登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

北アルプス 岳沢(だけさわ)小屋

今日は岳沢小屋がゴールです。

この暑さでは、上高地からの奥穂高岳までの標高差△1700を1日で行くのは無理でした。

まして昼前から天気が崩れる予報、濡れた岩場を歩くのは。

私の体力低下はまだ緩やかなカーブだと思っていますが、ガクンと落ちる日も近いだろうな。

そのときが事故を起こしてしまうときなのかもしれません。

岳沢小屋 | 山小屋のご案内 | 槍ヶ岳山荘グループ

今までは上高地から一気に上がっていたので、トイレをお借りしたことしかありません。

今回、初めて泊まります。

夕食のカレーバイキングと、おにぎり弁当つきで14,000円。

数年前と比べて4,000~5,000円アップしていますね。

でも小屋の収容人数も少なくなりました(=快適)し、当たり前のこと。

続いてほしい、残ってほしいサービスにお金を払いたいです。

 

お腹すいた~。

カレーが名物のようだけれど、夜がカレーだから違うもの…

バ、バ、バ、バナナスムージー

すげぇ!

飲めない私にとっては生ビールより、こっちの方が魅力。

とりあえず、気を落ちつかせてカルビ丼とCCレモンにしよう。

 

テラス席、最高です。

上高地があんな下に。

あそこから登ってきたんだなぁ。

 

映えスポットか?

 

布団を干しています。

今日はアタリの日かも。

ホカホカの布団は暑いけれど、いい匂いになりますよね。

 

予報どおり、11時前から穂高の稜線は黒い雲にすっぽり覆われました。

お腹も満たされたし、少し散歩しよう。

天狗の沢から奥穂高岳へは上級者ルートですが、途中のお花畑までは行けるとのこと。

小屋から10分。

数種類の花が咲いていますが、登山道にぽつんぽつんとある方が好き。

 

夏山って感じだ~。

昼になると、雲がわく。

まもなく雨が降ってきそう。

 

戻ると、今夜の寝床に案内されたので、チャチャッと着替えてテラス下の乾燥室へ着ていた衣類を干しに行きます。

今日は雨が降るので乾燥室も稼働するでしょう。

稼働しなくてもただ干すだけでも、全然違いますからありがたい。

 

12時過ぎからどしゃ降りになりました。

10分であがりましたが、そのまた10分後にはどしゃ降り。

それの繰り返し。

明日もこういう天気かな。

雨具ずっと着て歩くの暑いしなぁ。

早めに出よう。

 

今、私は迷っています。

もう2時間以上、迷っています。

1,500円のバナナスムージーを飲むか。

きっと飲むって分かっているのに、一応は迷ったという体裁を保ちたい。

何に対してなのか不明ですが。

小サイズ(800円)もありますが、一気に終わりそうだから頼むならでかいサイズにする。

さて、3時間迷ったし、飲むとするか。

うまー!

こんなおいしいのか!

… すぐ、なくなっちゃった。

 

まだどしゃ降りが続いています。

10~20分ごとに天気がころころ変わる。

 

お湯がテルモス1本分、無料です。

ありがたい。

はちみつ紅茶を入れてのんびり。

歩いている間は絶対に充分飲めていないので、小屋へ着いたら意識して水分はとりたいです。

 

あ~、この写真の景色みたことあります!

10年前の9月下旬に妹と。

例年より葉が色づくのが早くて、混んでるのがイヤだからずらしたのに、結果的に最盛期の頃に登れてラッキーでした。

岳沢小屋を出て30分くらいで長いハシゴが出てきます。

そこから振り返ったとき、黄葉がすごくて!

どこまでもどこまでも。

ここが目的地でもいいじゃん、と思ったくらい強烈に覚えています。

本当にきれいだったな。

 

17:00 

1番だったのでサッと撮らせてもらっちゃいました。

カレーだけかと思っていたら、煮物や唐揚げ、トマトなど。

おかわり!

食堂に続々と来る他の登山者を見て、不思議でしょうがない。

山小屋に着いたらダウンを着なければいけない、と決めているのだろうか。

長年の習慣か。

外の気温計で20℃あるんですよ。

下界でその気温あったら、ダウン着ます?

上下ともダウン着てる人が多いことに、さらに驚き。

暑くないのでしょうか。

 

乾燥室のおかげで、着ていたものがカラリと乾いていました。

ありがたい。

 

さて、就寝。

アイマスク、忘れちゃったなぁ。

使っていたのがゴム切れて、買おうと思ってたのに。

夜中にトイレなどへ行きやすくしてくださる配慮だと思うのですが、いつも真っ暗で寝るので、眩しくて眠れないほどの灯りが真上にあるとダメなんです。

手ぬぐいをかけてみてもダメ。

あ~、気になる。

もうひとつ、改善していただけるとするならば…

男女別の部屋にしてほしいです。

単独の女性が、私を含めて3人だったので、大部屋の奥に短い仕切りがあるところに案内してくださいましたが、丸見えなので着替えたりはできない。

そうなるとトイレで着替える人が多く、トイレの順番待ちが長くなります。

女性だけの部屋になっていれば、そこで着替えられるのにな~。

 

何度も利用する山小屋は、そういう部屋割りをしてくれているところかも。

過去、部屋割りでいちばんビックリしたのは「涸沢小屋」です。

4帖ないくらいの部屋、私ともうひとり女性がいる中に案内されてきた若い男性。

「え、ここですか」と小屋の方に言うも、変えてもらえませんでした。

その日は残雪の平日でガラガラで10人もいなかったから部屋はたくさんあるんですけど、掃除の関係でしょうかね。

到着順にそのまま入れるんですかね。

その男性は消灯前、「なんか申し訳ない(よくわからないけど、なんか、わかる)ので、廊下で寝ます」と布団一式もって、出ていかれました。

大部屋だと性別なくの雑魚寝も違和感ないけれど、個室でその組み合わせはキツイかも。

それからは、涸沢で泊まるとき「涸沢ヒュッテ」にしています。

 

夜中、しきりを隔てて隣に寝ていた男性がいきなり

「暑くて寝られねぇ!」とダウンの上下を脱ぎ、下はパンツ一丁で寝てました。

やっぱり暑いんだ。

 

3:30に目が覚めました。

寝る棟と食事をする棟が完全に分かれているので、早く出るとき、寝ている人に気兼ねなく支度ができるからいいなぁ。

なぜこういうお弁当スタイルになったかというと、これから奥穂高岳方面へ登る人は朝が早い。

上高地に下る人は早く起きない。

時間がバラバラなので、いつでも食べられるお弁当にしたそうです。

温かい味噌汁は、ほんとにごちそう。

 

4:41が日の出でした。

ここからは見えません。

気温は12℃。

トイレを2回済ませてから出発するつもりです。

1回目のトイレは朝起きたら行きますよね。

2回目のトイレに行ければ、体内に水分が巡り始めたという合図だそうです。

それを知ってからは、2回目をできるだけ待ってから出発するようにしています。

 

4:50 出発~

急登が続くから、がんばろー。

 

続きます。