朝の気温は4℃。
けっこう冷え込むようになりました。
ホッカイロが必需品です。
7時にゲストハウスを出発し、宿に着いたのが17時30分。
148km走り、8つのお寺へ。
50番 繁多寺(はんだじ)
鐘楼の天井画がきれい…
四国のお寺をまわるようになってから、天井を見上げるクセがつきました。
静かで落ち着くお寺。
ここ好き。
49番 浄土寺へ。
力強くてかっこいい!
数人の地元の方が清掃されていて、本当にきれいな境内でした。
だからでしょう、とてもいい雰囲気です。
それにみなさん、声をかけてくださって。
5番の地蔵寺もそうでした。
毎朝、境内を清めるのが日課なんて。
すてきだなと思いました。
48番 西林寺へ。
橋がかかっていて数段下りてお寺へと入ります。
地元のおばちゃんが「時間ある?」と、お寺の説明をしてくださいました。
「ここからのアングルがいちばんきれいなのよ~(参拝者が多すぎて写真は撮れませんでした)」などなど。
ここを大好きなことがすっごく伝わってきて楽しかったです。
十一面観音さまがきれい。
やっぱりシンプルでスッキリした佇まいのお寺が落ち着くなぁ。
空気がきれいな気がするんです。
自分の部屋と同じですね。
ガチャガチャしていると気持ちが落ち着かないってことがよーく分かりました。
この四国の旅から帰って、いちばんにやったことは「部屋をスッキリさせること」でした。
整理整頓が苦手な私ですが、せめて床にモノを置かない生活に変えることができました。
別格9番 文殊院へ。
御朱印を書いてくれる間、でかい硯に目が釘付け。
厚みが4cmほどあり、側面の柄も凝っていました。
47番 八坂寺へ。
えんま堂があったけれど、やっぱり86番の志渡寺が好きだなぁ。
地獄絵図や極楽浄土を歩けます。
46番 浄瑠璃寺へ。
大きなもみの木がありました。
憩いの場って感じ。
素足で乗れる仏足跡には老人ホームの散歩中のみなさんが列を作っていたので、以前、取星寺でも乗れたことだし、次へ。
おなかがぐぅぐぅいっているけれど、次の目的地の別格8番まで55km。
行ってしまおう! と走り出すも…寒すぎてあと10km地点で、たらいうどんのランチ。
暖まり出発しましたが、Googleマップが不調でまた迷う。
田んぼの中にぽつり。
どうしよう、と見回すと遠くに人影が!
追いついてたずねると、毎日別格8番にお参りに行っているというおばちゃんでした。
「東京から? よぅ来なさったなぁ~」
って、にこにこして教えてくれました。
「田んぼをずーっと走っていくとある」
了解!
別格8番 十夜ヶ橋(とよがはし)へ。
計画段階で、ここがいちばん行ってみたかった別格。
原付を買う前は、あまりに寄り道になるため難しいな…と思っていたところです。
行けて良かった!
車がバンバン通る国道56号沿いに唐突にあります。
いろいろな説があるようですが…
修行中の空海さんが、一晩の宿を頼んだところ農作業が忙しい時期でもあり、断られてしまった。
そこで橋の下で一夜を明かすことになったのですが、あまりに寒く一夜が十夜にも感じられた。
欄干にも寝姿。
橋の下の空海さんには、暖かそうなお布団がかかっていました。
「杖の音で空海さんの安眠を妨げてはいけない」
という理由で、お遍路さんはここに限らず、橋の上では杖を突いてはいけないという風習ができたそうです。
別格7番 出石寺(しゅっせきじ)へ。
思っていたよりずっと遠い…
どんどん標高が上がっていきます。
見通しが悪い車道が10km以上続きます。
この道は、車でも大変そう。
原付は小回りがきくから楽ですが、大きな車はスムーズに上がれていませんでした。
下りの道は広くて走りやすかったので、広い舗装路の方を往復するといいかと。
境内の奥からの山並みがすごくきれい。
海と空の境が溶けている。
空の色に癒されます。
とてもやわらかい。
ここでもっともっとゆっくりしたかったなぁ。
明日が雨予報だったため、今日に組み込んだのです。
今夜の宿「まつちや旅館」へ向かおう。
どんどん暗くなる。
心細い。
晩秋ですねぇ。
でも「土器ドキ街道」というネーミングに目を奪われたり、マンモスの親子の像がいきなり畑の中に出現(線路の向こうにあったので確かめられたなかった!)したりで、おもしろかった。
途中で靴下用のホッカイロも購入。
ハンドルカバーだけでは手がかじかむようになったので手袋と、毛のタイツも。
暖かい部屋とお風呂、おいしいご飯。
幸せです。
洗濯と乾燥も「お接待」としてやってくださり、朝は麦茶まで持たせてくれました。
女将さんは明るく元気いっぱいで話していて楽しかったなぁ。