登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

山と渓谷 夏山特別号2024

図書館に予約を入れるのを出遅れて、やっと借りられました。

朝、出勤前に読んだのですが…

 

こういう特集を読んでのご質問をお受けすることもあるので、ざっと目を通すようにはしています。

 

ちょっと「ん?」と思いました。

記事にケチをつけるわけではありませんが、入門ルートで「五竜岳」「槍ヶ岳」「西穂高岳」「宝剣岳」「空木岳」が入っている。

目次に、こう書かれてはいますが…

ここに目を通す人がどれだけいるだろうか。

個人的な感想ですがこれらの山は、入門ー初級ー中級ー上級で、中級としてもいいくらいなのではないかと思うのです。

入門って、まさに入口のこと。

何も知らないからこそ、雑誌に「この山は入門編です」と掲載されていれば、

「アルプス初めてでもこの山なら登っていいんだ、簡単なんだ」

と判断しちゃうのは当然のこと。

注意書きの字、ちっちゃいですもん。

 

初めてのアルプスは、怖い思いをするかもしれない山ではなく、ちゃんと歩いていきさえすればいい景色を見られる山の方がいいんじゃないかと。

友達や家族など大切な人と、初めてアルプスに行くのであれば絶対に選ばない。

もし、登りたいと言われても 「次の目標にしようよ〜」 って言います。

 

アルプスが初めてでも、岩場がある低山をよく登っている、岩場がある山は登ったことない、など人それぞれ。

だから全員がダメというわけではなく、天候にも恵まれ、「初めてでも登れた!」という人もたくさんいるとは思います。

ですが、お客さまからご質問を受けたら、私は以下のように答えます。

 

まず、五竜岳

登山口からの標高差は1000mと、大したことがないように思えます。

しかし、けっこうアップダウンもありますし、岩場もあります。

小遠見山から大遠見山からは滑落事故も多い印象です。

 

槍ヶ岳

富士山の次に有名な山ではないかと思います。

槍のてっぺんを目指す人も多いでしょう。

私もそうでした。

でも、山頂から下る梯子に一歩が出せず泣き出してしまった人を見たこともありますし、けっこう高度感もあります。

燕岳や蝶ヶ岳を歩いて、槍の姿を目に焼き付けて、次の目標にしてもいいんじゃないかなぁ…

 

西穂高岳

ここから先は難所、と言われており、西穂高岳までなら大丈夫!という記事を目にすることもあります。

槍ヶ岳のように梯子はありませんが、やせた(足場が細い道)岩場の連続です。

入門とするには、う〜ん。

 

剣岳

おとなりの木曽駒ヶ岳は、すごくいいと思うのです。

でも、この宝剣岳は3点保持でよじ登るようなところもあったし、山頂が狭く滑落事故も多い印象。

木曽駒ヶ岳と一緒に登っちゃおう〜、となるのは避けたほうがいい気がします。

 

空木岳

登山道に関しては鎖場はあるものの、五竜岳から宝剣岳よりは歩きやすいと思います。

でも、登山口からの標高差は2000m。

これは、なかなかですよ。

当然ですが、歩行時間も長い!

コースの真ん中あたりに、水場がある無人山小屋(池山小屋)があります。

水馬は、季節によって、降水量によっては枯れていることもあることは想定していないといけません。

アテにしていて、出てなかったらどうします?

今の暑さで下から必要量の水を担ぎ上げたら、けっこうな重さ。

このことと、標高が低いところから歩き始めなければならないことから、盛夏にはオススメしないルートです。

千畳敷までロープウェイを利用して、アップダウンを繰り返しながらですが稜線歩きのほうがまだ、現実的かと。

 

ひとつの情報を鵜呑みにしない。

このブログも含めてです。

誰かが書いたものは、誰かの主観が入っています。

そのときのその人の体調、季節、天候、今までの経験によっても山の難易度は全く違う。

 

 

ページをめくっていくと、特別企画で「沢登り、始めませんか?」とあります。

じっくり読んだけれど、沢は手をひたして涼むのと眺めるだけでいいや。

ダイビングでは全身海水にひたしていますが、終わればすぐにシャワーを浴びられる。

沢登り専用のものだとしても濡れた靴で歩くのがイヤ。

いつか興味をもてる日がくるのだろうか?

でも、2年前まではゴルフをするなんて、これっぽっちも想像していませんでした。

だから、可能性はゼロではないのかなぁ?

でも今は、山では稜線を歩くのがいちばん好き!

 

アルプスを歩けるシーズンは短い。

だからといって無理はしない。

でもめいっぱい楽しもうと思います。