登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

白根御池(しらねおいけ)小屋

宿泊・料金のご案内 | 南アルプス市白根御池小屋 (ashiyasu.com)

予約はこちらからもできます。

南ぷすリザーブ

 

名前のとおり、ここには池があります。

北岳の山頂からも見えるんですよ。

あんな下から登ってきたのかぁ~、って思えます。

 

南アルプス天然水 ♪

手を洗うには冷たすぎるくらい、キンキンに冷えてます。

顔を洗いたいくらい。

でも、大切な水です。

飲むだけにする。

うめー!

 

ランチは、1時間半だけかぁ…

もう終わっちゃってる。

下山時も時間が合わないだろうな。

おいしそうなだけに残念。

 

冷えていることが一目瞭然のペットボトルたち。

CCレモンは、ないかぁ。

これまた、残念。

 

森に囲まれた池のほとりに、たつたくさんのテント。

平和だなぁって思います。

買う!

はい、1枚目~。

今回は何枚増えるだろうか。

山小屋で買った手ぬぐいは、使うたびにその山のことを思い出させてくれる。

写真より、ずっと私の日常に近いものです。

 

今夜の寝床。

コロナ禍以前であれば、ハイシーズンには2人で使っていたスペースです。

この荷物棚は倒せたので、小屋の方の了解を得て収納しました。

顔の上にあると圧迫感ありますからね。

ギチギチに布団を敷き詰めてないので、床にザックを置けるのです。

 

本棚が充実~。

昔の山の雑誌を読むのが楽しいです。

くつろげるスペースも、こんなに広々と。

雨で外に出られなくても、これなら退屈しない。

 

ここは食堂です。

お茶やお湯を置いてくださっています。

ほんとうにありがたい。

山では有料でいいと思うのですが…

沢から水をひくのだって、沸かすのだってコストがかかっているのですから。

 

そして、驚くのはトイレ。

ここはどこか、一瞬分からなくなるくらいのきれいさです。

トイレのきれいさ・清潔さベスト5に入ります。

 

カーテンで仕切られた着替えができるスペース。

女性だけの部屋なら、部屋でサッと着替えちゃうのですが、到着順なのかなぁ、男性もいたので、ここで着替えて外で過ごします。

 

いただいたお湯ではちみつ紅茶をつくり、ツレが持たせてくれた栗をおやつに、テラスに座ってぼんやり過ごします。

外は12℃。

テントを張り終えた人たちの会話が聞こえてきました。

「本格的な山は6年ぶり。でも10年ぶりのテント泊しちゃいますよ~」

そんなに久しぶりでテント泊の重さ、体にこたえそう…

「明日が不安でたまらないですよ~、昨日も眠れなかったですもん」

不安で眠れないって…

それなら、この選択(標高差がそこそこある山をテント泊)は間違いだと思います。

知り合いで計画を聞かされたなら「やめなよ」って言ってる。

 

私も眠れませんでした。

でも、歩きとおせる体力という意味では大丈夫だと思っています。

定期的に歩き続けているから。

眠れなかったのは、不安ではなく楽しみで。

自分はもう、テント泊の重さを背負って数日歩き続けるのは無理って思うから、最近はずっと山小屋を利用させてもらっています。

自分の体力・技術に合った山を選び、行動を選ばないと、たとえ今回は元気に下山できたとしても、毎回それでいつもうまくいくとは限らないと思うのです。

 

いいや、もう、この会話は聞きたくない。

イヤホンでシャットダウン。

音楽を聴きながら、空を眺めて過ごします。

 

今頃、上ではどんな景色が見えているのだろう。

明日、楽しみだなぁ~って想像していたのですが…

 

おいしい夕食を食べている最中に発表された、明日の天気にみんなザワつきます。

 

今朝、確認したとき、明日の天気は快晴でした。

それなのに半日たったら、まさかの晴れのち雨…

夕陽が見られないの?

 

バスで隣の席に座っていた男性のパワーでしょうか。

それより、明後日の天気は?

発表ナシ。

私のスマホは圏外のため、明日、稜線に出たら確認しようと思いました。

だって、今、明後日の天気を確認したって、今朝と同じように悪い方に変わる可能性がある。

なら、今見なくても同じこと。

 

それにしても、全部がおいしい~。

ご飯と味噌汁、おかわり!

凍らせたパインがデザートです。

 

外へ出ると、ちょうど空が染まり始めていました。

雲がダイナミックに形を変えてゆきます。

いいなぁ、きれいだなぁ。

 

楽しみで眠れなかったもんだから、消灯前にストンと眠りに落ちました。

夜中に目が覚めて、外に出てみると満天の星。

どうかどうか、明日も満天の星が見られますように。

 

5:00 朝ごはん。

 

5:45 出発。

雨でもないのに稼働していた乾燥室で干したTシャツはカラカラに乾いていて、気持ちよく着られました。

 

天気が崩れそうだったら、間ノ岳(あいのだけ:日本で標高3位の山です)はあきらめよう。

 

続きます。