ドライナミックメッシュを着用している、女性のみなさま。
カップつきも販売されていますが、登山やランニングなど運動量の多いお客さまには、カップなしをオススメしています。
カップつきは荷物が少なくなるという利点がありますが、カップ部分が濡れてせっかくの機能が発揮されないからです。
カップなしを選んだら、お次は着用の順番です。
まず、ドライナミックメッシュ、次にスポーツブラ、その上に化繊のTシャツです。
見た目も着心地も、違和感アリアリだと思うのですが慣れてください。
普通だったら当然、スポーツブラがいちばん下だと思うのですが、それではブラの面積が全て濡れたままになります。
肌と衣類(女性の場合はブラですね)の間に、ドライナミックメッシュをはさんでいただきたい。
このドライナミックメッシュは、ポリプロピレンという、水を吸わない素材でできていますので、汗は網目の間にたまり、上に着ている服に吸い上げられていくという理屈です。
そして、肌と衣類の間は、厚みのある網目によって隙間ができるので、濡れた衣類が肌に張りつかないという状態を保ちます。
山から下りて温泉に入るとき、脱衣所で見かける(最近は着ている方が増えてきました)方々も、スポーツブラをいちばん下がほとんど。
もったいない。
もったいないです。
オススメしたお客さまが
「これ買ってよかった~。お腹冷えなかったの」
などと、報告に来てくださるのが何より嬉しい。
標高の低いところから高いところへ登っていって、標高が上がるにつれて気温が下がり、冷たい風が吹いたときの汗冷えもかなり軽減されます。
寒い季節に着用すれば、網目の間に空気がたまり、保温着としても役に立ちます。
寝るときは必ず脱いでくださいね。
ボディが、魚のウロコもしくは高級ハムになります。
山に1週間行くときも、1枚持っていけばいいのです。
それくらいドライナミックメッシュ自体も乾きやすいですし、Tシャツの濡れが軽くなるので、私は着替えセットが1組減りました。
Tシャツ1枚なんて軽いもの。
でもずっと背負って歩くので、軽くなるにこしたことはないですから。
写真はメンズです。
私は体が大きいので、レディースは着られません。
レディースはMとLのみですが、SとXLがあってもいいような…
メンズとの違いは、袖の長さと太さ。
私はTシャツももともとメンズを着ているので気になりませんが、レディースだと袖が短いデザインのTシャツが多いので、メンズだと下からチラリしちゃいます。
私はもちろん腕も太いので、レディースの袖は細いので、着なくとも無理だと分かる。
販売当初は黒(忍者っぽい)と、写真右の薄いグレー(透けなくていい)しかなかったのですが、ベージュ、カーキ、青(なぜ、この鮮やかな色?)と追加されました。
カーキは下着っぽくなくていいと思っています。
薄いグレーは、着用を始めて4年めに突入したところ。
あと1年くらいでへたるかもしれないので、先月買い足しました。
丈が長いと思われたと思いますが、ザックを背負った時のお尻のあたりの汗までカバーするためです。
太ももの汗が気になる方には膝下丈やショーツもあります。
私は汗っかきなので、夏は山に行くときだけでなく、毎日着用(すぐ乾くので3着あれば充分)しています。
涼しくなる10月下旬くらいからは山に行くときだけ着用していますが、結構もちますね~。
ザツな性格ですが、網をひっかけて破いたことはありません。
洗濯もラクチン。
専用洗剤が不要です。
山の服はほとんど柔軟剤NGなので、洗濯ネットに入れて一緒に洗えばいいだけ。
このドライナミックメッシュを買う前、ファイントラックの下着を買ったのです。
よく読んだら、専用洗剤で洗わないと機能が損なわれることがある、みたいなことが書いてある…
山から帰ってきて、これだけ別洗いしろと?
めんどくせぇ。
登山靴を洗ったり、ザックを干したり、やることがいろいろあるんですってば。
洗濯と言えば、先日ご来店くださったお客さん。
ドライナミックの売り場に直行し、迷うことなく色違いで同じサイズを5着、手にしました。
なぜ、5着も?
お客さま、こちらの商品をいつもお使いいただいているんですね、ありがとうございます。
「うん、夏は毎日着てるし、もちろん山でも着てる。これナシじゃいられないから高いけど毎年買いに来てるの。1年でダメになっちゃうし」
心の声。
1年でダメになる?
この枚数を買っていて、ダメになる?
けっこうな出費だよ、それ…
8月から値上げされて6,600円になりましたが、この時点でも5,500円くらい。
数年もつから高くないと思ってオススメしてきたのに…
毎年5,500円✕5枚じゃ、相当コスパ悪いじゃないの!
毎年、この枚数をおひとり分として買い替えていらっしゃるということでしょうか?
「そう」
えっと… 失礼ですが、どのような使い方なのでしょう?
私も1年の半分くらいは毎日着ていますけど、3着で3年くらいもってますよ。
「え! 無理無理。もたないよ~。嘘だ~」
心の声。
なぜだろう。
嘘じゃない。
今日着ているのだって、3年モノだ。
洗濯ネットに入れていただいて、柔軟剤はナシで洗濯していますか?
「うん」
陰干ししてますよね ?(当然してますよね、のニュアンスで聞いてしまいました)
「えぇっ、外干しで太陽ガンガンだよ~」
それです…
洗濯の表示見てください〜。
「洗濯ネットに入れて柔軟剤ナシ」は、登山をやっている方ばかりが購入するわけではないで必ずお伝えしていましたが、陰干しも伝えなくちゃいけなかったんだ。
洗濯表示を見る人ばかりじゃないんだな。
勉強になった、と思った瞬間、
「いいこと知ったよ~。今日来てよかった。声かけてくれてありがとね。これで来年から毎年買いに来なくて済むわ~」
あとは…
短時間で乾くので、できれば早めに畳んでください。
干しっぱなしにすると、重力に逆らわずにのびていきます。
見本としてハンガーにかけてあるもの、20cm以上はのびてますもん。
ドライナミックメッシュは厚みがあるので、着るともちろん暑い。
でも、汗で濡れた服が張りつかないから快適。
これはMILLETの最高傑作だと思っています。
《開発者取材》アミアミで有名なドライナミックメッシュの実力を俺たちはまだ知らなかった・・・ | YAMA HACK[ヤマハック]
MILLETの方が詳しい説明をしていました。
私は感覚的なことしか書けないので、理屈が分からないと着れない! という方はぜひ読んでみてください。
最後に、においについて。
ドライナミックメッシュに限らず、化繊の衣類は使っていくうちに臭います。
皮脂や汚れを吸着し、それがエサとなって雑菌が繁殖しやすいそう。
柔軟剤を使わなく(使うと撥水効果が落ちるものが多いので、山の服にはすべて使わない、と覚えた方がラクちん)ても洗濯した直後は臭いませんが、着用して汗をかき始める(=濡れる)と臭ってくるのを感じると思います。
山では、汗をかいて当たり前、と思っていますが、そのまま密室(電車とか)だと気になる。
山を下りたら、着替えるのがいちばんの対策かな、と思います。
役に立たなくてすみません…
それでも、汗で濡れて肌にくっつく不快感、汗冷えの減少にはかなりの効果を発揮するので、臭い問題は残りますが、これからも着続けたいです。