登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

山小屋で働く その2 必需品リスト

山小屋勤務の初日。

朝早くに家を出て山の最寄り駅へ向かい、車で登山口へ送ってもらいました。

 

真夏に昼過ぎからの登山なんて…ぐったりです。

暑いって本当にダメージ大きいんですね。

水分を摂っても摂ってもすぐ汗になり、喉の渇きに追いつきません。

トイレなんて行こうとも思えないくらいです。

汗ですべて出ているのでしょう。

 

暑さは大変だったけれど、それでも気分は高揚していました。

ずっとしてみたかったことが、これからできるんだという嬉しさ。

ニヤニヤがとまりません。

 

一緒に登っているメンバーを見ても様々でしたが、山小屋に到着して自己紹介を終えると、日本全国からこのアルプスに働きに来るんだということを改めて感じました。 

 

毎年違う山小屋で働いている人。 

登山自体が初めての人。

カメラが趣味で、空き時間に風景を撮影する人。

海や山のリゾートバイトを選んで働き、お金が貯まると旅に出ている人。

たくさんの生き方があるんだなって思いました。

同じようには生きられないけれど、それぞれの生き方をいいなぁって。

 

前職も、出身地も、年齢もいろいろ。

男女比率は、男性が少し多いくらい。

思っていたよりも年齢層が高いことに驚きました。

比率や年齢層は、山小屋によって絶対に違います。

体力勝負な面はあるので「30歳以下」を募集している山小屋が多いですから。

 

年齢層が気になるのであれば、問い合わせてもいいと思います。

年齢が高くても、その山小屋が必要としている「自分ができること」で貢献できればいいのですから。

不安なことはメモして、全部聞いてしまいましょう!

こんなはずじゃなかった、と後悔してもすぐに下りられませんし。 

 

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皿を洗いながら外に目をやると、こんな風景。たまりません!

持っていってよかったもの、持っていけばよかったものを書いてみます。

 

炊事手袋をたくさん

薬局でいちばん厚手の高いのを買ったのに…3日もしないうちに破れた。

そのまま素手で洗い続けたらその直後からひどい手荒れで、スマホ指紋認証ができなくなりました。

手荒れは一度ひどくなってしまうと治る前にまた荒れるの繰り返しになるので、すぐにワセリンでケアをしましたが、予備の炊事手袋がないのでどうしようもありません。

下山して一ヶ月後、ようやく指紋認証が復活しました。

 

★ハンドクリームでは追いつかないので、白色ワセリン(それだけで体と唇、全部の乾燥に使用できます)または保湿クリーム

 

★水で洗い流すことができないので、クレンジング成分が浸してあり、拭き取れば完了のシートを日数分

 

★とても乾燥するので、毎晩ウルルンのパックをしていました(おかげで肌のトラブルなし)。重たかったけれど、私には必要でした

 

 

★陰部を清潔に保つために、「清浄綿(薬局で介護用などで売っています)」または「赤ちゃんのお尻拭きシート(赤ちゃん用は、皮膚が弱い大人でも安心して使えるそうです)」を日数分

 

★女性は、おりものシート(毎日下着を取り換えていては、洗い物が増えるばかりですし、毎日洗える環境ではない山小屋がきっと多いですから)

 

★(山域によっては不可かもしれません)使用可能なら歯磨き粉

 

★普段つかっていない人も、リップクリームや目薬(下山するとき、残っている人にあげましたもん)

 

★掃除のときも眠るときも…マスク

 

★外での作業も多いのでサングラス

 

★冷える夜中にお湯が飲めるよう、テルモスなどの保温ポット

 

★好きなお茶のスティックやティーバッグと、割れないコップ

 

★好きな音楽、本

 

★いつもの薬

 

★虫刺されだけでなく、かゆみにも効きますし、手を汚さずに塗れるのでこのムヒが好きです

 

 

 ★ハッカのスプレー

 

虫よけにも、気分転換にも、何より体を清潔に保てました。

濡らした手ぬぐいにシュッとして体を拭けばサッパリ。

耳の後ろから足まで。