登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

金峰山~甲武信ヶ岳へ その2

5:05

外の気温は約2℃のようです。

出発~。

金峰山小屋から、金峰山の山頂までの標高差は160mほど。

ここを20分で登るとなると、寝起きの体にこたえるし、汗もかいてしまうので…

寝ている人を起こさないくらいの音量の鼻歌をフンフンしながら、ゆっくり歩きます。

25分かけて登りました。

意識してゆっくり歩いても、5分しか変わらないのだな。

無風だ~、よかった。

 

だんだん明るくなってきました。

五丈石にご挨拶。

 

大弛峠方面へ少し行ったところの岩で、夜明けを迎えることにしました。

 

5:48

放射状に光を放ちながら、そろそろお出ましになりそう。

 

小屋で朝食をいただく場合、ご来光を見てから下山して声をかけると、おかゆが出てきます。

あのおかゆ、おいしいんだよなぁ~。

食べたかったな。

今回は、その1時間の差(大弛峠へ歩くには、また金峰山へ登ってからになります)が大きいので、おにぎりにしてもらいました。

 

6:20

美しい夜明けでした。

そろそろ行こう。

平らな稜線歩きでスタートです。

 

凍っていますね。

とてもきれいなので、しゃがみこんで観察してしまう。

 

なぜ、なぜ、崩れないのだろう?

それとも崩れるけれど、誰かがまた積み上げているのか。

暴風の予報では、歩かないからなぁ。

もし、それほどの暴風にいきなり出くわしてしまったら、この石を気にかけている場合ではないと思うし。

 

すぐに森の中へ。

緩やかに下っていきます。

たまに霜柱があり、登山道もところどころ凍っていて滑ります。

 

「山」

謎です。

そうでしょう、ここは山でしょう。

他になんだというのでしょうか。

いくつもあるんです。

 

 

振り返ると、五丈石が見えます。

こんなに歩いてこれたんだ、と励みにします。

 

7:20

下って登って、朝日岳 △2579

金峰山より、ちょうど20m低いんですね。

 

ずっと、この景色を見ながら歩きたいなぁ…

 

朝日岳から10分ほど下りました。

ここの眺望もすごい!

大弛峠から歩くなら、ここがゴールでもいいのではないかと思ってしまいました。

いや、でも北アルプス八ヶ岳瑞牆山が見えないか。

富士山が本当にきれい。

稜線歩き、最高!

眼下に見える山々が、秋色の絨毯のようです。

 

先日の鳳凰三山も、日本の標高1、2、3位が同時に見えましたが、ここからだと正面にいっぺんに見えます。

 

ほんの少し、うっとり見ていただけなのに、20分もたってる。

時間の過ぎ方がおかしいと思います。

 

 

大弛峠から続々と登ってきます。

金峰山を目指すなら、みずがき山荘からより、大弛峠からのルートの方が登り出しの標高も高いし、コースタイムが短いので一般的なのでしょう。

すぐに景色が良くなりますし。

でも、日帰りではもったいない。

夕暮れの五丈石、とても良かったから。

 

8:10 朝日峠

 

峠に下ってきているので眺望はなくなり、木々の合間から少し見える程度です。

今は南アルプスが真横、富士山が前方に見えます。

 

8:40 大弛峠 △2365

日本でいちばん高い車道峠、とありました。

金峰山小屋からここまで4.5km、朝日岳からは2.2km。

お腹がぐぅぐぅいってる。

テーブルをお借りして、おにぎりをいただこう。

大弛小屋は土日だけの営業のようです。

 

あ…

五穀米のおにぎりか。

つめたい五穀米は、なんか好きじゃない…

おにぎりは白米がいいな。

ごめんなさい。

ぶーたれて。

大切な米。

いただきます。

 

トイレは、林道を少し下ったところにあります。

ここから国師ヶ岳まで1.2km。

さて、行きますか~。

おぉ…

階段なのですね。

 

続きます。