登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

奥秩父 甲武信(こぶし)小屋

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懐かしい。

この看板、変わってないや。

小屋への到着は16時を過ぎてしまいましたが、山頂でゆっくりしての到着なのでヨシとします。

このルートは、しばらくいいや…

 

2食付きで8500円。

mont-bellカードやアプリの提示で、250円引いていただけます。

水も湯も、100円です。

雨水ではなく、下の沢からひいているそうです。

 

ここもトイレがきれいでした。

使用した紙は、壁の小さなドアを開けてゴミ箱へ落とします。

食堂や寝床と別棟なので、全く臭いません。

屋根があり、雨でも濡れずに行けます。

テント泊や通過のときは、外から入れます。

トイレ棟の気温は8℃でした。

ストーブがついている1階は暖かいですが、2階にある寝床はヒエビエしています。

吐く息は白い。

乾燥室はありませんが、頭上に渡してあるロープに脱いだものを引っかけることはできます。

壁にくっつけて干すと、衣類がヒンヤリしてしまうのでご注意を。

そうやって干していた人のダウンが、湿っていました。

濡れると保温力を発揮できないものもあります。

 

オープンな台所。

ここに並んで受け取ります。

 

17:00

二晩続いて、カレーでした。

でも、味が全然違うので飽きません。

甲武信岳のカレーは、私にとってはかなりスパイシーです。

でもパクパクいけちゃう。

温まりました~。

右奥はブドウゼリーです。

 

この日は、おかわりナシでした。

もっと盛ってもらえばよかったなー。

足りない。

 

20:00 消灯

消灯後も、トイレなど行きやすいようにでしょう。

いくつか灯りがついたままです。

私はアイマスクをしていたので気になりませんが、みなさん毛布を顔まで上げていました。

それより!

トイレ棟へ行く際に開閉する扉の音!

ドアが最後までちゃんと閉まるように、重りがついています。

最後までノブを持てば静かにしめられるのに、手を離してサッサといってしまうと…

誰か階段を転げ落ちたか?

くらいの振動が寝ている体に、どんっと響く。

何度かビクッと目覚めました。

途中から慣れましたけどね…

起きていれば、ただの大きい音で済みますが、寝てるとこんなにも響くんだ。

夜中は普通、そっと閉めるもんだと思いますけどね。

 

そして、朝早く出発する人の物音で4時前に目が覚めました…

朝ごはんは5:30なんです。

早すぎるので、お布団でゴロゴロ。

 

暖炉って、あたたかい。

体だけでなく、目にも。

 

日の出の時間に甲武信ヶ岳の山頂へ行けば、美しい光景を目にすることができます。

山頂までたったの25分、それでも今日は登る元気が出ませんでした。

それくらい、疲れてしまった。

久々です、こんなの。

鳳凰三山のときは、1時間かけて薬師岳へ行くのが全く苦にならなかったのになぁ。

その前日に10時間以上歩いていたのだけれど。

 

小屋の前から、夜明けを。

いい色~。

 

5:30

茶碗蒸しと漬物がおかずです。

食堂から、刻々と変わる空の色が見えます。

 

食べ終えた頃には、明るくなっていました。

山頂へ行けたらよかったな。

残念。

でも今日は長い下りが待っています。

無理はしない。

 

「標高差がそこそこあるし、急坂の徳ちゃん新道を歩荷(ぼっか)するのは大変だろうな」

と思ったら、レースに参加する方が足慣らしのためにやってくれることもあるそうです。

小規模な小屋はヘリではなく、歩荷で毎日の食材などを運びます。

歩荷 | 登山の用語集-ヤマレコ

 

ぼちぼち、出発しよう。

ツレが下で待っていてくれています。

 

続きます。