7:00
出発~。
下山したときに、生まれたての小鹿になってないといいけど…
昨日の疲れが、まだ脚に残っています。
そういえば、甲武信ヶ岳周辺には熊が出るのだろうか?
小屋番さんに聞いてみると「このあたりでは、見たことないなぁ」
そうなんだ~。
でも今年は出没情報が本当に多いですし、西沢渓谷へ向けて下るので熊鈴をつけていきます。
昨日も思ったけれど、苔がきれいです。
雨の季節、北八ヶ岳を歩く人は多いかもしれませんが、甲武信ヶ岳もいいかも。
でも急坂を登らないと、ここに着かないし。
7:15
右の看板にあるとおり「戸渡尾根/徳ちゃん新道」方面へ登ります。
5分後、戸渡尾根へ
長い長い下りの始まりです。
この分岐の標高は2440m。
ここから1000m以上、下っていきます。
15分下ったところで、この景色!
ダムも見えています。
下ったら、ダムの先にある温泉に行くのが楽しみです。
このグラデーション、なんともいえないなぁ…
はっ!
もう、20分たってるじゃん。
7:55 出発しよう。
足を入れやすいくぼみです。
苔の品評会のよう。
素人目に見ても、たくさんの種類の苔がついています。
芸術品みたい。
けっこう下ったかな?
あれー、まだ2000mきってないのか…
テンション、ダウン。
9:05
徳ちゃん新道の始まりです。
急坂を下っていきます。
色づいた森の急坂を下りながら、今回の計画を振り返ります。
いつもは「次にどこの山いこっかな~」なんですが、今回は反省をこめて…
本当は、金峰山~甲武信ヶ岳~笠取山~雲取山、とつなげて一気に歩くつもりでした。
1週間もいい天気が続くって、あまりないよなぁ、と思って分けたのです。
無理でした。
今回にプラス3日ですもん。
歩きとおせなかったと思います。
その計画にしなかっただけでもヨシとするか。
地図と相談。
視界いっぱい、いい色です。
昨日と違って、下った分を登り返さなくていい。
それだけで気持ちがラク。
急坂もありますが、思いのほか色づいている葉が美しく、ルンルン下ります。
暑いなぁ。
小屋が寒かったのでウッカリして、タイツをはいたまま歩き始めてしまったのです。
脱ぎたい…
でも、ここでパンツ一丁になるのもね…
ちょくちょく、下から登って来るんです。
バスしか入れない登山口であれば、だいたい皆さんかたまって登ってきますが、ここの登山口のように駐車場があると、車で来る登山者の方が多いでしょうから、バラバラ。
タイツを脱ぐなんて1分ほどあればすむことが分かっていますが、なかなか「ここで脱ぐ」という決心がつきません。
10:05
確かに、このロープがないと直進してしまいそうです。
緑とのミックスもきれい。
徳ちゃん新道って、こんなに急坂だった?
妹とここを往復したとき、疲れなかったんですよね。
若さでしょうか。
そういうことにします。
30代前半だもんな。
4月末、小屋明け直後の残雪シーズンでした。
まだまだ雪が積もっていたし、気温も低かったのでレインウェアの下を着て、下山を始めました。
でも暑がりなので、徳ちゃん新道に入った頃に
「今まで転んでないし、暑いから脱ぐ」
と妹に宣言し、脱ぎました。
脱いで3歩目、尻もち。
お尻をついたところだけ、土と雪でドロドロ…
妹にメソメソしたら
「食べきれないほど、お菓子を持ってるからこうなるんだよ! 次からお菓子は300円までね!!」
えぇっ!
意味不明なお叱りを受けました…
お菓子の重量でコケたわけではないと思うけれど。
でも、300円ってさぁ。
小学生の遠足じゃないんだからさぁ。
「先生、バナナはお菓子ですか?」って挙手する子、いたなー。
今、思う。
バナナは重いよ。
チョコボールにしときなよ。
下山し、帰りのバスで座らずに立っていたら、行きと同じ運転手さんでした。
「どうしたの? 座らないの?」
と聞かれ、
「尻もちついちゃって、ズボンが汚れてるから立ってます」
「座席にビニール敷いてあるから大丈夫だよ。あとで拭くから座りな~」
妹のお叱りのあとなので、余計にしみました。
やっぱり下りは苦手。
葉っぱを見ながら、写真を撮りながら、が理由にならないくらい遅れてますね~。
下りが遅いことは自覚しているので、下りのときは地図のコースタイムにプラスした計画をたてるようにしています。
標高が1300mをきった頃、水の流れる音が大きくなってきました。
西沢渓谷は近い。
太ももがプルプルしてきた。
10:50 登山口
着いた…
ここから舗装路です。
ツレが待っている駐車場の先まで、とぼとぼ歩きます。
疲れたわー。
でも、やっぱり思います。
登ってよかった。
泊まりながら山をつないで歩くのは、今年はこれで最後かな。
丹沢へ行きたいなぁ。
あと、御在所岳も!
青春18きっぷで愛知まで行くか~。
続きます。