雨具選びで知っておきたい「耐水圧」と「透湿性」 - ウェザーニュース
私には、雨の日に歩く格好が2通りあります。
まずはオーソドックスに、mont-bellのストームクルーザーの上下。
岩場や、標高の高い稜線を歩く時間が長いときにはコレです。

そろそろ他のレインウェアも試したいのに、一向にへたりません。
8年過ぎてるよなぁ、確か。
手入れをキチンとすれば、着る頻度にもよるのでしょうがけっこうもちます。
レインウェアは高いけれど、耐水圧と透湿性を確認するのはもちろんですが、着心地も含めてちゃんとしたものを買ったほうがいい。
スペックが足りなくて買い替えるほうがもったいないですもん!
先代のレインウェアも、10年目に岩でギギギと擦ったために買い替えました。
それがなければ、もっと着られた。
薄紫色で、とても好きだったな〜。
2026.4.3追記
今は、昔ほど強い撥水剤を使用できなくなっています。
「昔のレインウェアの方がもつよね〜」とお客さまから言われることもたびたびありますが、こればかりは世界的にそうなっているのでしょうがないこと。
たくさん活躍させて、手入れをキチンとして、できるだけもたせる。
それでも撥水せず、表面にベターット水の膜ができて中までしみてくるようなら、もう仕方ない。
買い替え時です。
最近見つけて気に入っているのが、MILLETの「撥水素材の巻きスカート」です。
雨が強い日の通勤でも巻いてる。

完全防水ではありませんが、お風呂場で水をジャバジャバかけてみたらコロコロと玉になって転がりました。
さらに、水が入りにくい縫製で仕上げているとのこと。
男女兼用です。
男性だって、巻けばいい!
雨が降り出したけど、すぐやみそう、とか森の中を歩いている、なんてときにいちいちレインパンツはくの面倒ですもん。
これだけ丈が長いと「足捌きが…」と心配されると思います。
もちろん、岩場をガシガシ登るときは向いていません。
そういうルートのときは、いちばん上の写真の組み合わせのものにします。
以前は、mont-bellの膝丈のスカートを巻いていました。
使うたびに、あと少しだけ丈が長いといいな、と思っていたらこれに出会えた。
10cmくらいの違いですが、この差は大きいです。
mont-bellのスカートは、歩行をジャマしないように膝丈なのでしょうけど…

そして、この黄色に一目惚れ。
他に、紺やカーキもありました。
スカートは、ほかの使い方もできます。
女性のみなさま、ルート上にトイレがなくて切羽詰まるときありますよね。
夏なら汗でほとんど出ますが、夏以外の季節だとそうもいかない。
すぐ思い浮かぶのは、日光白根山(日光湯元まわり)や雨飾山。
どちらも7時間以上のコースですが、トイレは登山口に戻るまでありません。
どちらもつらかった…
男になりたい!
こういうとき思います。
沢沿いなどを避けて、ここならしてもいいよね…? という場所を探し当てても、お尻を出す勇気、いや違うな、こんなことで勇気という言葉を使っちゃいけない。
羞恥心だな。
お尻を出すとなると、羞恥心でいっぱいです。
スカートを巻けば、その気持ちを少しは緩和してくれるはず。
「雨だけでなく、視線も防ぎます」
キャッチコピー、こんなのどうでしょうか。
あと、レインパンツって履くのが面倒。
雨は急に降ってきますしね。
そのとき、座れるとは限りません。
まず、ザックにカバーをかぶせます。
立ったまま、レインパンツの中が汚れないように、ビニール袋を登山靴にかぶせ(2026年現在はmont-bellのサイドのファスナーが全開になるレインパンツなので着脱はラクラク)て履きます。
これだけで汗だくになるし。
ストームクルーザーではない、もうひとつの組み合わせがこちら。
青と黄色の組み合わせ、かわいいなぁと思っています。

青いポンチョは、「パックラップレインコート」といいます。
mont-bellのアウトレットコーナーで見つけました。
初めてのポンチョはColumbiaのものでした。
原付での通勤にも使っていたため、さすがに縫い目のテープ部分のシールが剥がれかけたので買い替えに行ったら、同じものがなく生地がガッチリしすぎていて…
これじゃ夏に着れないな、とmont-bellへ。
アウトレット品でないコーナーにあったものは、20リットルほどのリュックが想定。
そのときそれくらいのリュックを背負って試したのですが、40リットルザックだと背中の上部がパツーッとなりそうで、やめました。
レインウェアは、
表地ー雨や風を防ぐ「メンブレン」という極薄のフィルムー裏地の3層(3レイヤーと言われます)のものが、お値段がいちばん高いです。
レインウェアは価格を抑えるため、裏地無しでフィルムがむき出しの2層にしたり、フィルムとはくっつかない状態で裏地としてメッシュの生地がついて(空気を含むので保温性がアップ)いたり、山ではなく日常で使うレインウェアならファスナーを完全防水にしない、などメーカーごとにさまざまなレインウェアを出しています。
着心地は、裏地がある3層が断トツにいいです。
裏地がないと劣化が少し早かったり、着たときにペタペタする感じがあります。
長袖だと分からなくても、半袖だとくっつくような。
今は、透湿性が注目されています。
本当に蒸し暑いですもんね〜。
数値だけ見ると、MILLETの代表作であるティフォンのシリーズがいちばん抜けがいいと思います。
レインウェアの表面には、雨粒は通さないけれど、それより小さな粒である水蒸気は出せるという無数の穴があいていて、蒸れを発散させるのです。
ポンチョは透湿性とは関係ありません。
だって、そもそも下が開いてるんですもん。
空気が出入りしますから。
今回買ったパックラップレインコートは、裏地がない2層です。
この大きさでいい裏地をつけてしまったら、それこそお値段がはね上がります。
メンズのXLを買いました。
丈は、ザックを背負わずに着れば膝下丈ですが、40リットルのザックを背負って着ると、お尻が隠れるくらいの丈。
ポンチョは、風で捲れ上がると思われそうですが、ザックを背負うことで背中の生地がぴーんと張られて、捲れ上がる余地がありません。
タグには20リットルのデイパック対応、とありましたが、試着した際に背中の上の部分にかなり余裕があったので、40リットルのような背の高いザックでも着られると思い、買いました。
膝下までの濡れは、MILLETの巻きスカートで防ぎ、足元はゲイターで防水。
登山靴の中が濡れると靴擦れの原因になります。

山でポンチョはダメだ、とよく言われますが、私はポンチョがいちばん好きです。
ザックを背負ったまま脱ぎ着ができるので、晴れたり降ったりを繰り返すときだって、脱ぎ着でウンザリしない。
あまりに脱ぎ着を繰り返すと、だんだんイヤになってくるんです。
そして面倒くさくなって、どうせすぐやむからもう着ない! と決心したときに限って降り続けたり。
でも、いちばんの好きポイントは、ザックが丸ごと濡れないから。
ザックカバーをかけても肩や腰のポケットは、カバーの中に入らないので濡れちゃうし。
ポケットにスマホや小物、歩いているときにちょこちょこ書いているメモ帳を入れてるので、そこもカバーしたいのです。
濡らしたくないから、とザックの中に入れちゃうと、また出さなきゃいけない。
ポンチョがダメな理由は、風が下からも吹き荒れる稜線では、捲れ上がるからでしょう。
でも大きいザックを背負って、裾が広がっていない状態だと捲れ上がらなかったんです。
昔、ポンチョを山で試したときは念のため、オーソドックスなレインウェア上下も持っていきました。
ポンチョで雨風を防げなければ、生死にかかわるかもしれませんし。
そして捲れなかったので、その後はポンチョの出番が多くなりました。
今は、樹林帯の中で折りたたみ傘をさして歩く方も増えてきています。
行き違いが大変な狭い道ではご遠慮願いたいですが、たとえば上高地から横尾などでは、傘で歩くのがいちばん蒸れないし、快適だと思います。
昔は傘なんて非常識だったはず。
でも、それぞれが山を歩き続けて、自分の歩くスタイルに合った道具を模索して使いこなしてゆく。
それもおもしろいではないですか?
見た人が「いいな」と思えば取り入れて、そうする人が増えれば、それもひとつのスタンダードになってゆく。
濡れからくる冷えをきちんと防げれば、歩行に支障がなければ、周りに迷惑をかけなければ、そういう制限はつきますが、いろいろ試してみればいいと思います。
私も考えて、試してみて、今のスタイルになりました。
最後に。
レインウェアをザックに入れるときです。
レインウェアに付属の袋がついていることも多いですが、だいたい小さい。
ほんとにこれに入るの?
キッチキチじゃん。
ならば、その袋は他のことに使いましょう。
ゆるめに入る袋にゲイターやザックカバーなど、雨グッズをまとめて入れておけばいいのです。
レインウェアのファスナーを開けておいたほうがいいと思えばそうすればいいし、しめてキッチリたたんで入れたっていい。
いつも同じ折り目にならなければ大丈夫ですし、山に行くとき以外は吊るすか、折り目をつけないように保管します。
それにしても、mont-bellさん。
なぜ、ゴアテックスを使ったレインウェアをこのお値段で出せるのでしょうか…
他のメーカーは、オリジナルの素材で作ったり、ゴアテックスを使うなら裏地を工夫したり、価格を抑えたりしているのに。
でも、今着ているストームクルーザーがへたったら、MILLETのティフォンを試したいなぁ。
レインウェアと思えない着心地なんですもん。
着心地も大事。
ゴワゴワガサガサしていたら雨の日しか着たくならないけれど、柔らかければウィンドブレーカーとしても着たくなる。
そうすれば荷物が1枚減るではないですか。
完全に風が入らないので暑く感じるかもしれませんが、それなら風を通す薄手のはおりものがあればいい。
今は100gくらいで種類もありますからね〜。
いろいろ試して、自分の快適を見つけるのが楽しい!