登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

暑い…高尾山へ

梅雨入りしましたが、昨日と今日は気持ちの良い天気でした。

 

毎年、今はどれだけの速さで歩けるかを高尾山(から先の山まで)で計っています。

本当は5月に歩きたかったのですが、転職したばかりで体力温存に努めており、余裕がありませんでした。

結果は…昨年より、どこのタイムをとっても、少しずつ遅い。

暑かったですが、これまではマスクを二重にして歩いていました(花粉症のため)し、今回の方が条件が良かったはずなのです。

体力が落ちたと実感していたので、やっぱりな…という感じですが、これから鍛え直していきたいです。

 

私の好きな花、シャガが少しだけ残っていました。

4月からけっこう長く咲いています。

凝った模様ですよね。

とても根気がいりそうな柄。

優雅な花〜。

朝咲いて、夕方にはしぼむ一日花です。

f:id:yueguang:20190614115053j:plain

 

今日は、嬉しいことがありました。

私より10歳ほど上でしょうか、女性2人組。

休憩していたら、話し声が聞こえました。

「買ったとき、店員さんにやってもらったらピッタリだったけどねぇ」

「自分でやるとうまくいかないわね」

振り向くとザックを背負うところでした。

あ、ミレーじゃん。

2人で色違いなんだ~、すてき。

2018年、改良されたサースフェーの30リットル。

今日は違うけど、私も同じザックの山吹色を持ってます。

大して重量は違いませんし、私はカメラを持って行くので40リットルが欲しかったけれど、30リットルにしか、この山吹色がなかったのです。

迷いましたが「日帰りに使えばいいや」と購入。

結局、4日程度の山小屋泊には、このザックで出かけています。

 

「もし、お時間あるようでしたらお手伝いしてもいいですか?」

と声をかけました。

「えー? いいんですか?」

「店員さんなの?」

はい、過去に少しだけ。

そのとき、ザックを売るのが一番おもしろかったのです。

時間をかけて、体にフィットしたザックを見つけた瞬間のお客さんの嬉しそうな顔。

しっくりくる感じ、わかります!!

同じ重量を背負うのでも、体に合ったザックだと軽く感じると思います。

ザックは長く使えますからね。

妥協してはいけません。

靴と同じですよ。

 

大体の手順は5つ。

「そのときの店員さんも教えてくれたんだけど、忘れちゃって」

何回もやっているうちに、考えなくても背負えるようになりますよ。

合わなく感じる原因は、いろいろな箇所を締めたまま、再び背負ってしまうことです。

キュッと締めてフィットさせて背負っていたものを、休憩のときはパチンとバックルを外して体から離すのだけの方が多いです。

そうすると、特に腰のフィット感が悪くなります。


背負うときに緩めるのは面倒なので、肩と腰の部分を緩めてから下ろすクセをつけてしまうと、楽チンです。

長時間のフィットのために、たった数秒でできますから。

 

そんなことや、締める順番を説明しながらフィッティングしていたとき。

お2人がヒソヒソ話しています。

「人違いだったらごめんなさい。神田の〇〇の店員さんじゃないかしら?」

今は転職していますけど、去年そこにいました。

「私たち、あなたに説明してもらってこれを買ったの!」

ビックリです。

フィッティングするときは、かなり近づきますからね。

そのときの顔の角度で覚えてくださっていたのでしょう。

それからは、このザックを背負って登った山の話をしたり、お菓子を分けてもらったり、楽しい時間を過ごしました。

「あのときみたいに、体にぴったり!」と言ってくださり、本当に嬉しかったです。

数あるザックの中で一緒にこれを選び、山で過ごす時間のお手伝いができたんだと思うと、短い期間ではありましたが、あの仕事ができて良かったと思いました。

 

2018年、ミレーのサースフェーは4色でした。

紺色、山吹色、えんじ色、濃い目の水色。

一緒に来店されて、背中が合うと色違いで購入することはけっこう多いです。

若い女性が4人でザックを探しに来て、4人ともが背中にしっくりきて色違いで買ってくれました。

「この子たちと山の中で会いたいなぁ」と思いました。

だって、かわいいと思いませんか?

お揃いでカラフルな後ろ姿。

 

ザックを選ぶときのお手伝いになれば幸いです。

https://www.海山香月.net/entry/2018/12/21/142744