登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

北アルプス 爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳へ その3

8:00

冷池山荘にザックを置いて、お弁当や飲み物、雨具などだけを持って、鹿島槍ヶ岳へ向かいます。

種池山荘でも同様だったのですが、この自炊室に置かれたザックを見ると、今、どんなザックが選ばれているのかがわかるので興味深い。

メモしてみたんです。

 

種池山荘の自炊室

・ミレー:12

オスプレイ:7

・ドイター:3

モンベル:3

・グレゴリー:2

他は、カリマーなど各1ずつ。

ミレーは昨年、改良されたサースフェーばかりでした。

昨年買った方は旧ロゴ、今年買った方は新ロゴですが、いずれも昨年以降のものばかり。

 

冷池山荘の自炊室

・ミレー:17

オスプレイ:6

・グレゴリー:4

・ドイター:2

他は、マムートなど各1ずつ。

ここでもミレーが多かった!

種池山荘とは反対に、改良されたサースフェーではなく、その前のサースフェーばかりでした。

驚いたのが、オスプレイが多かったこと。

軽さで注目されていたオスプレイですが、私も使ったことがあるのですが、中身が重くなると快適でないと感じ、すぐに使うのをやめてしまいました。

だんだん見なくなって、やっぱりみんな同じなんだなぁ、と思っていたのですが、グレゴリーを抜いてるってすごい。

頻繁に買い替えるものではないから、山仲間がいれば口コミで伝わる部分もあるだろうし、改良されて背負い心地がよくなったのかもしれませんね。

ザックはたーくさんあるので、今のところ試す予定はありませんが、機会があれば。

 

さて、稜線歩きの続きを~。

10分登るとテント場に着きます。

この登り、けっこうきつい。

トイレに下りてきたら、登らなくちゃ我が家に着かないんですよ。

でも、冷池のテント場からは、立山がどーんなんですよね。

 

ルンルンです。

 

秋ですねぇ。

ここにも赤い実がいっぱい。

 

いい景色すぎて、なかなか進まないパターンです。

 

何度も振り返ったり、忙しいのです。

歩いてきた道が見えるのって、すごく嬉しくなります。

 

9:00 布引山△2683

ここで、ちらし寿司タイムと考えていたのですが、4人しかいないのにとても騒がしい方々がいらっしゃいまして。

腰を下ろしかけて、やめました。

 

でも、途中で後悔。

お腹、すっごく空いてます。

だって朝食べたの3:00ですもん。

あの頂まで、がんばれるか…

途中でどこかいい場所があれば、と思いましたが「ここがいい!」という場所が見つからず。

 

でも、景色がいいからがんばれる。

 

爺ヶ岳から、ずいぶん歩いてこれた。

 

最後の登りです。

腹、へったー。

 

雲が稜線へ迫るスピードが速くて、おもしろい。

何度も振り返ってしまいます。

 

9:45 鹿島槍ヶ岳 南峰△2889

最高だ!

 

鹿島槍ヶ岳の北峰や五竜岳方面が見えます。

北峰へは、急な下りから始まります。

ここでのんびりしたいから行かない。

 

ちらし寿司はいいですね~。

冷たくてもおいしく食べられる。

雲があるからこその景色です。

ずっと見てられる。

 

 

さてさて、時間をちょっと戻して。

1日前のブログに書きました、爺ヶ岳の中峰でご来光を見たときのこと。

私が中峰に着いて30分後、同じ年齢くらいの男性が登ってきました。

「ジャマ者がうつらないところはどこだ」

「ジャマ者はいらない」

と、ぶつぶつ言いながら居場所を探しています。

ジャマ者、って私のこと?

私は、自分がされたらイヤだから、山頂を示すものがある周辺やそれらを撮るときにうつりこむ場所には絶対に座りません。

場所がなければ山頂から少し離れたところで休憩します。

でも、この方のように360度すべてを無人で撮ろうとするなら、朝陽が見えづらいどこかの山頂へ行けばいい。

そんな場所なら、この時間帯にも誰もいないでしょうから。

今は私ひとりだけど、さっきまでは数人いたし。

日の出までまだ時間があると知って、彼らは先へ行ったのです。

 

ふと、思い出しました。

悪口は 受け取らないと 相手の元に戻る - お坊さん33秒法話[hasunoha]

 

そしてこの人を、鹿島槍ヶ岳の山頂でも見かけました。

私がこの写真を撮って数分後、一組のご夫婦が立山がよく見える位置に座ってお弁当を食べ始めます。

そのすぐあとに、その人は到着。

「ジャマ者は~~~」って始めるのかな?

鹿島槍ヶ岳頂上」をどの角度から撮っても、絶対にうつりこんじゃうよ?

この標識の延長線上に座っているんだから。

何度もそのご夫婦に視線をやっていたけれど…

無言ですよ。

なぁんだ、つまんない。

山頂には10人以上いましたが「鹿島槍ヶ岳頂上」の写真を撮ろうとしたら、うつりこむのはそのご夫婦だけ。

それなのに、無言?

人数じゃなく、相手を選んで言ってるんだねー。

旦那さんがガタイもいいし、けっこう強そうな感じの人だし。

私にとってあなたは心底どうでもいい人だから、ジャマ者って言われてもなんとも思わなかったけど。

誰に対しても「ジャマ者は~~~」って、やり切ってほしかったわ。

まぁ、無理だよねぇ。

悪口を言う人なんて、大した人じゃないんです。

だから、ほんとに受け取らなくていい。

全く価値のない贈り物なんですから。

 

 

10:30

さて、ここにもっといたいけれどキリがない。

冷池山荘へ戻りましょうか。

 

おぉ〜、爺ヶ岳に雲がずいぶんと上がってきましたねぇ。

 

爺ヶ岳も、角度によっては猫耳のように見えます。

紅葉は始まっているけれど、暑さのためか、色あせてしまったんですって。

今日も無風で暑いです。

 

鹿島槍ヶ岳を何度も振り返る。

さっきまであそこにいたんだ。

 

11:45 テント場

 

ここを過ぎれば、冷池山荘です。

 

11:55 冷池山荘

 

 

続きます。