旅に出たら、泊まらなくてはできないことをやっぱりしたくなります。
ふと思いました。
夜明け前、鹿たちはどうしているのだろう?
寒いけれど、それが知りたくて6:00過ぎに出発!
鳥居前の池が幻想的。
本日の日の出は7:03。
まだまだ暗いです。
興福寺に寄り道。
もう、掃き清められていました。
鳥居に到着〜。
地元の方の散歩コースなんですね〜。
続々と入っていきます。
鹿は暗いうちから、たくさんいました。
暗くてまだよく見えてないので、出くわすとお互い驚きます。
角がない鹿がほとんどです。
あちゃ〜、若草山には登れないのかぁ。
もうすぐ山を焼くんですって。
そして3月からまた登れるそうです。
2022年の山始めをここにしようと、昨日思ったのですが…
参拝客が少ないうちに、と春日大社でおまいり。
ここの朱塗りの回廊は美しいですね〜。
地形にさからわずに建てているので、格子をひとつひとつ見ると、歪んでいるというか、形が違います。
すんごい、こんがらがってますね…
そのまま、東海自然歩道へ進みます。
江戸時代から残る道を歩きながら考えました。
圧倒されるために行くのかもしれない。
自然にも、お寺や神社にも。
大きさだったり、時間をかけて積み重ねてきたものだったり、たくさんの人の祈りだったり。
いくつもの時代を経ても、変わらないことの凄さ。
いちばん見たかった「寝仏」まで来たけれど…
う〜ん、わからん…
見えなくもないか…?
でも仏じゃないような…
と思っていたら、後ろから歩いてきた地元の方が
「後ろですよ」
まさか後ろだったとは…
ありがとうございます。
頭が真ん中、体が右上にむかって。
合掌してますね。
奈良に来る前に見た地図に「寝仏」とあったんです。
どんなお姿なんだろう? と思ったけれど調べなかった。
これから見に行くんだから。
調べて知った気になるのは、いやなんです。
大きいなぁ、小さいなぁ、なども数字だけではなく、人の感想でなく、実際に見て感じたい。
見たいものは見に行く。
若草山が登れない、とかは調べたほうが良かったですけどね。
山小屋がやっているか、とかバスがあるか、も絶対調べなきゃダメです。
真ん中の岩に4体刻まれているのが夕日観音。
さらに、朝日観音と続きます。
…すごいなぁ。
来てよかった。
見ることができてよかった。
昔、この柳生街道を歩くどれだけの人が手を合わせたんだろう。
首切地蔵…なんて物騒な、と思いながら歩いてたら到着。
確かに斬られてるわ。
試し斬りって…なんで、また…
少し登れば、春日山石窟仏。
衝撃!
いつの間にか、自動車専用道路になっているではないですか…
標識どおり来ただけなのに。
高速道路を逆走してしまった人も同じ気持ちなのでしょうか。
小走りで抜けましたが、車は1台も来ませんでした。
よかった…
最後の目的地、地獄谷石窟仏へ。
山だな、これは。
若草山が閉山で残念に思っていたけど、今日歩いてきた道は山だ。
一番右は妙見菩薩坐像。
4体とも奈良時代に刻まれたのに、すべて彩色が残っています。
すごくいい道でした。
まだ9:00なので少し早いけれど、いつの間にか自動車専用道路だったことを差し引いても、出会ったのは寝仏を教えてくれた地元の方のみ。
もったいないなぁ。
春日大社までは人も鹿もたくさんいたのですが…
ぜひ歩いて、石仏を見てほしいです。
目をこらして地図を見ると、確かに車道の色になっていますが判別しにくい。
エンジ色と茶色って、難しくないですか?
首切地蔵の分岐で間違えたのですが、どうせなら違う道を歩きたいから、テキトーに時計回りで選びました。
どっちでも行けるようだったのに…
私だって、舗装路よりこういう道を歩きたかったです!
帰りは、春日奥山遊歩道へ。
さっき朝日観音などを見ながら歩いてきた道が眼下にあります。
この遊歩道より、さっきの柳生街道が絶対オススメです。
遊歩道は明るく歩きやすいですが、石仏見られないですもん。
新薬師寺へ続きます。