登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

四国一周 2017/11/17

朝の気温は4℃。

けっこう冷え込むようになりました。

ホッカイロが必需品です。

7時にゲストハウスを出発し、宿に着いたのが17時30分。

148km走り、8つのお寺へ。

 

50番 繁多寺(はんだじ)

鐘楼の天井画がきれい…

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四国のお寺をまわるようになってから、天井を見上げるクセがつきました。

静かで落ち着くお寺。

ここ好き。

 

49番 浄土寺へ。

力強くてかっこいい!

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数人の地元の方が清掃されていて、本当にきれいな境内でした。

だからでしょう、とてもいい雰囲気です。

それにみなさん、声をかけてくださって。

5番の地蔵寺もそうでした。

毎朝、境内を清めるのが日課なんて。

すてきだなと思いました。

 

48番 西林寺へ。

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橋がかかっていて数段下りてお寺へと入ります。

地元のおばちゃんが「時間ある?」と、お寺の説明をしてくださいました。

「ここからのアングルがいちばんきれいなのよ~(参拝者が多すぎて写真は撮れませんでした)」などなど。

ここを大好きなことがすっごく伝わってきて楽しかったです。

十一面観音さまがきれい。

 

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やっぱりシンプルでスッキリした佇まいのお寺が落ち着くなぁ。

空気がきれいな気がするんです。

自分の部屋と同じですね。

ガチャガチャしていると気持ちが落ち着かないってことがよーく分かりました。

この四国の旅から帰って、いちばんにやったことは「部屋をスッキリさせること」でした。

整理整頓が苦手な私ですが、せめて床にモノを置かない生活に変えることができました。

 

別格9番 文殊院へ。

御朱印を書いてくれる間、でかい硯に目が釘付け。

厚みが4cmほどあり、側面の柄も凝っていました。

 

47番 八坂寺へ。

えんま堂があったけれど、やっぱり86番の志渡寺が好きだなぁ。

地獄絵図や極楽浄土を歩けます。

 

46番 浄瑠璃寺へ。

大きなもみの木がありました。

憩いの場って感じ。

素足で乗れる仏足跡には老人ホームの散歩中のみなさんが列を作っていたので、以前、取星寺でも乗れたことだし、次へ。

 

おなかがぐぅぐぅいっているけれど、次の目的地の別格8番まで55km。

行ってしまおう! と走り出すも…寒すぎてあと10km地点で、たらいうどんのランチ。

暖まり出発しましたが、Googleマップが不調でまた迷う。

田んぼの中にぽつり。

どうしよう、と見回すと遠くに人影が!

追いついてたずねると、毎日別格8番にお参りに行っているというおばちゃんでした。

「東京から? よぅ来なさったなぁ~」

って、にこにこして教えてくれました。

「田んぼをずーっと走っていくとある」

了解!

 

別格8番 十夜ヶ橋(とよがはし)へ。

計画段階で、ここがいちばん行ってみたかった別格。

原付を買う前は、あまりに寄り道になるため難しいな…と思っていたところです。

行けて良かった!

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車がバンバン通る国道56号沿いに唐突にあります。

 

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いろいろな説があるようですが…

修行中の空海さんが、一晩の宿を頼んだところ農作業が忙しい時期でもあり、断られてしまった。

そこで橋の下で一夜を明かすことになったのですが、あまりに寒く一夜が十夜にも感じられた。

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欄干にも寝姿。

橋の下の空海さんには、暖かそうなお布団がかかっていました。

  

「杖の音で空海さんの安眠を妨げてはいけない」

という理由で、お遍路さんはここに限らず、橋の上では杖を突いてはいけないという風習ができたそうです。

 

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別格7番 出石寺(しゅっせきじ)へ。

思っていたよりずっと遠い…

どんどん標高が上がっていきます。

見通しが悪い車道が10km以上続きます。

この道は、車でも大変そう。

原付は小回りがきくから楽ですが、大きな車はスムーズに上がれていませんでした。

下りの道は広くて走りやすかったので、広い舗装路の方を往復するといいかと。

 

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境内の奥からの山並みがすごくきれい。

海と空の境が溶けている。

空の色に癒されます。

とてもやわらかい。

ここでもっともっとゆっくりしたかったなぁ。

明日が雨予報だったため、今日に組み込んだのです。

 

今夜の宿「まつちや旅館」へ向かおう。

どんどん暗くなる。

心細い。

晩秋ですねぇ。

でも「土器ドキ街道」というネーミングに目を奪われたり、マンモスの親子の像がいきなり畑の中に出現(線路の向こうにあったので確かめられたなかった!)したりで、おもしろかった。 

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途中で靴下用のホッカイロも購入。

ハンドルカバーだけでは手がかじかむようになったので手袋と、毛のタイツも。

 

暖かい部屋とお風呂、おいしいご飯。

幸せです。

洗濯と乾燥も「お接待」としてやってくださり、朝は麦茶まで持たせてくれました。

女将さんは明るく元気いっぱいで話していて楽しかったなぁ。