登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

四国一周 2017/11/16 

今日も快晴!

 

朝ご飯のあと、2分の船旅で尾道駅へ。

両親が手を振って、あっさりと帰ってしまった。

残される方がさみしいものです。

 

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また、しまなみ海道を走って四国に戻ります。

今治の原付道を下りるまで70kmの道。

走っているうちにホームシックっぽくなってしまってしょんぼりしてきてしまった。

昨日より風が強い。

ヘルメットが浮きそうになります。

太ももとお腹にホッカイロを貼りました。

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たくさんの人が歩道で釣りをしています。

歩道の向こうがすぐ海だもんなぁ。

釣りってしたことないけど楽しいのかな?

いつかしてみよう。

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どの橋も美しかったし、眺め良く楽しかった。

来れて良かったな。

やってみたいことは全部やれるんだ。

叶うんだ。

誰かをだましたり傷つけたりしなければ、自分で決めてやったことは自分で引き受けられるなら何でもやってみればいい。

 

バスが走ってる(今治まで4,000円とありました)ようだから、両親も四国で一泊する計画にすればよかったな。

私と別れたあと、倉敷に寄って岡山に泊まるはずだったのに、なぜかそのまま東京に帰ってしまったそうで…「ちゃんと岡山の宿に着いたかなぁ」と電話したら、旅行自体が終わっていた!

なぜ!

 

さて、愛媛に戻りました。

51番 石手寺へ。

3kmのトンネルがあって怖かった…暗いトンネルの中、車から私が見えているかが分からず怖い。

タイミングよく待避所で待てたので、追われずに済んでほっとしました。

 

お寺に到着しました。

…なんだかいろいろなモノが置かれすぎ。

ガチャガチャし過ぎていて落ち着きません。

政治色も出ているし、パソコンで作ったものがベタベタ貼られている。

御朱印をいただくときも、他の人としゃべりながらさらさら~っと書いていてガッカリしました。

 

道後温泉を通過します。

やっぱり混んでいますね~。

もっと和っぽい雰囲気かと思ったら、ホテルが多くて意外でした。

 

鯛めしが食べてみたかったんです。

走りながら、良さそうなお店「鯛や」を発見。

ランチの時間ぎりぎりでした。

ラッキー。

おいしい…ふわっと柔らかい鯛が、おこげのごはんに上に。

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53番 圓明寺へ。

大師堂の天井画がきれい~。

観音堂の雰囲気も好きです。

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52番 太山寺へ。

落ち着いている雰囲気。

ゆったりおまいりしてたのに、ツアーのお遍路さんが大勢…般若心経の声が大きいのはいいけれど、おしゃべりは控えてほしいと思ってしまいます。

昨日の夕飯のこととか、今じゃなきゃだめ?

祈る時間じゃないの?

私も場にそぐわないおしゃべりをしないよう、迷惑になるほど大声を出さぬよう、気をつけなきゃ。

 

本日の宿はゲストハウス サンシティ

迷いに迷って着ける気がしなかった…相当、方向音痴ですかね。

なんだか今日はとても疲れてしまいました。

部屋はドミトリーなので、カーテンで仕切られているけれど音は筒抜けです。

1人でのんびりしたかったので、近くの銭湯へ行きました。

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スーパーで夕ご飯をみつくろいます。

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ポンジュース愛にあふれている棚ですね。

こんなにポンジュースって種類あるのか…買いたいけれど、私のザックにはまだ大量のみかんがあるの。

地元のスーパーっておもしろいですよね。

ご当地っぽいものを見つけると嬉しくなります。

 

そしてお布団にはいったとき、まだホームシックを引きずっていました。

40歳でホームシックって…

早く寝てしまおう。

 

 

四国一周 2017/11/15

快晴!

「この日だけは晴れてほしい」

という日が、距離や坂道の関係で数日ありましたが、この日も間違いなく

「晴れてくれてありがとう」

の1日でした。

 

今治北インターからもっと先、原付道が始まります。

途中に見えた大きな建物は、噂の加計学園

忖度って言葉が流行りましたねー。

くだらない。

 

乗るところが分からなくて、少しウロウロしてしまいましたが、無事発見。

尾道にいちばん近い「向島」を目指して走ります。

 

太陽がまぶしいけれど、サングラスをとって海の色を楽しみながら走るぞー!

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エレベーターで降りる小さな島もありましたが、それぞれの島で、島と島をつなぐ橋を下りてから島内を次の橋の入り口まで3~15kmほど走りました。

目印で道に青いラインがあるので分かりやすいです。

尾道まで〇〇km」「←尾道方面」などいろいろなところに出ているので、方向も間違えません。

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途中の島で、歩いている方を追い抜いたら呼び止められて「東京から来てんの?」と、無農薬のみかんをいただきました。

「皮がきれいじゃないんだけど」

たしかに見た目はきれいじゃない。

でも! 甘くて甘くて。

おしゃべりしながら、その場で3つも食べてしまいました。

 

昨日もお遍路さんからいただきましたし、宿の方が持たせてくれたりで、愛媛に入ってから毎日誰かにもらっていました。

常にザックの中に30~50個のみかんがあるのです。

毎日10個ずつくらい食べるのですが、減らない。

こんなにみかんを食べたのは人生で初めてでした。

 

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海とでーっかい景色と紅葉と…想像していた以上に爽快で、すてきな道でした。

車の他に、歩行者、自転車、バイクのレーンがあるっていいですよね。

みんながそれぞれ楽しめる。

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ただ、隣をトラックが通ると風をもろに受けます。

自転車やバイクで走る際はご注意を。

いくつもの集団がサイクリングを楽しんでいましたが、自転車は大変そうだなぁ。

橋から下りて、橋へ上るんですもん。

常に坂道…

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目的地の向島まで、鈍川温泉を出発してから4時間かかりました。

本日の宿に到着。

原付を置かせてもらって、すぐ目の前に見える尾道へ2分未満の船旅に出ます。

船が苦手だけど、酔う間もない。

料金は当時1人60円、自転車10円、原付20円でした。

通勤や通学にも使われています。

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1時間後、両親の顔が見えてほっとしました。

父の手の振り方が無邪気過ぎて笑えます。

いつもそうなんですよ。

その姿を見るとなんだか泣けてきてしまうんです。

私も年をとったってことですね、きっと。

 

駅前の尾道ラーメンでお腹を満たし、2分の船旅。

宿にチェックインをして、スーパーまでお散歩。

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店前のベンチでアイスを食べてまったり。

日差しがぽかぽか、気持ちいい。

のんびり歩いて宿へ戻ります。

こんなに遠くまで来て、ただの散歩。

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2部屋予約していたのですが、料理も含めて行き違いが多く「3人で2部屋はダメ(もちろん3人って言ってあったのに)」と言われてしまい、大人3人で8帖…は狭く布団を敷いたらいっぱいでした。

布団のシーツも髪の毛が何本もついていたり汚れていて、せっかく両親が来てくれたのにどうしてこの宿にしてしまったのだろう、と後悔しました。

奮発して尾道の宿にすれば良かった。

泣きたくなりました。

ラドン温泉で温まれたのは良かったのですが、入浴時間も夕方~21時までと短くて。

料理も予約時に伝えたにもかかわらず「連絡を受けていない」と言われましたが、どうにかデラックスプランにしてもらえ、両親が喜んでくれたので良かった…

 

部屋の前から、尾道の夜景が見えました。

とてもきれいでぼんやりと眺めていました。

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手前は2分の船旅の船です

久しぶりに3人、川の字で眠りました。 

 

四国一周 2017/11/14 その2

54番 延命寺へ。

ここの山門は、今治城のものを明治時代にもらい受けたとのこと。

相当昔のものだそうですよ。

写真が消えてしまいました…

 

55番 南光坊へ。

「寺」じゃなく「坊」だって。

響きがかわいい。

木彫りの四天王像が全員イケメン!

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どの角度から見てもいい!

きっと私は怪しいヤツでした。

いろんな角度から、ずっと門の周りをウロウロ。

大きな通り沿いにあるお寺なので地元にあったら毎日、挨拶に行きたい。

 

サングラスが必要なくらいのピーカンになりました。

雨やんで良かった~。

この先、58番までの道が急なので、雨だと不安だったのです。

天気を見て、翌日以降の予定をたてているのですが、明日に両親と合流するので、今日だけは予定していたところまで進みたかったのです。

 

56番 泰(実際の字は上に点があります。異体字なので表示できませんでした)山寺へ。

空海さんが植えた松の子孫がまだ植わっています。

不忘松(わすれずのまつ)と名付けられていました。

 

57番 栄福寺へ。

こぢんまりとしてかわいいお寺。

 

58番 仙遊寺へ。

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こりゃまたイケメン…

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お顔もりりしく、細マッチョ。

カラーも斬新。

数人にラインで送ったら、みんな「カッコイイ!」という反応でした。

この門から入って階段を上がると、空海さんの後ろ姿が突然現れます。

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追いついた、って思いました。

追いつけるわけないんだけれど。

なかなか背中をみせてくれることはないので、すてきな場所だと思います。

 

千手観音さまがとても美人でした。

泊まりませんでしたが、ここの宿坊は温泉&精進料理。

居合わせたお遍路さんから聞いたのですが、亡くなった奥様の話がエンドレスだそう。

確かに本堂に奥様の遺影が飾られていました。

このお遍路さんとは、今日いくつかの札所で会っており、みかんをいただきました。

もう何度もお遍路をされているそうですが、御朱印はいただかずお札を納めているだけだと。

この方の般若心経が朗々と、とても聞いていて心地いいのです。

まだ人前で堂々と唱えられない自分と比べてしまう。

 

11/3に購入した原付の走行距離が1,000kmを超えていました。

歩いてまわる、という当初の決意が速攻でなくなったのは恥ずかしいですが、いい旅になりました。

宿の選択肢も広がりましたし、行きたかった場所にも行けました。

 

本日の宿は「鈍川(にぶかわ)温泉」

ph9.9のぬるぬるした温泉です。

顔から足の裏まで、こんなにぬるぬるになったことありません。

天然の化粧水ですね。

手がぬるぬるしすぎて、シャンプーがちゃんと流せたかすら分かりませんでした。

夕食に秋の味覚 ま・つ・た・け が豪勢に並びました。

天ぷら、土瓶蒸し、焼きもの、炊き込みご飯。

昼もおいしく、夜も贅沢。

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幸せすぎる。

 

明日はいよいよ、しまなみ海道

両親が鳥取で墓参りをしてくるというので、広島の尾道で落ち合うことにしたのです。

しまなみ海道は、いつか行きたいと思っていた場所。

原付を買ったことで夢がかない、とても嬉しかったです。

 

四国一周 2017/11/14 その1

5時に目を覚ますと雨。

6時過ぎには、どしゃ降りに。

うぅ、チェックアウトぎりぎりの8時までいようかな…あ、小雨になった。

よし、行こう。

 

61番 香園寺へ。

え? ここは美術館? コンサートホール?

すっごく近代的。

68番のコンクリート打ちのスタイリッシュな本堂にも驚いたけれど、本当に衝撃的でした。

2階の本堂に上がってもっとビックリ。

コンサートが開けるほど広く、イスがずらー。

膝が痛い人にやさしい祈りの場所だなぁ。

座って大日如来を何十分も見上げていました。

 

61番の駐車場に、プレハブで62番 宝寿寺

プレハブだけれど、空海さんはちゃんといらっしゃる。

でも、どうしてこのプレハブが62番なの?

もともとの62番を名乗っているお寺はご本尊を売ってしまっており、本堂にないとのこと。

そのほかにも理由はあるそうですが、八十八ヶ所のお寺から除外されたそうです。

だから寄らないよう、61番で伝えているとのこと。

今はどうなっているのでしょう。

 

いろんな人が「(原付)気をつけてね」と声をかけてくださいます。

「雨で滑らないでね」

「大きな道路は怖いでしょ?」

と。

元気に帰るって約束したから、気を引き締めて運転します。

 

59番 国分寺へ。

スマホの調子が悪くなりGoogleマップが使えず、まっぷるを購入。

へんろ協会の地図だと全体的な位置が分からないんです。

特に別格は、ページがとんで分かりづらい。

エリアごとに載せるべきですよ…

さすが四国のまっぷるちゃんとお寺が載っています

 

握手大師と、ガッチリ握手。

お願いひとつ聞いてくれるんだ~。

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欲張っちゃダメだって!

噴き出しちゃいました。

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薬師のつぼから手水が出ていたり、体の悪いところをひとつ治してくれたり、なんか楽しいところだな。

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雨はまだやみません。

体はいいんですよ、もう濡れてるし。

寒いのさえ我慢すればいい。

靴下が濡れるのが気持ち悪いから、靴も素足で履いてるし。

でも、納経帳や線香、ローソクなど濡れちゃ困るものがたくさんある。

はやく、やまないかなぁ。

日帰り温泉が近くにあったのでそこでチェックインまで過ごそうかと思ったのですが、そこから本日の宿まで10kmあまり。

湯冷めするよなぁ、と躊躇しながら走っていると

「道の駅 さいさいきて屋よってみっか」

寄ってみる。

これが大正解。

お総菜がずらーっと並んでいて好きなものを選べます。

穴子丼もおいしかった。

豚汁、ゴボウの甘辛揚げ、里芋まんじゅう、ポテトサラダにチーズをかけて焼いたもの…贅沢なランチになりました。

おいしくいただいている間に雨も上がっていました。

でも隣のカフェのりんごのケーキがとってもおいしそうで寄る。

幸せ~。

 

直売所にも寄ります。

柑橘類が大量。

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こんなにいっぱいのユズ、見たことない。

1列ぜーんぶが、でっかいユズ。

お風呂に入れるそうです。

レモンやすだちも、ずらー。

見てるだけで楽しくなってきます。

明日、いよいよ両親と尾道で合流するので、父のつまみ用にじゃこ天などを購入。

 

続きます。

四国一周 2017/11/13

早朝5時に、アメリカ人の女性は出かけていきました。

白装束に身を包み、ヘッドランプをつけて真っ暗な道へ。

出て行くのが気配で分かったので見送ることができました。

 

私と違って順打ちなので、66番 雲辺寺(けっこう距離があります)へ向かう彼女にポッキーとカロリーメイトを渡しました。

本当に心の底から

「元気で楽しく無事に歩いて」

って願いました。

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彼女から、私の部屋の前にすてきなプレゼントが置かれていました

文面にある「ポタポタ」は、原付の擬音らしいです。


別格12番 延命寺へ。

54番も延命寺といいます。

また工事中…落ち着いておまいりできない…

 

64番 前神寺へ。

お不動さまの足元に1円玉を投げて貼り付いたらご利益あるそうです。

1度目はスルーっと落ちていきました。

もう1円玉がない、と投げた2度目はぴたっと吸い付きました。

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60番 横峰寺へ。

400円(原付)を支払って林道を8kmほど走ります。

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初めて見た!

外国の方が般若心境を唱えるところを。

昨日、見たことないなぁ~と思ったばかりだったのでびっくり。

 

60番の奥之院 星が森へ。

5分で着きます。

シンプルな鳥居の向こうに見えるのは、標高1982mの石鎚山

今まで見た鳥居のどれよりも細いけれど、スッキリ美しかった。

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あ、空海さんだ。

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別格10番 西山興隆寺へ。

もみじ寺とも言うそうです。

へんろ姿は1人もおらず、どこに迷い込んだ? というくらい紅葉狩りの人と車でいっぱい。

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けっこう階段がありました。

年配になって時間ができてからのお遍路って、けっこうきついんじゃないかな…

 

別格11番 生木(いきき)地蔵へ。

屋久島で見た蛇文杉のような楠がまつられていました。

でもなんだか…さびれている印象。

昨日の別格13番 仙龍寺は近い将来、自然と一体化していきそうな風格を感じたけれど、そういうのではなく…

太陽のやわらかな光を背に石鎚山のシルエットが美しい。

 

63番 吉祥寺へ。

ご住職は3歳まで三鷹に住んでいたそうです。

吉祥寺って中央線だと三鷹の隣の駅名です。

縁ですかね。

くぐり吉祥天女に、お金に困らないようお願いしました。

 

本日の宿は「ビジネス旅館 小松」

新しくきれいですが…お風呂のシステムがちょっと。

17時前に着いたため、最後でした。

ゆっくり入れるように配慮してくださっているのでしょうが、1人ずつ入るため1時間以上待ち。

何人も入った湯は汚れており、ぬるくて体が冷えそうで結局入れませんでした。

 

食事が豪華!

しゃぶしゃぶだとは…連泊だとスキヤキになるそうです。