受付をすませます。
1泊夕食+おにぎり弁当で10,000円。
3年前の宿泊時、おにぎりをいただいたお礼のお菓子をお渡しして、コタツでこぶ茶を飲みながらおしゃべり。
湯気がほんわり。
山では貴重な水ですが、宿泊者は滞在中、コーヒーやお茶などを自由にいただくことができます。
トイレは外に出て、奥の茶色の建物です。
雨が降っているときは、ちょっと面倒に感じてしまいそうですが、寝床と同じフロアにあったりすると、やっぱり臭いがきついので、別の棟の方がいいと思っています。
おしゃれなオリジナルグッズも多数あります。
なんか落ち着くんです、金峰山小屋は。
濡れたものは、ストーブの周りで乾かしてくれたっけ。
今夜の寝床は、どこかな〜。
ザックを寝床に置いて、テルモス(はちみつ紅茶を入れています)とダウンを持って山頂へ。
小屋から山頂までは、20分ほどです。
山頂と五丈石の分岐を「五」へ進みます。
あー、よかった!
五丈石(五丈岩ではないそうです)に登るのを禁じる立て札が設置されていました。
ワイワイ騒ぎながらよじ登る人を見ると、なんだかつらかったから。
今は15:30。
日帰りの人は、もういません。
小屋に泊まるであろう4人も、私が登り始めたときに下りてきていました。
この広い山頂に、私ひとりだけ。
何度も来ているけれど、こんなこと初めてです。
金峰山でこんな静かな時間を過ごせるなんて。
本当に幸せです。
また、涙がこぼれそうになる。
山にいるのに、山にいない大切な人たちと過ごした時間のことが急に思い出されたり。
思いがあふれ出るような、無心のような。
夕暮れのやわらかい光に体を温めてもらいながら、岩に座って音楽を聴きながら山々を眺めているだけ。
標高2599mの特等席です。
なんて贅沢なんだろう。
息は白いけれど、風がないのでダウンを着ていれば寒くありません。
岩に寝転び、うとうとしていたら、ずいぶん陽が傾いてきました。
「夕食が17:30だから、それまでに帰ってきてねー」
と言われてたんだった。
そろそろ下りるか…
あ、忘れないうちに、これだけは。
明日歩く、大弛(おおだるみ)峠への道を確認しておこう。
16:55頃、南アルプスの横に太陽が静かに沈んでゆきました。
稜線がきれいです。
また明日、とご挨拶をして小屋へ入ります。
沈んだあとの空も大好き。
17:30
本当に盛り付けのセンスがあるなぁ、と思うワンプレートごはん。
コタツだと暑すぎるし、ひとりでのんびり食べたいので、土間のテーブルでいただきました。
熱々サクサクのチキンソテー、ポテサラ、ピクルス、人参サラダ、梨。
どれも、うまー!
食べ終えたら、カレーをお替りできるシステムも変わっていませんでした。
スパイスとか、よくわからないけれど、これまたうまー。
ストーブがついているので、小屋の中は16℃と暖かです。
湯はテルモス1本200円。
寝る前に、沸かした熱々をいただけました。
お弁当で頼んでおいたおにぎりも、このとき用意されていました。
寝る前に外へ出ると、街の灯りがチラリ。
頭上には、満天の星。
山頂で、寝転んで見たいなぁ。
20:30 消灯
フカフカの羽毛布団、カーテンを引けるのでアイマスクをしなくてもぐっすり眠れました。
「起きなくては」という意識があるせいか、3時間ほど深く眠ったあとは、1~2時間ごとに目が覚めます。
3:50 起床
昨夜いただいたお湯で、カレーリゾットをいただきます。
2階が寝床、1階が土間なので、ゆっくり支度ができてありがたいです。
4:30 出発
続きます。