登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

八ヶ岳 硫黄岳山荘

硫黄岳山荘 | [公式サイト]南・北 八ヶ岳縦走の基点の山小屋

この山小屋、好きです。

3年前にも宿泊しました。

稜線でこんなに快適に過ごせるなんて…

あれ?

なんか、きれいになってる!

ピカピカじゃん。

 

ランチを準備しているのか忙しそうだったので、小屋の周辺を散策に。

硫黄岳山頂からここまでのコマクサは白いのも含めてほぼ枯れていたけれど、この散策コースには咲いてる株がありました。

 

私の寝床。

お隣はいないって。

広々〜。

 

枕元にコンセントって、ホテルかよ…

Wi-Fiもある。

こんなに快適でいいの?

申し訳ない気持ちになってくる(誰にだろう)。

20:00の消灯時間まで充電できます。

 

窓からの風が気持ちいい〜。

 

アミノバイタルまでくれた。

 

ピシッと揃った毛布に、山小屋の秩序を感じるのです。

 

トイレも水洗です。

信じられない清潔感…

紙を流せないことだけですよ、下界と違うのは。

便座はぬくいし、ウォシュレットなんですもん。

トイレは土足(そのための履物も土間にあります)なので、登山靴を履いてから「あー、やっぱりトイレ行っとこう」と思ってもそのまま行けます。

 

館内の蛇口からは全て飲める水が出ています。

歩いている最中、どんなに意識しても水分は足りていないので、少しずつ分けてたくさん飲みます。

ありがたい。

 

赤岳の方へ散歩に行こうかと思ったのですが、稜線に雲が多かったのであっさりやめました。

シャワー浴びちゃうよ〜。

500円でこの幸せ。

ほとんどの人が浴びていました。

着替えも含めて15分という時間ですが、シャンプーや石鹸は使えないので余るくらいです。

稜線で汗流せるって快適すぎる…

再び、何かに対して申し訳ない気持ちになります。

これが当たり前と思わないようにしなきゃ。

山でこの快適を求めてしまっては、他の山に登れなくなってしまう。

 

乾燥室へ服を吊るしに。

 

汗を流してサッパリした。

おやつをいただきます。

迷うなー。

明日の昼、白駒荘でカレーを食べるかもしれない。

 

白玉ぜんざいにしよ。

さっき、あんパン食べたけど。

あったけぇ、うまい。

 

小分けのお菓子もいいですね。

少しでいいんだもん。

 

談話室も広々としています。

椅子なのがいいですね〜。

珍しいです。

 

どこぞのカフェですかね。

 

談話室で、山の雑誌を読んでいました。

背後がフロントです。

14:30頃から続々と宿泊客が到着。

個室で予約してる人、多いんだなぁ。

うわ!

ラグジュアリー個室の人たちもいた!

どんな部屋か見てみたーい。

さすがに「部屋、見せてください」なんて言わないです。

検索しました。

ベッドなのね〜。

硫黄岳山荘 ラグジュアリー個室にダブルベッドを導入しました! – 硫黄岳山荘グループ

 

食堂もすごくきれいになっていました。

前もそうだったけど、席がゆったりしていていいなぁ〜。

 

宿泊者は、お湯も水も無料です。

 

山小屋のスタンプを集めようかな、と思って数年たちます。

そして毎回、押すためのノートやらを忘れる。

 

グッズも豊富。

 

そういえば、チェックインの際にmont-bellのカードを提示すると、ステッカーがもらえました。

支払いに、クレジットカードや電子マネーも使えるんですよ。

 

たまに、外へ景色を見に行く。

涼しい〜。

みなさん、ダウン着てます。

「みなさん」としたのは、私は長袖1枚だからです。

雲とれてきたけど、もう歩きません。

だってシャワーあびたから。

赤岳、また今度!

 

17:30

ごはんだー。

漂ってきた匂いからしておいしそうでしたが、こんなに豪華!

野菜も多め、魚も肉もある。

おいしく炊けている長野県産コシヒカリと、自家製の味噌汁。

どちらもおかわりしました。

隣の痩せた女性は「多くて食べられない」と半分以上、残していまして…

体型に如実に表れていると思いました。

でも、おかわりに後悔ナシ!

デザートも出ましたよ。

食事はこまかく時間を指定されますが、温かいものを全員に食べてほしいという心配りなのだと思います。

 

着いてから水をいっぱい飲みました。

おかげで体内を水が循環できている気がするし、指もむくんでないや。

飲む水を全部担ぎ上げることを想像したら…

山小屋には感謝しかありません。

 

18:30頃から外へ出ました。

こんな雲、見たことない。

しばし、お付き合いください。

刻々と形、色を変える雲。

刷毛ですぅっと刷いたかのよう、流れるような美しい筋は消えてゆき、ぽってりしたところが染まります。

 

太陽が隠れてから20分後に、この色になりました。

3人しか見てなかった、もったいない!

こんな景色を見せてくれてありがとう、って山ではいつも思います。

 

乾燥室から、乾いた衣類を回収して就寝。

初めてこんな静けさの中で寝ました。

いつも「イビキがうるさくて眠れなかった!」なのに…

鼻をすすったり、寝返りをうち布がこすれる音を出すことすら、ためらわれるほどの静かさ。

誰もいないのかと思うくらいですが、確かに女性ばかり10人いたんです。

 

でも、なぜ!

なぜ、こんな静かなのに眠れないの?

消灯が20:00ですが、まだ眠くなかったんです。

外で星を見ていればよかった。

そして眠くなってから寝床へ戻ればよかったんだ。

静かなのに眠れない自分が残念すぎてイライラし、ますます眠れない。

 

23:30頃に、どうやら寝たっぽいです。

2:15に目が覚めました。

なんか目が腫れぼったいのがわかる。

星を見るついでに、トイレ行こっかな。

頭上は満天の星でした。

天の川もくっきり。

あぁ~、幸せ。

 

4:15くらいには外へ出たいから、ゴロゴロしてよっと。

もう寝れなくてもいいや。

 

夜と朝のはざま。

この色がとても好きです。

 

風もあるし、さすがにペラペラパンツだと少し寒いなぁ。

ダウンパンツ履いている方が多いけど、真夏の小屋泊まりでもほんとに必要なのでしょうか。

 

4:45

いい夜明けでした。

太陽は眩しすぎるので、出たあとはすぐ戻っちゃう。

「今日も会えました、よろしくお願いします」と挨拶だけして。

夕陽のあとは、いつまでも見てるんですけどねぇ。

 

小屋も暖かな色に染まっていました。

 

シーツは、各自ではがします。

毎日変えてくれるなんて、信じられない。

やっぱりホテルだよ…

 

5:30

朝ごはんもやっぱり、おかわり。

 

今日もいい天気だ。

元気に歩くぞー。

続きます。