登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

北アルプス 常念小屋

初めてここ、常念岳に来たときは妹夫婦とのテント泊でした。

このとき妹(旦那さんは体調が悪く、テントで休んでいました)と、常念小屋から30分ほど登ったところからみた朝陽が登山を続けるきっかけになりました。

「みてしまった」「この景色に出会ってしまった」という表現にしたいくらい、それほど私にとって衝撃でした。

なんという輝きでしょうか。私たちだけでなく、周りにいたみなさんも言葉が出ませんでした。

振り返れば、朝日に染まった槍ヶ岳穂高岳が。

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人生を変えてくれた朝陽です

雲海の淡い色も美しかったし、これほどのご来光には、あれから出会えていません。

 

日本アルプス常念小屋

室内は天井が低いからか、少し狭さというか窮屈さを感じます。

喫茶室はテーブルクロスがかかっているからでしょう、オシャレな感じ。

この山小屋は、いつも混んでいるイメージがあります。

 

昨日ご紹介した蝶ヶ岳ヒュッテ同様、槍ヶ岳から穂高岳の眺望を楽しめます。

山小屋前にもっとベンチがあるといいなぁ。

ご飯を食べたりお茶をしたり、ずっと外にいたいくらいの眺望なのに…座って眺められる場所が少ないです。

蝶ヶ岳は周辺が平らですし、登山道の両側に座れる場所がたくさんあります。

だからベンチが少なくても気になりません。

 

水は貴重です、稜線にある山小屋では特に

雨水や沢の水を買うのは高いと感じるかもしれません。

雨水なんてタダ(無料)じゃん!と思うかもしれません。

気になるなら自分で煮沸する必要がある(そのまま飲んでお腹を下したことは一度もありませんが)し、不便と感じるかもしれません。

山小屋ではそれを貯めたり、汲み上げたりするのに多額の費用がかかっています。

当たり前に水が出る生活をしているとつい忘れてしまいますが、日常の水は本当に安いですよね。

毎日お風呂に入って自炊もして、1人暮らしなら2ヶ月で4000円ほどしかかからない。

こだわらなければミネラルウォーターを買わなくても、蛇口をひねればおいしい水が飲める。

山で過ごすと、あって当たり前と思っているたくさんのことに感謝したくなります。

 

上高地方面に下山するのでなく、一の沢コースで下山するのであれば、沢沿いのため冷たくおいしい水を補給しながら歩いて行けます。

葉っぱが太陽の光を透かしてきらきらする、とても気持ちのいい道です。

ただし、一の沢コースはもともと車利用でない方はもちろん、ピストンでない限り下山した場所からタクシーに乗らなければなりません。

常念小屋から下山するときに呼んでおきます。「これから下山しますので、〇〇時に」という感じです。

バスはありません。

タクシー代は、最寄りの穂高駅まで5000円ほど。1人だと少々イタイ出費です。

お風呂に入りたい!そんな方は「ほりで~ゆ」へ。気持ちいいですよ~。

 http://www.holiday-you.co.jp/spa.html

宿泊すれば、翌日に穂高駅か豊科駅まで送迎してくれます(到着時にお伝えください)。「ほりで~ゆ」までのタクシー代も穂高駅同様、5000円ほどでした。