時に出るバスに乗ることが多いので、必然的にここに泊まることになります。 だから、なくならなくて良かった…「壊す」と聞いたとき、どうしよう!!っ…

南アルプス 鳳凰小屋

大大大好きな縦走ルート、鳳凰三山。 何回歩いたか、今度数えてみようっと。 青木鉱泉や御座石鉱泉方面(バスの運行は要確認です)から歩くルートもありますが、私は甲府駅からバスに乗り「夜叉神峠 」から歩いています。 朝4時台のバスがある季節は頑張れば…

北八ヶ岳 黒百合ヒュッテ

茅野駅からバスに揺られて渋の湯へ。 いつも酔う。 終わりの方のガタガタする道で酔う。うぅ。 ベンチでしばらく休憩して気分が良くなってから歩き始めるので、一緒にバスを降りた人たちからは取り残されて静かな山歩きを楽しめます。 ほんの数分ずらすだけ…

北八ヶ岳 しらびそ小屋

北八ヶ岳…雨でも楽しく歩ける苔の森です。 屋久島の苔も美しかったですが、東京からはなんせ遠い。 北八ヶ岳は、苔のほかにも「ニュウ」や「白駒池」などのんびり巡れる癒しの森です。 しらびそ小屋のホームページ。 標高2100メートルほど、みどり池のほとり…

那須岳 三斗小屋温泉 大黒屋 

歩いた人だけが行ける、山奥の秘湯へ。 那須岳のひとつ、茶臼岳山頂へは那須ロープウェイも運行しています。 標高差300メートルを一気に稼げますが、最短の山頂ではつまらないので歩きます。 ロープウェイだと、下りるとすぐに石ころだらけの滑りやすく歩き…

奥秩父 甲武信(こぶし)小屋

テント泊がメインだった妹と、初めて一緒に泊まった山小屋です。 私は2回目の山小屋泊でした。 この山を選んだ理由、妹が「こぶし、って読むんだ。カッコイイ」 以上。 まだ山に慣れていなくても、標高が高くても、季節を選べば登れる山もあるんです。 ただ…

奥多摩 三条の湯

「雲取山」や、おとなりさんの「飛龍山」を登るときに利用します。 「飛龍山」ってひびき、カッコイイですよね。 地図で見つけて、名前で選んでしまいました。 辰年にまた登りたい山です。 奥多摩駅からバスで鴨沢西へ。 天平(でんでえろ、と読みます。こう…

山で夜を過ごす その2

「山小屋」の良さ、前日の記事で伝わりましたでしょうか。 お次はテントです。 「テント」なんて、最初は心配でした。 こんな薄い生地だけど、寝袋にくるまれば本当に氷点下の夜を過ごせるの? 人によって差があるでしょうが、私は0度以上なら、寒さを感じ…