明るくなりました。
5:45 トイレをすませて、出発~。
白根御池小屋から北岳へのルートは3つあり、まず二手にわかれます。
小屋から右へ、はじめから急登が続く「草すべり」コース。
小屋から直進して、二俣からハシゴが連続する「八本歯のコル」へのコース、二俣から北岳肩の小屋へのコースです。
寝起きの体に急登はキツイので、広河原から1日で一気に北岳や肩の小屋へ登るとき以外は、ほぼ二俣から登っています。
9:05のバスだと、肩の小屋や北岳山荘への到着は夕方になってしまう。
日没までわずかな時刻に到着という計画は私はイヤなので、白根御池小屋泊まりになります。
まず、二俣を目指します。
道はなだらかですが、木の根っこを何度も超えていきます。
6:10 二俣
ここからはずっと、左岸(さがん)を歩きます。
沢を上から見て、左が左岸、右が右岸です。
石がゴロゴロしている方へなんとなく道を外れていってしまうと、沢へ近づいていきますが、沢を向こうへ超えていくことはありません。
左岸にはガレ場やザレ場ではなく、ちゃんとした道があります。
わざわざ書いた理由は、3回も道を外れそうになってしまったからです…
石がゴロゴロしているところも歩けないわけではありませんが、落石の原因をつくってしまうこともあり、やはり道は外れない方がいいです。
レンズ雲です。
役立つ観天望気10選!雲を見て天気を判断しよう! | YAMA HACK[ヤマハック]
むぅ…
雨だけでなく、風も強くなっちゃうかも。
やはり予報は当たってしまうのか…
山の斜面、木々の後ろに彩雲(さいうん)が見えました。
そこから飛行機雲が出てる〜。
彩雲とは?見れたら縁起の良い雲はどのような原理で発生するのか
反対側へ目を向けると、北岳からもビームのような飛行機雲。
いい空~。
7:50
ハシゴの始まりです。
このあたりでスマホがつながるようになったので、天気をチェック。
あぁ…
今日の午後から、そして明日も雨。
そして雨と同じくらい、気になること。
風が強くなる。
う~ん、どうしよう。
今日、下山した方がいいのかな…
決められないまま、高度を上げていきます。
北岳・北岳バットレス – 南アルプスNET|南アルプス市芦安山岳館
この壁を登る人がいるんだなぁ…
すげぇや。
うわっ。
3人登っているではないですか!
「すごい」しか出てこないです。
スマホで撮っているので画質はよくありませんが、真ん中に、赤い服と白い服の2人がいます。
すごい人たちを眺めながら、しばし休憩。
8:35 八本歯のコル
秋だなぁ~。
斜面が色づいています。
ガレ場を上ります。
9:05 トラバース道の分岐
トラバース道は、今日泊まる北岳山荘への近道です。
北岳の山頂を通らずに北岳山荘へ行けるルートなので、風雨が強いときにもいいと思います。
富士山に、今にも緞帳が下りてしまいそう…
登山道を修繕してくださるから、私たちが安全に歩くことができます。
丸太をつなげた箇所もあります。
濡れているときは、ご注意を。
あと少し。
9:45 北岳山荘
標高2900mなので、北岳の山頂とは300m近い標高差があります。
玄関に、水の蛇口がありました。
ここは晴れてるのになぁ。
なんでよぅ~。
富士山を眺めながら、お昼ごはん。
持参したコンビニのパンや干し芋を食べます。
着替えなど不要なものを部屋に置き、間ノ岳へ行こうと外へ出てみたものの…
外は真っ白。
天気が崩れるのが早いのだろうか。
これじゃ、間ノ岳でお昼寝できないなぁ。
ちょっと様子を見よう。
あ、晴れてきた。
干し芋食べてる場合じゃない。
行かねば!
あぁっ。
さっき、もう出られないかなぁ〜、と小屋でのくつろぎ着に着替えてしまったんだ。
失敗。
急いで、さっきまで着ていた服に着替えます。
12:15
どっち行こう?
どっち、どっち?
間ノ岳だと往復3時間。
北岳だと往復2時間ちょい。
北岳にする!
いい景色~。
見れてよかった。
本当によかった。
この景色を見ながら歩けていることが、すごく嬉しい。
最高!
13:00 吊尾根分岐
あー、たぶんダメだ。
間に合わないな。
けっこう、雲がわいてきちゃった。
間ノ岳方面も。
山頂に着く頃には、きっと雲の中。
それでもいいや。
歩いていて楽しかったもん。
13:20 北岳 △3193 に到着~。
今朝いた、白根御池が眼下に見えました。
あんなところから登ってこられたんだ。
13:25
雨、降りそう。
もうちょっとゆっくりしたかったけれど、北岳山荘へ戻ろう。
下り、苦手~。
だから、雨が降っても急がない。
急いだら、却って危ないから。
14:20
たまにパラパラと雨が降るくらいで、北岳山荘へ戻ることができました。
続きます。