登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

山の落とし物

山でいちばん見る落とし物…飴の袋。

ピリッと割いて2つに分けてしまうからか、小さい方だけ落ちていたり。

少しだけ開ければ(ゴミもひとつだし)口に入るのに…ポケットに入れたつもりでも落ちてしまうんでしょうね、小さいから。

善人ぶるわけではありませんが、目についたら拾うよう心がけています。

もしかしたら私も気づかないうちに落としていて、誰かが拾ってくれているかもしれませんし。

そのための小さなビニール袋を、ウェスト部分に付けられている小さなポケットに入れています。下山する頃には握りこぶしくらいに膨らみます。

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すてきな道なのですから

ゴミでいっぱいの登山道を歩きたい人はいません。

今のように山小屋のトイレが整備されていなかったときは、そこかしこにティッシュの花が咲いていたそうです。

真っ白い花かと近づくと使用済みのティッシュ…想像するだけで気分が悪くなります。

その山には二度と行かなくなりそうです。

誰か一人が汚してしまえば、続く人はたくさんいるのでしょう。

たったひとつの落書きが商店街全部のシャッターへと広がってしまうことを考えても、意図しなかったにしても「そこにひとつのゴミがある」ことで「ゴミを捨てる」という行為のハードルは下がります。

 

ゴミでない落とし物でよく見かけるのは、帽子とタオル・手ぬぐい類でしょうか。

帽子は飛ばされてしまったのか、休憩時にとってそのまま置いてきてしまったのか。

タオル類や上着をザックにくくりつけて(乾かしているつもりなのか、今は使わないからちょっと引っかけているのか分かりませんが)いて、緩んでいる人を見かけます。

木々に引っかければ転倒の原因にもなりますし、ザックからはみ出していない方がいいでしょう。

落ちたのに気づかなければ、必要だと思って持ってきているのにない状態で過ごさなくてはなりません。

私は、また着るかもしれないと思ったら、ザックの雨蓋部分に挟み込んでいます。

デイパック型は雨蓋がありませんが、30リットル以上のザックですと雨蓋があるものが多いです。

例えば「30+10リットル」表記のザックは、雨蓋部分のストラップをのばすと10リットル容量が増えます、ということです。

これも便利なんですよね。

下山してお土産を買ったり、登山靴からビーチサンダルに履き替えて帰りますので、荷物が増えますがここに入ります。

 

 

山小屋での忘れ物、いちばんは小銭だそうです。

敷いてある布団の隙間や、玄関のスノコの下などなど。

次は衣類。乾燥室に干しっぱなしにしてそのまま(私もやりました)や、トイレで脱いでそのままだったり、布団の間に入っていたり。

ストックも多いそうですから、明日も使うとしても短くしてザックに入れておくのがいいかもしれませんね。

そうすれば間違えて持って行かれる心配もありませんし。

朝は寝ぼけてますからね~。

登山靴も、間違われたら本当に嫌(以前、これは故意だろうという現場を目撃したことがあります。サイズは同じだったようですが色もメーカーも全く違うボロい登山靴がぽつんと残されていて、その方は途方に暮れていました。山に来た楽しい気持ちが台無しだし、合わない靴で歩き続けることなんてできませんよね)なので、私は袋に入れてザックにしまっています。

自分で防げることは防ごうと思っています。