山、はじめます。

自然の中で過ごすって、こんなに幸せな気持ちになります!と伝えたくて。

山小屋で働く その1

今年の夏は山小屋で働いてみようかな…

自分にもできるかな…

 

働きたいと思ったきっかけは何でしょうか。

きっと、何だっていいんです。

大変なことがあったとしても、終えてみれば、楽しかった思い出だけを持って下山していると思います。 

f:id:yueguang:20190206211635j:plain

お皿を洗いながら、ふと外を見ればこんな景色

 私は高校を卒業してからずっと、アルバイトや契約・派遣社員で働いてきました。

氷河期世代ですが、それが理由ではありません。

周りの子たちは、ちゃんと将来を考えて大学を選び、会社を選んでいました。

私は考えていなかった。

それだけです。 「自分探し」なんてものではありません。

いろんな仕事をしてみたくて、アルバイトを3つ掛け持ちしたりしていました。

朝の5時から遅い日は23時頃まで働きました。

時給は800~1000円くらい。

そして好きな仕事でお金を貯めては、海に潜ったり青春18切符で日本中を電車で旅したり(まだこの頃は、山を歩く趣味に出会っていませんでした)。

 

今でもあの頃が懐かしい。

知恵がついた大人になってしまった今…

「この会社は残業が多そうだな」とか 「賞与がないから年収が200万円きるかぁ…となると生活がキビシイ。無理だな」とか。

時給に関係なく、やってみたい仕事にどんどん面接に行って働いていたあの頃、なんか良かったなぁ。

あれから20年かぁ。

 

2017年、自分にしては長く勤めた会社に退職届けを出したときに、2018年の夏に山小屋で働くことを決めていました。

久しぶりに、時給800円で働くことになりました。

お金に関係なく、やってみたい仕事。

仕事が始まる日が待ち遠しかった。

本当は長い期間山にいたいから、募集している期間を全部働いてみたかったのですが…

私、料理が不得意でして。

山小屋において女性の仕事は、調理と受付がメインであることは想像できます。

正直に言わずにいたら迷惑だと思い、問い合わせの際に「料理ができません」と申告しましたが「かまわない」とのことでしたので、心おきなく応募しました。

 

通年営業ではない山小屋は、GWから始める小屋と7月上旬から始める小屋に大体わかれます(営業期間が違う小屋もあります)。

すっぽり雪に埋もれている小屋を、内外ともに営業できる状態にまで整えることを「小屋開け」といいます。

小屋の中にビッシリついた霜を落とす作業…想像するだけで気が遠くなります。

建物の中にいても息が真っ白なんだろうな…暖かくしてしまうと霜が溶けて水浸しになりそうですし、寒いままでの作業なのでしょう。

ほかにも雪かきを始め、たくさんの重労働があることでしょう。

頭が下がります。

その反対が「小屋閉め」。

早い小屋では9月半ばから末まで、営業期間が長い小屋でも11月上旬くらいまでの間に、山小屋は長い冬を迎える準備をします。

雪崩が起こる地形に建てられている山小屋は、シーズンごとに全て解体することもあるそうです。

また、冬に登ってくる登山者のために建物の一部を開放しておいてくれる山小屋もあります(入り口は通常の玄関ではなく、雪に埋もれない高さにあることが多いです)。

そのための準備もあるでしょう。

 

最長期間を希望しておいて、もし途中で働けなくなったら迷惑だ…と考え、約1ヶ月間にしました。

山小屋は、海の日の連休(梅雨明けがその頃ですよね)あたりから混み始めます。

仕事に慣れるために、その前から8月のお盆過ぎまで働くことにしました。

「お盆だけ」という短い期間の募集もありますので、社会人でも可能ですよ。

 

どんな人たちが山小屋で働いているんだろう。

それがいちばん知りたかったことでした。

毎年毎年、私みたいな初めてで何も分からない人ばかりでは、山小屋の営業はもちろん成り立ちません。

必ず、核となる人物が数人いるはずです。

通年営業の山小屋以外は、ほとんどが半年以内で営業終了。

山小屋が営業していないとき、その人たちは何をして過ごしているんだろう。

などなど、疑問だらけ。

 

そんな人たちの話を聞いてみたいという思いもありました。

山小屋に向かう前日は、遠足前の小学生です。

ワクワクして眠れず。

電車でも眠れず。

真夏に昼過ぎからの登山はキツかった…(いつもは昼前には目的地に着くよう歩いているので)。

 

さて初日。

「山小屋で働く その2」に続きます。